私の一存では!ビジネスメールでの使い方・書き出しとメール例文
「私の一存では」は、自分の判断だけでは決定できない場合 に使われる表現で、ビジネスメールでは特に 決定権がない場合や上司・関係部署の判断を待つ際 に用いられます
この表現を適切に使うことで、自分の権限を明確にしつつ、相手に敬意を示しながら返答を保留する ことができます
「私の一存では」の基本的な使い方
以下のような場面で使用されます
✔ 提案を受けたが、すぐに判断できない場合
✔ クレームや問題が発生し、調査や上司の確認が必要な場合
✔ 他の部署や関係者と相談しなければならない場合
- 「私の一存ではこの件を決定できません。」
- 「恐れ入りますが、私の一存では判断いたしかねます。」
- 「私の一存ではお答えできかねますので、確認のうえ、改めてご連絡いたします。」
このように使うことで、自分に決定権がないことを伝えつつ、今後の対応についても示す ことができます
ビジネスメールでの使用例
① 提案に対する保留の返答
件名:ご提案の件について
○○株式会社 △△様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日は貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。
さて、本件につきましては、私の一存では判断できかねますため、上司と相談のうえ、改めてご連絡させていただきます。
お手数をおかけいたしますが、今しばらくお時間をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。
✔ 「改めてご連絡させていただきます」 と伝えることで、今後の対応方針を明確に示します。
② クレーム対応時の返信
件名:製品不備についてのお詫び
○○株式会社 △△様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の◇◇です。
このたびは、弊社製品に関しましてご迷惑をおかけし、大変申し訳ございません。
現在、私の一存では原因を解明できかねますため、関係部署と連携し、至急調査を進めております。
詳細が分かり次第、改めてご報告させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
まずは取り急ぎ、お詫び申し上げます。
✔ 「関係部署と連携し、調査を進めております」 という表現を加えることで、誠実な対応を示します。
メールの締め方に注意
「私の一存では」と書いた後には、相手への配慮を示す一文を加えると、より丁寧な印象 になります。
✔ 「ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
✔ 「引き続きよろしくお願い申し上げます。」
✔ 「改めてご連絡いたしますので、今しばらくお待ちいただけますと幸いです。」
このようなフレーズを添えることで、相手に不快な印象を与えずに、対応を待ってもらいやすくなります。
追加の文例(社内確認後の返信)
件名:ご提案の件について
○○株式会社 △△様
いつもお世話になっております。〇〇株式会社の△△です。
先日は貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございました。
本件について、私の一存ではお答えできかねますため、上司と相談のうえ、明日中に改めてご連絡させていただきます。
お待たせしてしまい恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。
✔ 「明日中に改めてご連絡させていただきます」 と明確な期限を伝えることで、相手に安心感を与えます。
まとめ
「私の一存では」という表現を使う際のポイントは、次の通りです。
✔ 自分の判断だけでは決められないことを明確に伝える
✔ 決定権を持つ上司や関係部署と相談する旨を伝える
✔ メールの最後には、相手に対する配慮の言葉を添える
✔ 必要に応じて、次の連絡のタイミングを示す
この表現を適切に使うことで、相手への敬意を示しつつ、スムーズなコミュニケーションを取ることができます。
目上の方や大切なお客様へ「私の一存では」のメールでの失礼がない使用例文
件名:○○案件に関するご提案について
「平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
今回の○○案件につきましては、私の個人的な判断ではございますが、
~という見解を持っております。
大変恐縮ではございますが、ご意見を賜れますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:ご提案内容に関する補足のお願い
「いつも格別のお引き立てを賜り、厚く御礼申し上げます。
株式会社△△の□□と申します。
先日ご提案申し上げました件につきまして、
私個人の意見ではございますが、~という判断に至りました。
ご多忙中恐れ入りますが、何卒ご検討いただけますようお願い申し上げます。」
件名:○○の件に関する確認のお願い
「平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
今回の○○につきまして、私の一存では判断いたしかねる部分がございますため、
ご意見を頂戴できますでしょうか。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご相談
「いつもお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
○○についての方針につきまして、私の一存では決定しかねる事項がございますため、
恐れ入りますが、ご指示を賜れますと幸いです。
ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○の進め方に関するご相談
「お世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
現在進行中の○○について、私の一存では決めかねる部分がございますため、
