「考えておきます」敬語で目上に失礼なく言い換えて、ビジネスメール例文・書きだしと締めの言葉

「考えておきます」敬語で目上に失礼なく言い換えて、ビジネスメール例文・書きだしと締めの言葉

ビジネスシーンにおいて、目上の方や取引先からの依頼や提案に対し「考えておきます」とストレートに返答することは、時に相手に不誠実な印象を与えたり、検討する意思がないと受け取られたりする可能性があります。日本語の敬語は、単なる丁寧語ではなく、相手への敬意や配慮を示す重要なコミュニケーションツールです。特に「考えておきます」のような曖昧な表現は、受け取り方次第で大きく印象が変わるため、状況に応じた適切な敬語表現を用いることが不可欠となります。


検討する旨を明確に伝える丁寧な表現

相手からの提案や依頼に対して、すぐに返答できない場合や、内容をじっくり検討する必要がある場合に用いる表現です。


 

検討させていただきます

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

この度は、貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。

ご提示いただいた内容につきまして、現在、社内で詳細を検討させていただいております。弊社の今後の事業展開において、大変興味深い内容であると認識しており、前向きに検討を進めてまいります。

つきましては、恐れ入りますが、今しばらくお時間を頂戴できますでしょうか。〇月〇日までには、一度進捗状況をご報告させていただく所存でございます。

何卒よろしくお願い申し上げます。


 

熟考させていただきます

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。

先ほどご指示いただきました〇〇の件につきまして、承知いたしました。

今回の件は、今後のプロジェクトの方向性を左右する重要な事項と認識しております。つきましては、現状で把握している情報に加え、不足している点を洗い出し、多角的な視点から熟考させていただきます。

私自身、この課題に対して深く掘り下げて考える必要があると感じておりますので、〇日までには私なりの見解をまとめ、改めてご報告させていただきます。

何卒よろしくお願い申し上げます。


 

検討の上改めてご連絡いたします

 

〇〇様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

お問い合わせいただきました〇〇の件につきまして、誠にありがとうございます。

頂戴いたしましたご質問の内容について、現在詳細を確認しております。専門的な知見も要する部分でございますので、関連部署と連携し、慎重に検討を進めてまいります。

つきましては、検討の上、改めて〇月〇日までにご連絡させていただきます。

お急ぎのところ恐縮ではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。


 

案を練り検討いたします

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇です。

先日ご依頼いただきました企画書の件、承知いたしました。

今回の企画は、顧客のニーズを的確に捉えるだけでなく、競合他社との差別化を図るためにも、より独創的なアプローチが必要であると認識しております。つきましては、複数のアイデアを出し合い、具体的な戦略を盛り込んだ企画案を練り、じっくりと検討させていただきます。

〇月〇日までには、一度骨子をお持ちし、ご意見を伺わせていただきたく存じます。

引き続きよろしくお願いいたします。


 

詳細を確認し検討いたします

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

お問い合わせいただきました〇〇の件につきまして、ご連絡ありがとうございます。

頂戴した資料を拝見いたしました。具体的な内容について、まだ不明瞭な点もございますため、一旦持ち帰り、社内で詳細を確認し、検討させていただきます。

必要であれば、後日改めていくつか質問させていただく可能性もございます。その際は、ご協力いただけますと幸いです。

〇月〇日までには、一度現状のご報告をさせていただきます。

何卒よろしくお願い申し上げます。


 

前向きに検討させていただきます

 

〇〇様

この度は、貴重な機会をいただき、誠にありがとうございます。

貴社からのご提案、大変興味深く拝見いたしました。弊社の今後の展開においても、連携の可能性を強く感じております。つきましては、社内で詳細を共有し、前向きに検討させていただきます。

特に、〇〇の点につきましては、具体的な進め方について、さらに詳しく伺いたいと考えております。

つきましては、近日中に改めてご相談のお時間を頂戴できますでしょうか。

何卒よろしくお願い申し上げます。


 

