お言葉を返すようですが!目上にも使える?丁寧なビジネスメール例文・書き出しと締めの挨拶
「お言葉を返すようですが」という表現は、相手の発言に対して反論や意見を述べる際に使います。特に、相手が言ったことに異論を唱える必要がある場合や、自分の立場を説明するために使用します。
使う場面の例
- 意見が対立している場合
相手の意見や主張に反論する必要があるときに使います。「お言葉を返すようですが」という言葉を使うことで、反論をやわらかく伝えることができます。 - 誤解を解くために自分の立場を説明する場合
自分が言ったことやしたことが誤解されたときに、その誤解を解くために使います。「お言葉を返すようですが」と言って、自分の説明を加える形になります。 - 謝罪をしながら自分の意見を伝える場合
相手に不快な思いをさせないように気を使いながらも、自分の立場や意見を伝えるために使うこともあります。 - ディスカッションや議論の中で自分の意見を強調したいとき
場合によっては、議論の中で自分の考えを強調するために使いますが、相手に対して失礼にならないように配慮する必要があります。 - 誤解を避けたいとき
自分の意図や考えを明確にするため、相手が間違って理解している可能性がある場合に使用します。
「お言葉を返すようですが」使用する際の注意点
1. 相手を否定しないように気をつける
「お言葉を返すようですが」と使う際には、相手の意見を直接的に否定しないよう注意する必要があります。あくまでも自分の考えを伝える形にし、相手を尊重する言葉を使いましょう。
2. 丁寧に説明を加える
反論をする場合でも、その理由を丁寧に説明することが大切です。単に反論するだけではなく、なぜ自分の考えが違うのかを明確に伝えることが、誤解を防ぎます。
3. 表現を和らげる
言葉の使い方によっては、相手に不快な印象を与えることがあるため、可能であれば表現を和らげて使うことが重要です。強く感じさせる言葉を避け、やわらかく伝えましょう。
4. 自分の意見が必ずしも正しいとは限らないことを認識する
「お言葉を返すようですが」を使う場合、相手の意見も尊重しつつ、自分の意見を述べることが大切です。相手が持っている視点や考えを理解し、対話を続ける姿勢を示しましょう。
5. 状況に応じた言葉選びを心がける
場面によっては、もっと柔らかい表現が求められる場合もあるため、「お言葉を返すようですが」を使う前に、状況に適した表現を考えることが重要です。
「お言葉を返すようですが」他の失礼がない言い回し
- 「おっしゃっていることに対して、少し異なる見解を持っております。」
丁寧に相手の意見に異議を唱える表現です。強い反論にならないように工夫しています。 - 「お言葉をお借りしますが、私の考えは少し異なります。」
相手の言葉を尊重しながら、自分の立場を伝える表現です。 - 「ご意見は理解しますが、私の立場では少し違います。」
相手の意見を理解しつつ、自分の考えが異なることを穏やかに伝える表現です。 - 「少し補足させていただくと、私の考えはこうです。」
相手の意見を否定するのではなく、自分の意見を付け加える形で使える表現です。 - 「お考えに対して、私の見解をお伝えしてもよろしいでしょうか?」
反論の形ではなく、意見を述べる際に使える丁寧な表現です。
「お言葉を返すようですが」書き出しの挨拶と締めの挨拶
書き出しの挨拶
- 「お世話になっております。」
ビジネスで使用する際の基本的な書き出しです。 - 「いつもお世話になっております。」
丁寧に相手に感謝の意を示しつつ、話を進める際に使用します。 - 「突然のご連絡失礼いたします。」
何かを伝える前に、まずは失礼を詫びる形で使います。 - 「ご連絡いただきありがとうございます。」
相手からの返信や連絡に感謝の気持ちを伝える書き出しです。 - 「お疲れ様です。」
同僚や近しい相手への書き出しに使います。少しカジュアルな印象を与える挨拶です。
締めの挨拶
- 「何卒、よろしくお願い申し上げます。」
相手に対して丁寧なお願いをする際の締めの挨拶です。 - 「引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。」
今後も相手に協力をお願いする場合に使います。 - 「お忙しいところ恐れ入りますが、よろしくお願いいたします。」
相手に負担をかけないように気配りをしつつ、お願いをする際に使用します。 - 「ご確認いただけますと幸いです。」
相手に対して確認をお願いする際に使える表現です。 - 「お手数をおかけしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。」
相手に手間をかけさせることを配慮しながら、お願いする際の締めの挨拶です。
「お言葉を返すようですが」目上の方へのメール例
謹んで異議を申し上げるご挨拶
いつもご指導いただき、心より感謝申し上げます。
先般のお言葉につきまして、恐縮ではございますが、私なりに一つ申し上げさせていただければと存じます。貴重なお考えに対し、異なる見解を持たせていただいた次第でございます。
私自身、今後の業務改善のために、改めて内部で検討を重ねる所存でございますので、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