ご意見をお伺いできればと存じます。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほど何卒よろしくお願いいたします。」
件名:○○の件、ご指示のお願い
「平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社△△の□□でございます。
○○につきまして、私の判断のみでは進めかねる部分がございますため、
ご指示を頂戴できますでしょうか。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関する判断のご相談
「いつもお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
先日お話しに上がった○○についてですが、
私の一存では決めかねる事項がございますため、ご相談させていただければと存じます。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○の件に関する確認事項
「お世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
現在、○○について検討を進めておりますが、
私の一存では決定いたしかねる部分があり、ご相談申し上げます。
恐れ入りますが、ご意見を賜れますと幸いです。」
件名:○○の件、ご確認のお願い
「平素よりお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
○○について社内で検討を進めておりますが、
私の一存では判断しかねる点がございますため、ご確認いただけますでしょうか。
ご多忙のところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご指示のお願い
「いつもお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
○○の件につきまして、私の一存では判断が難しく、
ご指示を賜れればと存じます。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願いいたします。」
件名:○○案件についてのご相談
「お世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
○○案件の進め方につきまして、私の判断のみでは決定しかねる点がございますため、
ご相談させていただければと存じます。
恐れ入りますが、ご確認のほど何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○の件、ご意見のお願い
「平素よりお世話になっております。株式会社△△の□□でございます。
○○に関しまして、社内で協議を進めておりますが、
私の一存では判断いたしかねるため、ご意見をお聞かせいただければと存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
同僚や社内の方へ「私の一存では」のメールでの失礼がない使用例文
件名:○○案件に関する意見交換
「お疲れ様です。
先日の○○案件ですが、私としては、個人的な見解として~と考えています。
ただ、皆の意見もぜひお伺いしたいので、意見交換の場を設けましょう。
よろしくお願いします。」
件名:○○の件、私の意見について
「こんにちは。
○○さん、先日の件について、私の一存ではございますが、
~と考えています。
皆のご意見を踏まえた上で、最終的な判断を行いたいので、どうぞよろしくお願いします。」
件名:○○の件に関する相談
「お疲れ様です。
○○について検討を進めておりますが、私の一存では判断しかねる部分があり、
皆さんの意見を伺いたいと考えています。
お時間をいただける際に、ご意見を共有していただけると助かります。
よろしくお願いします。」
件名:○○の進め方についてご意見ください
「お疲れ様です。
○○の件につきまして、私の考えとしては~と考えておりますが、
私の一存では決めかねる部分がございます。
皆さんのご意見をいただいた上で、進め方を決定したいと思いますので、
ご確認のほどよろしくお願いします。」
件名:○○についての確認
「お疲れ様です。
○○についてですが、私の判断だけでは決定できないため、
皆さんの意見をお伺いしたいです。
何か気になる点があれば、共有していただけますと助かります。
よろしくお願いします。」
件名:○○に関するご意見をお願いします
「お疲れ様です。
○○の件について、私の一存で決めるのは難しいため、
皆さんのご意見をいただきたいと考えています。
何かご指摘があれば、お知らせください。
よろしくお願いします。」
件名:○○の件、ご相談させてください
「お疲れ様です。
○○の進め方について、私の考えでは~と考えておりますが、
私の一存では決めかねるため、皆さんのご意見をお聞きしたいです。
短時間でも構いませんので、打ち合わせの時間をいただけますでしょうか。
よろしくお願いします。」
件名:○○の方針についてのご確認
「お疲れ様です。
○○の件ですが、社内の方針としてどのように進めるべきか判断に迷っております。
私の一存で決めるのは難しいため、皆さんのご意見を伺えればと思います。
お時間のある際に、ご確認いただけますと幸いです。」
件名:○○に関するご意見のお願い
「お疲れ様です。
現在、○○について検討を進めておりますが、
私の一存では決定が難しいため、皆さんのご意見を伺えればと思います。
率直なご意見をいただけると助かります。
何卒よろしくお願いします。」
件名:○○について相談させてください
「お疲れ様です。
○○の件につきまして、私の考えとしては~と考えていますが、
私の一存で判断するには少し難しい部分があり、
皆さんの意見を参考にしたいと思っています。
お手数ですが、ご意見をいただけると助かります。」
件名:○○に関する意見交換のお願い
「お疲れ様です。
○○について、私の一存では決定が難しいため、
意見交換の場を設けたいと考えています。
皆さんのご都合の良い日時を教えていただけますでしょうか?