慎重に検討させていただきます

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇です。

〇〇の件につきまして、ご指示いただきありがとうございます。

今回の決定は、今後の業務に大きな影響を及ぼす可能性があると認識しております。そのため、あらゆる側面から慎重に検討させていただきます。

過去の事例や、関連する法規制なども含め、幅広い視点から情報を収集し、リスクとメリットを比較検討してまいります。

〇月〇日までには、私なりの結論を導き出し、ご報告いたします。

よろしくお願いいたします。


 

課題として検討させていただきます

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

ご意見いただき、誠にありがとうございます。

ご指摘いただきました〇〇の件につきまして、弊社としても現状の課題の一つとして認識しており、改善の必要性を感じております。つきましては、ご意見を真摯に受け止め、今後のサービス向上に向けた重要な課題として検討させていただきます。

具体的な改善策につきましては、社内で議論を重ね、実現可能なものから順次取り組んでまいりたいと存じます。

貴重なご意見に感謝申し上げます。


 

検討を進めさせていただきます

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。

先日の会議でご提示いただいた新規事業の件、改めて資料を拝見いたしました。

弊社の強みを活かせる可能性を秘めていると感じております。つきましては、具体的な事業計画の策定に向けて、早速検討を進めさせていただきます。

まずは、市場調査と競合分析から着手し、実現可能性を探ってまいります。

定期的に進捗をご報告させていただきますので、引き続きご指導のほどよろしくお願い申し上げます。


 

検討の上後日改めてご報告いたします

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

お問い合わせいただきました〇〇の件につきまして、ご連絡ありがとうございます。

ご質問いただいた内容につきましては、現在、関連部署に確認中でございます。専門的な知識を要する部分もございますので、正確な情報をお伝えできるよう、確認に時間を要しております。

つきましては、検討の上、後日改めてご報告させていただきます。

お急ぎのところ大変恐縮ではございますが、今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。


 

社内で検討いたします

 

〇〇様

この度は、貴重な資料をお送りいただき、誠にありがとうございます。

頂戴いたしました資料を拝見し、貴社の革新的な技術に大変感銘を受けました。つきましては、社内で改めて内容を共有し、導入の可能性について検討いたします。

特に、〇〇の機能につきましては、弊社の課題解決に繋がりうると感じておりますので、より具体的な活用方法について議論を深めてまいります。

〇月〇日までには、一度弊社なりの見解をお伝えできるかと存じます。

引き続きよろしくお願い申し上げます。


 

チーム内で検討いたします

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。

先日の打ち合わせでご提示いただいた〇〇の件、承知いたしました。

今回の課題は、チーム全体の協力が不可欠であると認識しております。つきましては、早速チーム内で共有し、それぞれの専門知識を持ち寄り、最適な解決策について検討いたします。

各自が担当する領域において、深く掘り下げて考えるよう指示を徹底いたします。

〇月〇日までには、チームとしての結論をまとめ、ご報告させていただきます。

よろしくお願いいたします。


 

持ち帰り検討いたします

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

本日はお忙しい中、貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。

ご説明いただきました〇〇の件、大変興味深く拝聴いたしました。具体的な導入については、社内の状況も踏まえる必要がございますため、一旦持ち帰り、改めて検討させていただきます。

特に、費用対効果の面や、既存システムとの連携など、具体的な課題を洗い出し、最適な導入方法を模索してまいります。

〇月〇日までには、一度進捗状況をご連絡させていただきます。

今後ともよろしくお願い申し上げます。


 

検討し結論が出ましたらご報告いたします

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇です。

先日ご相談いたしました〇〇の件につきまして、ご意見いただきありがとうございます。

頂いたご意見を踏まえ、現在、様々な角度から検討を進めております。複数の選択肢の中から、弊社の状況に最も適したものを慎重に見極めていく所存です。

つきましては、検討し結論が出ましたら、改めて速やかにご報告させていただきます。

もうしばらくお時間を頂戴できますでしょうか。

よろしくお願いいたします。


 

検討の機会をいただけますでしょうか

 

〇〇様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

この度は、貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。

ご提示いただいた〇〇の件につきまして、現状で即答することが難しく、社内で十分に検討する機会をいただけますでしょうか。

弊社の今後の事業戦略において、貴社との連携は非常に魅力的であると感じております。しかしながら、いくつかの調整事項もございますため、一度持ち帰り、具体的な実現可能性を探りたいと存じます。

