鬼の霍乱(おにのかくらん)
読み方
おにのかくらん
意味
普段は非常に元気で健康な人が、珍しく病気や体調不良になることを指します。特に、滅多に倒れないような強い人や仕事熱心な人が体調を崩した時に使われます。
語源
「鬼」は強い力を持つ存在を象徴し、「霍乱(かくらん)」は、急な発熱や下痢などの急性の病気を意味します。「鬼の霍乱」とは、強い人が突然病気になる様子を比喩的に表現した言葉です。
言い換えると
- 強者の病気
- 普段健康な人の体調不良
- 稀な病気
使用する注意点
- 軽い冗談や比喩的な表現として使われることが多いため、深刻な病状に対して使うと不適切になる場合があります。
- 目上の方や正式な場面では、「体調を崩される」などの丁寧な表現を使う方が適切です。
目上の方に使える言葉?
「鬼の霍乱」はカジュアルなニュアンスが強いため、目上の方やビジネスの場面では使わず、「ご体調を崩される」や「ご無理をされませんよう」といった丁寧な表現が望ましいです。
ビジネスで適した例文
- このたびはご体調を崩されたとのこと、どうぞご自愛ください。
- いつもご多忙ですので、無理をされませんようお願い申し上げます。
- 普段からご健康でいらっしゃる〇〇様ですが、どうかお大事になさってください。
- 一日も早いご回復を心よりお祈りしております。
- ご体調が万全になられましたら、またお力添えいただければ幸甚です。
どういう場面で使う言葉?
- 普段元気な人が珍しく体調を崩した際の軽い冗談として
- 強い人やリーダーが体調を崩すことの意外性を表現する場合
- 家族や友人間で親しみを込めて使う場合
使用した例文を5例
- 普段元気な彼が風邪を引くなんて、まさに鬼の霍乱だね。
- 鬼の霍乱で、いつも忙しい上司が今日は早退したらしい。
- あれほど丈夫な人が寝込むなんて、鬼の霍乱も珍しい。
- 彼女が仕事を休むなんて、鬼の霍乱とはこのことだ。
- 強靭な体力を誇る彼がインフルエンザにかかるとは、鬼の霍乱だ。
失礼に当たる使い方
- 深刻な病気や命に関わる状況に対して使うと、軽視している印象を与える場合があります。
- 相手をからかうニュアンスで使うと、不快感を与えることがあります。
- 目上の方に対してカジュアルに使い、配慮が欠けていると感じさせる場合。
英語で言うと?
“Even the strong can fall ill”(強い人でも病気になることがある)や “A rare illness for a strong person”(強い人にとっての珍しい病気)が適しています。
どうしてその単語になったか
これらの表現は「鬼の霍乱」のニュアンスである、「普段健康な人が珍しく体調を崩す」という意味を英語で簡潔に表現しています。
英語での使用例
- “Even the strong can fall ill from time to time.”
(どんなに強い人でも時には病気になることがある。) - “It’s like a rare illness for someone so healthy.”
(あれほど健康な人にとっては珍しい病気のようだ。) - “He’s usually so strong, it’s surprising to see him unwell.”
(普段とても元気な彼が体調を崩すなんて驚きだ。) - “Her sudden illness is quite unexpected, given her usual energy.”
(彼女の急な体調不良は、普段の元気さを考えるととても意外だ。) - “Even the healthiest can experience a rare illness.”
(どんなに健康な人でも、たまには珍しい病気にかかることがある。)