衷心(ちゅうしん)とは?
単語
衷心
読み方
ちゅうしん
意味
「衷心」とは、心の底から、心から湧き出る本当の気持ちや思いを指します。「衷」という漢字には「心の中」「奥深い心情」という意味があり、「衷心」とは純粋な感情や誠意を伴う気持ちを表現する際に使われます。
言い換えると
- 心底
- 真心
- 誠意
- 心からの思い
- 深い感謝
目上の方に使える言葉?
「衷心」は非常にフォーマルな言葉であり、目上の方に対しても適切に使用できます。特に感謝や敬意を表す際に、「衷心より感謝申し上げます」「衷心からの敬意を表します」などと使うと丁寧で格調高い印象を与えます。
どういう場面で使う言葉?
感謝を表す場面
「皆様のご支援に衷心より感謝申し上げます。」
「多大なるお力添えをいただき、衷心より御礼申し上げます。」
お詫びや謝罪を述べる場面
「ご迷惑をおかけしましたこと、衷心よりお詫び申し上げます。」
「今回の不手際について、衷心より深く反省しております。」
敬意を表す場面
「貴殿のご尽力に対し、衷心より敬意を表します。」
「これまでのご功績に対し、衷心からの尊敬の念を抱いております。」
フォーマルな挨拶やスピーチで使用する場面
「ここにご列席いただいた皆様に、衷心より厚く御礼申し上げます。」
「この記念すべき日に際し、衷心よりお祝い申し上げます。」
文学的・感情的な表現で使用する場面
「衷心からの思いを手紙に託しました。」
「彼女の言葉には、衷心からの感謝が込められていました。」
注意点
- フォーマルな場面で使用する
「衷心」は格式高い言葉であるため、公式な挨拶やスピーチ、ビジネス文書などでの使用が適切です。日常会話では「心から感謝します」「本当にありがとうございます」など、よりカジュアルな表現を選ぶと自然です。 - ポジティブな文脈で使う
「衷心」は主に感謝や敬意など、ポジティブな感情を表現する際に用いられます。ネガティブな文脈では「深くお詫び申し上げます」などの直接的な表現が適する場合もあります。 - 敬意を示すために敬語を添える
「衷心」という言葉自体はフォーマルですが、「衷心より感謝申し上げます」「衷心よりお祝い申し上げます」など、敬語と併用することで、より丁寧な印象を与えます。 - 多用を避ける
高尚な語彙であるため、多用すると文章が硬く感じられる場合があります。特に重要な場面や感情を強調したい場面で使用することを心がけましょう。 - 具体的な内容を添える
「衷心」とだけ述べると抽象的になりがちです。「衷心より感謝申し上げます」と述べた後に、具体的な行動や成果を補足することで、言葉の意味が伝わりやすくなります。