恣意的(しいてき)とは?
単語
恣意的
読み方
しいてき
意味
「恣意的」とは、自分の思いや好みのままに行動したり、判断したりすることを指します。客観的な基準や公平性に欠けており、主観的・独断的な判断が含まれるニュアンスがあります。特に、批判的な文脈で使われることが多い言葉です。
言い換えると
- 主観的
- 独断的
- 勝手な
- 一方的
- 公平性に欠けた
目上の方に使える言葉?
目上の方に使うことは可能ですが、慎重な配慮が必要です。「恣意的」は相手の行動や判断に批判的なニュアンスを含むため、目上の方への使用は回避した方が無難です。代わりに、「主観的」「一方的」といった柔らかい表現を用いるか、婉曲的な言い回しにするのが良いでしょう。
どういう場面で使う言葉?
判断や決定が公平性に欠ける場合の指摘
「この規則は解釈次第で恣意的な運用が可能です。」
「審査基準が曖昧で、恣意的な判断が疑われます。」
独断的な行動を説明する場合
「リーダーの恣意的な方針変更により、混乱が生じました。」
「特定の部門のみ優遇されることは、恣意的であるとの批判が出ています。」
法律やルールの適用についての議論
「法の恣意的な運用は、社会の公平性を損ないます。」
「規則が明確でないと、恣意的な解釈が横行する恐れがあります。」
データや分析結果の操作に関する説明
「統計データが恣意的に解釈されるリスクがあります。」
「研究結果が恣意的に編集されている可能性を指摘されています。」
日常的な偏りや不公平を説明する場合
「上司の評価は恣意的で、不満が溜まっています。」
「彼の選択は感情に基づく恣意的なものでした。」
注意点
- 批判的なニュアンスを和らげる
「恣意的」という言葉は、相手に強い批判やネガティブな印象を与える可能性があるため、慎重に使う必要があります。たとえば、「一部に偏りがある」「主観が強く反映されている」といった柔らかな表現を検討すると良いでしょう。 - 具体例を添えて説明する
「恣意的」という抽象的な表現だけでなく、具体的な状況や事例を挙げることで説得力を持たせることができます。 - フォーマルな文脈に注意する
ビジネスや公式な場面では、他者への批判として使用する場合には、丁寧な表現や適切な根拠を伴うべきです。たとえば、「より明確な基準が求められる」と補足すると適切です。