お忙しい中、貴重なお時間を頂戴し恐縮ですが、引き続きご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
謹慎なご意見を返答させていただくにあたり
いつも温かいご助言を賜り、誠にありがとうございます。
先日いただきましたご意見につきまして、恐れ入りますが、私も一言申し上げさせていただければと存じます。恐縮ながら、私の考えでは○○の点において異なる視点があると考えております。
ご多忙中のところ大変恐縮ではございますが、今後の業務推進においても、より良い方向性を模索すべく、改めてご教示いただけますと幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
敬意を表しつつ異なる見解を述べさせていただく
いつも格別のご指導をいただき、誠にありがとうございます。
先般のご発言につきまして、私も恐縮ながら一部異なる見解を持たせていただいております。決して貴殿のお言葉を否定するものではなく、あくまで一考としてご参考いただければと存じます。
今後も更なる業務改善に努める所存でございますので、何かご意見がございましたら、ぜひご教示いただけますようお願い申し上げます。
引き続きご高配を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
お言葉に対する恐縮ながらの返答
いつも多大なるご指導を賜り、心より感謝申し上げます。
このたび、貴殿からのご意見に対し、恐縮ではございますが、私自身の考えも併せて申し上げさせていただきたく存じます。私の見解では、○○の点において若干異なる判断を持っております。
何卒ご理解のほどお願い申し上げるとともに、今後とも貴重なご助言を賜りますよう、お願い申し上げます。
ご多忙中、大変恐縮ではございますが、引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
心苦しいながらも異論を述べさせていただく
いつもご高配を賜り、誠にありがとうございます。
先般のご意見に関しまして、誠に恐れ入りますが、私からも恐縮ながら一言申し上げさせていただければと存じます。私の立場から申し上げますと、○○の点において若干の異論がございます。
決して貴殿のご見識を否定するものではなく、今後の参考として、私の見解をお伝えできれば幸いです。
何卒ご理解いただけますようお願い申し上げ、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
「お言葉を返すようですが」取引先企業へのメール例
ご意見に対する弊社見解のご報告
平素より大変お世話になっております。
先般のご発言につきまして、恐れ入りますが、弊社としても一部異なる見解を有しておりますので、補足のご説明をさせていただきたく存じます。
決して貴社のお考えを軽んじるものではなく、今後の業務連携をより良好なものとするために、弊社の立場を明確にさせていただきたく存じます。
ご多忙中恐縮ではございますが、ご理解いただけますようお願い申し上げます。
引き続き、何卒ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。
貴社のお言葉に対する弊社の見解
いつもお世話になっております。
先般のご意見を拝受し、弊社といたしましても一部、異なる視点を持っておりますので、恐縮ながら補足させていただければと存じます。
貴社との円滑な連携を維持するため、双方の見解をすり合わせる機会とさせていただければと存じます。
何卒ご理解の上、今後とも変わらぬご協力をお願い申し上げます。
貴社ご意見への回答と弊社提案
平素より大変お世話になっております。
先般いただきましたお言葉に対し、誠に恐縮ながら、弊社の見解を申し上げさせていただきたく存じます。貴社のお考えに対して、弊社は一部異なる観点からの判断をしており、今後の連携強化のためにも、相互に意見交換させていただければ幸いです。
何卒、ご理解ご協力のほどお願い申し上げます。
今後とも、よろしくお願い申し上げます。
貴社との意見交換に向けたご報告
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
先般のご発言につきまして、弊社も一部異なる見解を持っておりますので、恐れ入りますが、補足のご説明をさせていただきたく存じます。
貴社との意見交換を通じ、より良い取引関係の構築に努める所存でございます。
ご理解とご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
ご意見に対する弊社からの一考
平素より大変お世話になっております。
このたび、貴社よりいただきましたお言葉に関し、恐縮ではございますが、弊社の一考を申し上げさせていただきたく存じます。
決して貴社のお考えを否定するものではございませんが、弊社といたしましては○○の観点から別の判断をしております。
何卒ご理解賜り、今後とも円滑な連携を図るためのご協議をお願い申し上げます。
「お言葉を返すようですが」新規取引先へのメール例
初対面における慎重なご意見交換のお願い
