緊縛
読み方
きんばく
意味
きつく縛ること。また、比喩的に、固定観念や価値観に縛られて自由を失う状態を指します。
語源
「緊」は「引き締める」「きつくする」という意味、「縛」は「しばる」「拘束する」という意味で、この二つが組み合わさり、「強く縛る」という意味を持つようになりました。
言い換えると
- 束縛する
- 拘束する
- 制限する
使用する注意点
- 直接的な物理的拘束を意味する場合と、比喩的に心理的・社会的制約を表す場合の両方があるため、文脈に応じた使い方を心がける必要があります。
- カジュアルな場では誤解を招かないよう、慎重に使用するべきです。
目上の方に使える言葉?
「緊縛」という言葉を目上の方に直接使うのは避けた方が無難です。代わりに「束縛」や「拘束される」という言葉に言い換える方が適切です。
ビジネスで適した例文
- 既存のルールに拘束されることなく、柔軟な視点を取り入れるべきです。
- 業務効率化のため、無駄な制約から解放される仕組みが必要です。
- 従来の手法に縛られず、新しいアプローチを検討することを提案します。
- 多忙な業務に拘束される状況を改善するには、適切なリソース配分が重要です。
- 社内規定に束縛されすぎず、創造的なアイデアを出せる環境を整えましょう。
どういう場面で使う言葉?
- 物理的な拘束や緊縛を説明する際
- 心理的または社会的な制約や縛りを表現する際
- 規則や習慣による束縛を比喩的に表す場合
使用した例文を5例
- 緊縛された状況下でも、冷静さを失わないことが重要です。
- 彼は固定観念に緊縛され、新しい視点を受け入れられないようです。
- 古いルールに緊縛されていては、進化する市場に対応できません。
- 社会的な制約に緊縛されていた彼は、新たな自由を求めました。
- この状況を脱却するには、緊縛された状態から抜け出す必要があります。
失礼に当たる使い方
- 「緊縛」という言葉を軽率に使い、不適切なニュアンスを含む場合。
- 物理的拘束を連想させる表現を、不必要に日常会話で使用する場合。
- 相手を否定的に指摘する意図で使い、攻撃的な印象を与える場合。
英語で言うと?
“Restraint”(束縛)や “Binding”(縛る行為)が適しています。
どうしてその単語になったか
「Restraint」は比喩的な束縛や制約を表し、「Binding」は物理的な拘束を指します。それぞれのニュアンスが「緊縛」の意味を補完します。
英語での使用例
- “He was under the restraint of old traditions.”
(彼は古い伝統に縛られていた。) - “The binding of the agreement limited their flexibility.”
(契約の縛りが彼らの柔軟性を制限していた。) - “She felt restrained by societal expectations.”
(彼女は社会的な期待に束縛されていると感じていた。) - “The rope was binding his hands tightly.”
(縄が彼の手をきつく縛っていた。) - “Breaking free from restraint is essential for innovation.”
(束縛を解き放つことがイノベーションには不可欠だ。)