黙示録(もくしろく)
読み方
もくしろく
意味
特定の神聖な啓示や終末的な出来事に関する記録を指します。特に、キリスト教の新約聖書における「ヨハネの黙示録」を意味することが多く、世界の終焉や新しい秩序の到来について記されています。また、転じて、壮大で劇的な終末的状況を表現する際にも使われます。
語源
「黙示」は、神や超越的存在が人間に対して啓示すること、「録」はその記録を指します。特に「ヨハネの黙示録」は新約聖書の最後の書物であり、黙示録という言葉の代表例となっています。
言い換えると
- 啓示
- 終末予言
- 神秘的な記録
- 終末思想
使用する注意点
- 宗教的な背景を持つ言葉であるため、文脈を慎重に選ぶ必要があります。
- 比喩的に使う場合でも、その壮大で深刻なニュアンスを軽視しないことが重要です。
目上の方に使える言葉?
宗教や哲学的な議論において使用できますが、具体的な文脈や意味を明確に伝えることが必要です。
ビジネスで適した例文
- 本件は、まるで黙示録のように多くの教訓を与えるものでした。
- 新たな課題の出現は、ビジネスにおける黙示録として受け止められるべきです。
- この報告書は、業界全体にとって黙示録的な警鐘を鳴らすものでした。
- グローバルな危機は、現代社会における黙示録の一部とも言えます。
- 変革の必要性を理解するため、このデータを黙示録と捉えるべきです。
どういう場面で使う言葉?
- 宗教的、哲学的な議論で終末や啓示について語る際
- 比喩的に、重大な変化や危機的な状況を表現する際
- 文学や映画などで、壮大で劇的な出来事を表現する場合
使用した例文を5例
- 新約聖書の黙示録には、終末の描写が詳細に記されている。
- 環境問題が悪化する現状は、まるで現代の黙示録のようだ。
- 黙示録的な災害が発生し、地域社会に深刻な影響を与えた。
- その映画の結末は、まさに黙示録のような壮大なビジョンを描いていた。
- この調査結果は、産業界にとって黙示録的なインパクトを持つものである。
失礼に当たる使い方
- 宗教的な信念を軽視するような文脈で使用する場合。
- 深刻な状況を軽く扱う比喩として使用し、相手に不快感を与える場合。
- 文脈を明確にしないまま使用し、誤解を招く場合。
英語で言うと?
“Apocalypse”(終末)や “Revelation”(啓示)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Apocalypse”は特に終末や劇的な破滅を指し、”Revelation”は啓示や新たな理解を意味し、「黙示録」の文脈に適しています。
英語での使用例
- “The Book of Revelation describes the end of the world and the arrival of a new order.”
(黙示録は、世界の終わりと新しい秩序の到来を描いている。) - “The disaster was like an apocalypse, leaving nothing untouched.”
(その災害はまさに黙示録のようで、何も無傷ではいられなかった。) - “The climate crisis feels like a modern-day apocalypse.”
(気候危機は現代の黙示録のように感じられる。) - “Her novel is a revelation, shedding light on hidden truths.”
(彼女の小説は黙示録のように隠された真実を明らかにしている。) - “The war left behind scenes reminiscent of an apocalypse.”
(その戦争は、黙示録を思わせる光景を残した。)