平素よりご高配を賜り、誠にありがとうございます。
このたびは、弊社のご提案に対しまして、貴社からのご意見を賜り、重ねて御礼申し上げます。恐縮ではございますが、私からも一言申し上げたく存じます。
初対面のご縁を大切に、双方の見解を交換することで、より良い関係を築ければと考えております。
何卒、今後ともご検討のほどよろしくお願い申し上げます。
新規ご縁における柔軟な意見交換のお願い
いつもお世話になっております。
このたび、弊社よりご提案申し上げました件につきまして、恐れ入りますが、貴社のお言葉に対し、私どもも一部異なる見解を持っております。
初めてのご連絡で恐縮ではございますが、今後のより良い関係構築のため、率直な意見交換の機会をいただければ幸いです。
何卒、よろしくお願い申し上げます。
ご提案に対する双方の意見交換のご依頼
平素より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。
このたび、弊社のご提案に対しまして、貴社のお言葉を拝聴いたしました。恐縮ながら、私どもからも補足のご意見を申し上げさせていただければと存じます。
初回のご連絡ということで、双方の意見を共有し合うことで、より実りあるお取引を実現できればと考えております。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
初回ご提案に対する弊社見解のご提示
いつもお世話になっております。
このたび、弊社のご提案に対し、貴社よりいただいたお言葉に対して、恐れ入りますが、弊社も一部異なる見解を有しております。
初回のご連絡ということもあり、双方の立場を十分に理解し合うため、率直な意見交換の機会をいただければと存じます。
何卒、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
新規取引開始に向けた意見共有のお願い
平素よりご高配を賜り、心より感謝申し上げます。
弊社のご提案に関しまして、貴社からのお言葉を拝受いたしましたが、恐縮ながら、私からも一言申し上げさせていただきたく存じます。
初対面でございますので、今後のより良い協力関係を築くため、双方の意見を柔軟に交換できる機会を設けさせていただければ幸いです。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
「お言葉を返すようですが」顧客・お客様へのメール例
ご愛顧に対する感謝と意見交換のご案内
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
このたび、弊社サービスに関するご意見につきまして、恐縮ながら私どもの見解も併せてご説明させていただきたく存じます。
お客様のお言葉に対して、あくまで参考とさせていただく次第でございますので、どうぞご理解いただけますようお願い申し上げます。
なお、追加のご質問等がございましたら、遠慮なくお知らせください。
引き続き、安心してご利用いただけるよう努めて参りますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
お客様の貴重なお言葉に対する弊社からのご返答
いつも弊社サービスをご利用いただき、心より感謝申し上げます。
このたびは、お客様からいただいたお言葉に関しまして、恐縮ながら弊社としても一部補足させていただければと存じます。
お客様のご意見は今後のサービス向上のための貴重な資料とさせていただきますので、どうかご寛容いただけますようお願い申し上げます。
今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
お客様のお言葉を踏まえた弊社見解のご報告
平素より大変お世話になっております。
このたび、弊社のサービスに関しまして、お客様からいただいたお言葉に対して、恐縮ながら弊社の見解もご説明させていただきたく存じます。
お客様のお気持ちを大切にしつつ、より良いサービス提供に努める所存でございます。
何かご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
引き続き、よろしくお願い申し上げます。
お客様のご意見に対する弊社の一考のご提示
いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたびは、お客様からの貴重なお言葉に対し、恐縮ながら私どもも一部異なる見解を有している点がございます。
お客様のご意見は弊社にとって非常に大切であり、今後の改善の参考とさせていただきたく存じます。
どうぞご理解いただけますようお願い申し上げ、引き続きのご愛顧をお願い申し上げます。
お客様への感謝と意見共有のお願い
平素より格別のご愛顧を賜り、心より御礼申し上げます。
このたび、弊社からのご案内に際し、お客様のお言葉に対して恐縮ながら、弊社の見解を申し述べさせていただきたく存じます。
お客様にご負担をおかけするものではございませんので、何かご質問やご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。
今後とも、安心してご利用いただけるよう努めて参りますので、どうぞよろしくお願い申し上げます.