よろしくお願いします。」
件名:○○についての検討依頼
「お疲れ様です。
○○の件について、私の考えは~ですが、
私の一存では決定できないため、皆さんの意見をお伺いしたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願いします。」
お客様や取引先へ「私の一存では」のメールでの失礼がない使用例文
件名:○○に関するご提案について
「平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
このたびの○○に関するご提案につきましては、
私個人の見解ではございますが、~と判断いたしました。
ご不明点やご質問がございましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けください。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:ご提案内容に関する補足説明
「いつもご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
株式会社△△の□□でございます。
先日ご提示いただきましたご提案内容につきまして、
私個人の見解として、~という点を特に重視しております。
お手数をおかけいたしますが、ご確認の上ご意見をいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご相談
「平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
このたびの○○に関しまして、私の一存では判断が難しく、
社内での協議が必要となる可能性がございます。
つきましては、貴社のご意見をお伺いしたく存じます。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご確認のお願い
「いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○についてご検討いただきありがとうございます。
恐れ入りますが、本件は私の一存では確定いたしかねるため、
社内にて正式に確認の上、改めてご回答申し上げます。
ご不便をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○の件に関するお伺い
「平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
株式会社△△の□□でございます。
○○の件につきまして、社内での最終調整が必要なため、
私の一存では確定いたしかねる状況でございます。
つきましては、貴社のご意見を伺った上で、
改めてご連絡を差し上げたく存じます。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご相談と確認のお願い
「平素よりお世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○につきまして、私の一存では決定できない事項があり、
社内での検討を要する状況でございます。
つきましては、貴社のご意向をお伺いした上で、
社内調整を進めたく存じます。
お忙しいところ恐縮ですが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。」
件名:○○案件に関するご意見のお願い
「いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
今回の○○案件につきまして、私の一存では決定いたしかねる部分がございます。
つきましては、貴社のご意向をお伺いし、社内にて慎重に協議したいと考えております。
お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。」
件名:○○についてのご確認とお願い
「平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
株式会社△△の□□でございます。
○○に関しまして、私個人の見解としては~と考えておりますが、
私の一存では確定いたしかねるため、社内での調整を進めたく存じます。
そのため、貴社のお考えをお聞かせいただけますと幸いです。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○の件、ご確認のお願い
「平素よりお世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○につきまして、私の一存では最終判断ができないため、
社内の関係部署と協議の上、改めてご連絡させていただきます。
ご不便をおかけし申し訳ございませんが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。」
件名:○○に関するお打ち合わせのお願い
「いつもお世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○につきまして、私の一存では決定できかねる事項がございますため、
一度お打ち合わせの機会をいただければと存じます。
お忙しいところ恐れ入りますが、ご都合のよろしい日程をお知らせいただけますでしょうか。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○に関するご相談と今後の進め方
「平素より大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○についてのご提案、誠にありがとうございます。
私の一存では判断が難しく、社内での協議を進めている段階でございます。
つきましては、今後の進め方について一度お打ち合わせができればと存じます。
ご多忙の折恐縮ですが、ご都合のよい日程をお知らせいただけますでしょうか。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:○○についてのご確認と対応について
「いつも大変お世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
○○の件につきまして、私の一存では確定いたしかねる状況にございます。
つきましては、貴社のご意見をお伺いした上で、
社内にて調整を進めたく存じます。
お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
新規の取引先やパートナー企業へ「私の一存では」のメールでの失礼がない使用例文
件名:業務連携に関するご提案について
「初めまして。株式会社△△の□□と申します。
このたびは、弊社のご提案にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
私の一存ではございますが、現状の条件下では~という見解を持っております。
ご検討いただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:ご提案内容のご意見について
「平素よりお世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
先日ご提案申し上げました内容につきまして、
私個人の意見ではございますが、~と判断いたしております。
ご多忙中恐縮ですが、何卒ご意見を賜れますようお願い申し上げます。」
件名:業務連携に関するご提案について
「初めまして。株式会社△△の□□と申します。
このたびは、弊社のご提案にご関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
私の一存ではございますが、現状の条件下では~という見解を持っております。
つきましては、貴社のご意見をお伺いし、今後の進め方についてご相談させていただければと存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。」
件名:ご提案内容のご意見について
「平素よりお世話になっております。
株式会社△△の□□でございます。
先日ご提案申し上げました内容につきまして、
私個人の意見ではございますが、~と判断いたしております。
お忙しいところ恐れ入りますが、貴社のご意見を賜れますようお願い申し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。」
「私の一存では」のメールでの失礼がないまとめ
「私の一存では」という表現は、自分一人の意見や判断で物事を決定しているというニュアンスを含みます。ビジネスメールで使用する際は、以下の点に十分注意しましょう
- 丁寧な敬語の使用:
「私の一存ではございますが」といった形で、謙虚さと敬意を示す表現にする。 - 具体的な内容の記載:
どの部分について自分の判断や意見を述べているのか、明確に記載する。 - 相手との関係性に合わせた文面:
目上の方やお客様には特にフォーマルな表現を、社内や同僚にはやや柔らかい表現を心がける。 - 全体の文章のバランス:
冒頭の挨拶、本文、締めの言葉と調和し、自然な流れで伝えるようにする。