〇月〇日までには、一度ご連絡差し上げます。

何卒よろしくお願い申し上げます。


 

前向きに検討し進捗を改めてご連絡いたします

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇部の〇〇です。

先日の会議でご提示いただいた〇〇の件、承知いたしました。

弊社の課題解決に繋がりうると感じており、前向きに検討させていただきます。まずは、関係部署と連携し、現状の把握と課題の洗い出しから着手いたします。

具体的な進捗状況につきましては、定期的に改めてご連絡いたします。

引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。


 

検討の上善処いたします

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

この度は、貴重なご意見をいただき、誠にありがとうございます。

ご指摘いただきました〇〇の件につきまして、真摯に受け止め、今後の改善点として検討の上、善処いたします。

現状のサービスでは、ご不便をおかけし大変申し訳ございません。お客様のご期待に沿えるよう、早急に改善策を講じてまいります。

具体的な改善時期につきましては、社内での調整が必要となりますため、今しばらくお時間を頂戴できますでしょうか。

今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。


 

検討の上お返事させていただきます

 

〇〇様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

お問い合わせいただきました〇〇の件につきまして、ご連絡ありがとうございます。

ご質問の内容、拝見いたしました。現状で即座にお答えできる情報がございませんので、一度社内で確認し、検討の上、改めてお返事させていただきます。

正確な情報をお伝えするためにも、お時間を頂戴したく存じます。

〇月〇日までには、ご連絡差し上げます。

お急ぎのところ恐縮ではございますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。


 

検討させていただきたく存じます

 

〇〇部長

お疲れ様です。〇〇です。

先日ご指示いただきました〇〇の件につきまして、承知いたしました。

今回の件は、弊社の今後の事業展開において、非常に重要な判断を要すると認識しております。つきましては、私個人だけでなく、チーム全体で多角的に検討させていただきたく存じます。

あらゆる可能性を視野に入れ、最適な選択ができるよう、慎重に議論を進めてまいります。

〇月〇日までには、中間報告をさせていただきます。

何卒よろしくお願いいたします。


 

検討の上ご連絡差し上げます

 

〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の〇〇です。

この度は、貴重な情報をご提供いただき、誠にありがとうございます。

頂戴いたしました資料を拝見し、〇〇の点に大変興味を持ちました。つきましては、社内で詳細を検討の上、改めてご連絡差し上げます。

具体的な連携方法や、弊社のニーズとの合致点などを踏まえ、実現可能性を探ってまいります。

〇月〇日までには、一度ご連絡させていただきますので、何卒よろしくお願い申し上げます。


 

相手に合わせた「考えておきます」の言い換えと使い分け

「考えておきます」という表現を避ける際、誰に対して伝えるかによって、その言い換え方やメール全体のトーンは大きく変わります。ここでは、主な相手別に適切な表現と心構えを解説します。


 

上司・社内の目上の人に対して

上司や社内の目上の人に対しては、敬意を払いながらも、検討の意思期限を明確に伝えることが重要です。漠然と「検討します」だけでは、本当に検討するのか、いつまでに結論が出るのかが不明瞭で、相手に不安を与えてしまいます。

  • 具体的な検討内容に触れる: 「〇〇について検討いたします」「〇〇の視点から熟考します」など、何について考えるのかを具体的に示すと、より真剣に受け止めている印象を与えられます。
  • 期限の提示: 「〇日までにはご報告いたします」「〇日中にご連絡いたします」など、いつまでに何かしらの進捗を伝えるかを明確にすることで、相手は安心して待つことができます。もし期限が不明な場合は、「改めてご連絡いたします」でも構いませんが、その場合も「確認次第」などの言葉を添えると丁寧です。
  • 進捗報告の意思表示: 「進捗がございましたら、改めてご報告させていただきます」と付け加えることで、検討途中であっても情報共有を怠らない姿勢を示すことができます。

例文

「〇〇部長、承知いたしました。〇〇の件、慎重に検討させていただきます。」

「〇〇さんのご意見を踏まえ、多角的に検討し、〇日までには私なりの見解をお伝えいたします。」


 

取引先・社外の人に対して

 

