薨去
読み方
こうきょ
意味
皇族や三位以上の高位の貴族が亡くなることを指します。これは特別な敬意を込めた言葉であり、一般的な「死去」よりも格式の高い表現です。同義語として「薨逝(こうせい)」があります。
語源
「薨(こう)」は古代中国の文献に由来し、主に高位の人物が亡くなることを指します。「去(きょ)」は「去る」「逝去」を意味し、「高貴な地位を離れる」という敬意を含む表現として日本で使用されるようになりました。
言い換えると
- 逝去(一般的な敬意表現)
- 死去(一般的な表現)
- 永眠(穏やかな表現)
使用する注意点
- 非常に敬意を込めた表現であり、皇族や高位の貴族に限定して使用される言葉です。一般的な場面や一般人に対しては使いません。
- 文脈を慎重に選び、適切な相手や場面でのみ使用してください。
目上の方に使える言葉?
「薨去」は特定の高位の人物に限定されるため、通常のビジネスや一般的な目上の方への使用は避けるべきです。その場合は「逝去」や「ご永眠」などの適切な敬語表現を使います。
ビジネスで適した例文
- このたびのご逝去に際し、心よりお悔やみ申し上げます。
- ご家族のご逝去の報を受け、深く哀悼の意を表します。
- ご永眠された方のご冥福をお祈りいたします。
- このたびの訃報に接し、心よりお悔やみ申し上げます。
- 故人のご功績を偲び、哀悼の意を表します。
どういう場面で使う言葉?
- 皇族や高位貴族の訃報を伝える際
- 歴史的な文脈で高貴な人物の死を表現する際
- 公式な場で敬意を持って故人を称える際
使用した例文を5例
- 皇族の薨去が報じられ、国民に深い悲しみが広がった。
- 三位以上の貴人の薨去には、厳粛な儀式が行われる。
- 彼の薨去により、歴史的な転換点を迎えることとなった。
- 薨去の報に接し、多くの人々が哀悼の意を示した。
- 薨去された方の功績は、永遠に語り継がれることでしょう。
失礼に当たる使い方
- 一般の方や特定の地位を持たない方の死を「薨去」と表現する場合。
- 場の格式や故人の地位に見合わない使用をする場合。
- カジュアルな文脈で使い、軽率な印象を与える場合。
英語で言うと?
“The passing of a royal or noble”(皇族や貴族の逝去)が近い表現です。
どうしてその単語になったか
「Passing」は敬意を持って死を表す言葉であり、「royal or noble」は特定の地位を持つ人物を表すため、薨去のニュアンスに対応します。
英語での使用例
- “The passing of a member of the royal family was met with great mourning.”
(皇族の一人が逝去されたことは、大きな悲しみをもって受け止められた。) - “The noble’s passing marked the end of an era.”
(その貴族の逝去が一つの時代の終焉を象徴した。) - “Ceremonies were held to honor the passing of the royal figure.”
(その皇族の逝去を悼む儀式が執り行われた。) - “The passing of such a distinguished individual was a great loss to the nation.”
(そのような著名な方の逝去は、国にとって大きな損失だった。) - “Historians note the significance of the noble’s passing in shaping future events.”
(歴史家は、その貴族の逝去が未来の出来事に与えた影響を指摘している。)