殊勝(しゅしょう)
読み方
しゅしょう
意味
健気で感心できる様子や、謙虚で真面目な態度を指します。特に、若い人や未熟な立場の人が立派に行動する様子を評価する場合によく使われます。また、特別に優れていることや、感心するほどの価値があることを表現する場合にも用いられます。
語源
「殊」は「特別」、「勝」は「すぐれている」という意味を持ちます。この二つが組み合わさり、「特別に立派である」「感心するほどの価値がある」という意味になりました。
言い換えると
- 立派
- 感心する
- 健気
- 謙虚で真面目
使用する注意点
- 褒め言葉として使われますが、文脈によっては少し堅い印象を与えることがあります。
- 子どもや部下など、目下の人を評価する場合に多く使われるため、目上の方に対して使うと不適切になる場合があります。
目上の方に使える言葉?
目上の方には直接使わない方が良いでしょう。「立派なご判断」「感心しました」など、具体的な表現に言い換えるのが適切です。
ビジネスで適した例文
- 部下が難しいプロジェクトに取り組む姿勢は、非常に殊勝なものと感じました。
- 若手社員が殊勝な努力を続け、成果を上げています。
- 彼の謙虚で殊勝な態度が、プロジェクト成功の鍵となりました。
- 殊勝な姿勢で取り組む社員が、チームの雰囲気を良くしています。
- その提案は、彼の殊勝な考え方を反映したものでした。
どういう場面で使う言葉?
- 若い人や未熟な立場の人が努力や誠実な態度を示している場面
- 誰かの行動や姿勢が感心するほど真摯である場合
- 誰かの態度や努力を褒める際に、特別な価値を強調したいとき
使用した例文を5例
- 難しい課題にも前向きに挑む彼の姿勢は、実に殊勝なものだった。
- 子どもたちが殊勝な態度で掃除を手伝ってくれた。
- 彼女の殊勝な努力が、部内の雰囲気を一変させた。
- 若手社員が業務に真摯に向き合う姿は、殊勝そのものである。
- 彼の殊勝な姿勢が、上司からの信頼を得る要因となった。
失礼に当たる使い方
- 目上の方に対して使用し、不適切な印象を与える場合。
- 相手を見下すようなニュアンスで使用する場合。
- 過剰に堅苦しい場面で使用し、不自然な印象を与える場合。
英語で言うと?
“Praiseworthy”(称賛に値する)や “Commendable”(立派な、感心する)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Praiseworthy” は感心や称賛に値する行動を表し、”Commendable” は褒めるべき態度や行動を示すため、「殊勝」のニュアンスに合致します。
英語での使用例
- “His efforts on the project were truly praiseworthy.”
(彼のプロジェクトに対する努力は本当に殊勝なものでした。) - “The team’s commendable attitude led to their success.”
(チームの殊勝な態度が成功をもたらしました。) - “Her dedication to the task was both praiseworthy and inspiring.”
(彼女の仕事への献身は殊勝であり、感動的でした。) - “His commendable behavior earned him respect from his colleagues.”
(彼の殊勝な行動が、同僚からの尊敬を集めました。) - “The praiseworthy effort of the young employees was appreciated by all.”
(若手社員の殊勝な努力が皆に評価されました。)