取引先や社外の人に対しては、より丁寧でビジネスライクな表現を心がける必要があります。信頼関係を損なわないよう、曖昧さを避け、誠実な姿勢を示すことが重要です。

  • 感謝の言葉を添える: 提案や依頼に対する感謝の気持ちを伝えることで、相手への配慮を示します。「貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます」など。
  • 検討の意欲を明確に: 「前向きに検討させていただきます」「社内で検討を進めさせていただきます」など、検討する意欲があることをはっきりと伝えます。
  • 丁寧なクッション言葉: 「恐縮ではございますが」「お手数をおかけいたしますが」などのクッション言葉を用いることで、より柔らかく丁寧な印象を与えられます。
  • 今後のアクションを提示: 「検討の上、改めてご連絡いたします」「後日改めてご相談させてください」など、次のステップを明確に伝えることで、相手は次に何をすべきか理解できます。

例文

「〇〇様、この度は貴重なご提案をいただき、誠にありがとうございます。社内で詳細を検討させていただきます。」

「お問い合わせの件につきまして、現在確認中でございます。検討の上、改めて〇月〇日までにご連絡差し上げます。」


 

会社から社員に対して(指示・連絡など)

会社から社員に対しての連絡の場合、上司個人ではなく会社組織としての意思を伝えるため、より明確で指示的な表現が適切です。ただし、一方的にならないよう、理解を促す言葉も必要です。

  • 目的・背景の明確化: なぜ検討が必要なのか、その背景や目的を簡潔に伝えることで、社員の理解を深めます。
  • 期待する行動の提示: 「各自で検討するように」「チームで議論し、〇日までには意見をまとめるように」など、具体的に何をすべきかを指示します。
  • 期限の明示: いつまでに検討し、報告すべきかを明確に伝えます。
  • 協力への感謝: 協力を求める際には、その感謝を伝えることで、円滑なコミュニケーションを促進します。

例文

「今回のプロジェクトにおける〇〇の件につきまして、各部署にて詳細を検討し、〇日までに企画部へご報告ください。」

「お客様からのご要望を踏まえ、今後のサービス改善に向けて、担当部署にて検討を進めるものとする。」


 

問い合わせに対して(顧客・一般の方)

顧客や一般の方からの問い合わせに対しては、迅速かつ丁寧な対応が求められます。検討に時間を要する場合でも、その旨を明確に伝え、不安を与えないことが重要です。

  • 問い合わせへの感謝: まずは問い合わせてくれたことへの感謝を伝えます。「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。」
  • 現状の説明: すぐに回答できない理由を簡潔に伝えます。「現在確認中でございます」「詳細を確認する必要がございます」など。
  • 検討する旨の明確化: 「検討の上、改めてご連絡いたします」「確認次第、ご返答させていただきます」など、検討する意思があることを明確に示します。
  • 返答の目安を示す: 「〇日までにはご連絡いたします」「今しばらくお時間を頂戴できますでしょうか」など、いつまでに回答できるかの目安を伝えることで、相手は安心して待つことができます。

「お問い合わせいただきました件につきまして、現在詳細を確認中でございます。検討の上、改めてご連絡差し上げます。」

「ご意見を真摯に受け止め、今後のサービス向上に向けた課題として検討させていただきます。」


ビジネスメールの基本構成と書き出し・締めの言葉

ビジネスメールは、簡潔かつ分かりやすく、そして相手に失礼のないように構成することが大切です。ここでは、メールの基本構成と、様々な状況に対応できる書き出しと締めの言葉の例を紹介します。


 

基本的なメール構成

  1. 件名: 内容がひと目でわかるように具体的に
  2. 宛名: 会社名、部署名、役職名、氏名を正確に記載
  3. 挨拶: 時候の挨拶や日頃の感謝などを簡潔に
  4. 本文: 伝えたい内容を分かりやすく、結論から書く
  5. 締めの言葉: 今後の対応や相手への気遣いを伝える
  6. 署名: 会社名、部署名、氏名、連絡先などを記載

 

