逡巡(しゅんじゅん)とは?
単語
逡巡
読み方
しゅんじゅん
意味
「逡巡」とは、決断ができずに迷ったり、ためらったりしている様子を指します。行動を起こすべきかどうかで悩み、躊躇している状態を表現する言葉です。特に、慎重さや不安、恐れから判断を先送りにする場面で用いられます。
言い換えると
- ためらう
- 躊躇する
- 思い悩む
- 足踏みする
- 決断を先延ばしにする
目上の方に使える言葉?
「逡巡」はフォーマルな表現であり、目上の方や公的な場でも使用可能です。ただし、相手に対して直接「逡巡している」と言うのは失礼に感じられる場合があるため、文脈を慎重に選ぶ必要があります。例えば、「慎重にご判断をされている」といった柔らかな言い回しにする方が適切です。
どういう場面で使う言葉?
迷いを表現する場面
「彼は提案を前にして逡巡し、なかなか決断を下せませんでした。」
「新しい仕事を引き受けるべきかどうかで逡巡しています。」
行動をためらう様子を描写する場面
「逡巡する間に、貴重なチャンスを逃してしまいました。」
「逡巡している時間はありません。即断が求められます。」
慎重さを評価する場面
「彼の逡巡は、慎重に物事を考える性格を反映しています。」
「逡巡することは、必ずしも悪いことではありません。」
文学的・比喩的な表現で使う場面
「主人公は愛と責任の間で逡巡し、心が揺れ動きます。」
「歴史の大きな転換点で、彼の逡巡が運命を決定づけました。」
ビジネスや公的な文章での使用
「計画の実施を前にして、逡巡する姿勢が見られます。」
「逡巡を排し、迅速な判断を求める状況にあります。」
注意点
- 慎重な表現を心がける
「逡巡」という言葉は、ためらいや迷いを表現するため、使い方によっては批判的に捉えられることがあります。特に目上の方に対しては、「慎重に検討されている」といった柔らかな表現が無難です。 - フォーマルな文脈で使用する
「逡巡」は文学的でフォーマルな語彙であるため、公的な文書やビジネスの場面に適しています。カジュアルな会話では「ためらう」「迷う」といった平易な言葉を使う方が自然です。 - ポジティブなニュアンスを補足する
「逡巡」は迷いを表すため、ネガティブな意味合いが強くなりがちです。ポジティブな側面を強調するために、「慎重な検討」「深い思慮」といった言葉を添えると良いでしょう。 - 行動や結果に結びつける
「逡巡」という状態を描写するだけでなく、その迷いがどのような結果につながったかを述べることで、文章に説得力が増します。たとえば、「逡巡の末に重要な決断が下された」といった表現です。 - 過度に多用しない
高尚な語彙であるため、多用すると文章が堅苦しくなる可能性があります。特に重要な場面でのみ使用することで、言葉の効果を高めることができます。