手前味噌(てまえみそ)とは?
手前味噌
読み方
てまえみそ
意味
「手前味噌」とは、自分自身や自分に関係のある物事を過剰に褒めたり、自慢することを指します。語源は、家庭で仕込んだ自家製味噌を自慢する様子から来ています。自分の行動や成果を謙遜しながら述べる際に使われることが多い表現です。
言い換えると
- 自慢話
- 自己賛美
- 自画自賛
- 内輪褒め
- 褒めすぎ
目上の方に使える言葉?
「手前味噌」は自分のことを述べる際の謙遜表現として使えるため、目上の方に対しても使用可能です。ただし、あくまで謙虚な態度を示すために使われる言葉であり、他人を批判する文脈では不適切です。例として、「手前味噌ではございますが、〇〇についてご報告いたします」といった形が丁寧です。
どういう場面で使う言葉?
自分の成果や取り組みを控えめに述べる場面
「手前味噌ではございますが、今回のプロジェクトで一定の成果を挙げることができました。」
「手前味噌ですが、このデザインは多くの好評をいただいております。」
謙遜しながら提案や報告をする場面
「手前味噌な提案かもしれませんが、一考いただければ幸いです。」
「手前味噌ながら、こちらの方法で効率化が図れると考えております。」
日常的な会話で謙遜を込める場面
「手前味噌ですが、うちの子は最近ピアノのコンクールで入賞しました。」
「手前味噌ながら、先日のプレゼンはかなり上手くいったと思います。」
ビジネスの成果を謙虚にアピールする場面
「手前味噌で恐縮ですが、弊社の製品は市場で高い評価を受けております。」
「手前味噌ながら、この戦略が競合との差別化に役立つと確信しております。」
自己評価を述べる場面
「手前味噌ですが、自分としては満足のいく仕事ができました。」
「手前味噌ですが、初めての挑戦にしては上出来だと思っています。」
注意点
- 謙遜の姿勢を忘れない
「手前味噌」は、自分を控えめに評価するための言葉です。この言葉を使いながらも自慢が過剰になると逆効果になるため、あくまで謙虚な態度を保つことが大切です。 - 丁寧な言葉遣いを加える
目上の方やフォーマルな場面では、「手前味噌ではございますが」「恐縮ながら」などの丁寧なフレーズを添えることで、礼儀正しい印象を与えられます。 - 適度な内容で控えめに
謙遜の意図があっても、話題が長引いたり、自慢が繰り返されると嫌味に聞こえることがあります。適度な範囲で簡潔に述べるよう心がけましょう。 - カジュアルすぎる文脈では避ける
「手前味噌」はややフォーマルまたは慎みを求められる文脈に適しています。軽い会話や冗談の場では、より親しみやすい表現に置き換えた方が自然です(例:「ちょっと自慢ですけど」など)。