書き出しの言葉

メールの書き出しは、相手に与える第一印象を左右します。状況や相手との関係性に合わせて適切な表現を選びましょう。

1. 初めて連絡する場合

  • 「初めてご連絡させていただきます。株式会社〇〇の△△と申します。」
  • 「突然のご連絡失礼いたします。株式会社〇〇の△△と申します。」
  • 「貴社ホームページを拝見し、ご連絡いたしました。」

2. いつも連絡を取っている相手の場合

  • 「いつもお世話になっております。株式会社〇〇の△△です。」
  • 「〇〇様、いつもお世話になっております。」
  • 「ご無沙汰しております。株式会社〇〇の△△です。」(しばらく連絡を取っていない場合)

3. 相手からの連絡に対する返信の場合

  • 「ご連絡ありがとうございます。株式会社〇〇の△△です。」
  • 「〇〇の件、承知いたしました。」
  • 「お問い合わせいただき、誠にありがとうございます。」
  • 「ご提案いただき、ありがとうございます。」

4. 挨拶・時候の挨拶

  • 「時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」(ややかしこまった表現)
  • 「貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。」
  • 「梅雨の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。」(季節の挨拶)
  • 「〇〇様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。」(親しい間柄の場合)

 

締めの言葉

メールの締めくくりは、相手への配慮や今後の関係性を示す大切な部分です。内容や相手との関係性に応じて使い分けましょう。

1. 今後の協力や配慮をお願いする場合

  • 「何卒よろしくお願い申し上げます。」
  • 「引き続きよろしくお願いいたします。」
  • 「今後ともどうぞよろしくお願いいたします。」
  • 「お忙しいところ恐縮ですが、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。」
  • 「ご多忙の折、恐縮ではございますが、ご確認いただけますようお願い申し上げます。」

2. 返信や連絡を期待する場合

  • 「ご返信いただけますようお願い申し上げます。」
  • 「お忙しいところ恐縮ですが、ご一報いただけると幸いです。」
  • 「改めてご連絡させていただきます。」
  • 「ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。」

3. 感謝を伝える場合

  • 「お忙しい中、誠にありがとうございました。」
  • 「貴重なご意見、誠にありがとうございます。」
  • 「厚く御礼申し上げます。」
  • 「心より感謝申し上げます。」

4. 相手の健康や成功を祈る場合

  • 「末筆ではございますが、貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます。」
  • 「〇〇様の益々のご活躍をお祈り申し上げます。」
  • 「季節の変わり目ですので、どうぞご自愛ください。」

5. 返答に時間がかかることを伝える場合

  • 「お急ぎのところ恐縮ではございますが、今しばらくお時間を頂戴できますようお願い申し上げます。」
  • 「今しばらくお待ちいただけますようお願い申し上げます。」

 

注意点と心構え

「考えておきます」という言葉を避けることは、単に言葉を言い換えるだけでなく、相手への配慮とコミュニケーションの質の向上に繋がります。


 

曖昧な表現を避ける

「検討します」という言葉だけでは、いつ、どのように検討するのかが不明確です。具体的な行動や期限を付加することで、相手に安心感を与えることができます。 例: 「〇月〇日までに、社内で検討の上、改めてご連絡いたします。」


 

期限を明確にする

検討に要する期間を伝えたり、いつまでに何らかの連絡をするかを明確にすることで、相手は次のアクションを予測しやすくなります。もし具体的な期限が難しい場合は、「確認次第」「改めてご連絡いたします」といった表現も有効ですが、その場合もできるだけ早い段階での連絡を心がけましょう。


 

感謝の気持ちを伝える

相手からの提案や依頼に対しては、まず感謝の気持ちを伝えることが大切です。特に、時間を割いて検討してくれたことや、有益な情報を提供してくれたことに対しては、丁寧に感謝の意を示しましょう。


 

進捗報告を怠らない

検討に時間がかかる場合でも、定期的に進捗状況を報告することで、相手は「忘れられていない」という安心感を得られます。中間報告であっても、誠実な姿勢を示すことが重要です。


 

相手の立場を尊重する

相手が上司であれば指示を仰ぐ姿勢を、取引先であれば誠実な対応を、顧客であれば迅速かつ丁寧な対応を心がけるなど、相手の立場を理解し、尊重した言葉遣いをすることが不可欠です。