「お言葉を返すようですが」社内メールへの連絡例
内部連絡における意見交換のためのご連絡
各位
いつもお疲れ様です。
今回、○○に関する件につきまして、各部署間での意見共有が必要と判断いたしました。恐縮ながら、私から一部見解を申し上げさせていただきたく存じます。
ご多忙のところ恐れ入りますが、内容をご確認いただき、何かご意見がございましたら後日お知らせいただければ幸いです。
なお、本連絡に対する即時のご返信は不要といたしますので、各自ご確認くださいますようお願い申し上げます。
チーム内での意見調整のための連絡
各位
お疲れ様です。
先日お伝えしました○○に関する件について、私からも一言申し上げたく、本メールを送信いたしました。
皆様には、今後の業務改善のための意見交換を促す目的でご報告申し上げますが、特段のご返信は不要でございます。
何か気になる点がございましたら、随時ご連絡いただけますと幸いです。
引き続き、よろしくお願いいたします。
内部情報共有の一環としての意見返答
各位
いつもお世話になっております。
今回、○○に関する連絡事項につきまして、私も一部補足の意見を申し上げさせていただきたく存じます。
各自、内容をご確認いただければ幸いです。なお、即時の返信は不要ですので、必要に応じて後ほどご意見をお寄せいただければと存じます。
何卒、よろしくお願いいたします。
業務改善に向けた内部意見交換のご連絡
各位
お疲れ様です。
今回、○○に関する内部連絡におきまして、私からも一考申し上げたく、本メールを送信いたしました。
各自、内容をご確認いただき、今後の業務改善に向けた意見交換を進めるための資料とさせていただきたく存じます。
ご返信は不要ですが、何かご意見等ございましたら、後日改めてご連絡いただければ幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします。
内部調整のためのご報告と意見の申し述べ
各位
いつもご協力いただき、誠にありがとうございます。
今回、○○に関する連絡事項について、私からも一部補足の意見を申し述べさせていただきたく、メールをお送りいたしました。
各自、内容をご確認いただければと存じますが、特段のご返信は不要とさせていただきます。
今後とも、円滑な連絡体制の維持に努める所存ですので、何卒よろしくお願いいたします.
「お言葉を返すようですが」使用時の注意点とまとめ
「お言葉を返すようですが」という表現は、相手の発言に対して自分の意見や異なる見解を述べる際に用いられることが多いですが、ビジネスメールにおいては、相手に対する敬意や配慮を損なわないよう、より丁寧な言い回しに言い換える必要があります。
【注意点】
・相手への敬意と謙虚さの保持
目上の方や取引先、顧客などに対しては、直接的に「お言葉を返すようですが」という表現は、場合によっては強い印象を与える恐れがあります。そのため、必ず「恐縮ながら」や「恐れ入りますが」といった謙譲語を用いて、相手への敬意を十分に表現することが必要です。
・内容の明確さと補足説明
自分の意見を述べる際には、相手の発言を否定するのではなく、あくまで自分の見解を補足する形で記載することが重要です。たとえば、「私の考えでは~」や「一考として申し上げます」といった表現を用いると、相手に対して柔和な印象を与えられます。
・状況に応じた言い回しの工夫
目上の方へのメールの場合、特に丁寧さが求められますので、表現のトーンは慎重に選びましょう。取引先や新規取引先への連絡では、相手企業との円滑なコミュニケーションを維持するため、具体的な意見交換の意図を明示しつつ、返信や補足の機会を設ける表現が望まれます。
・文面全体の調和と結びの言葉
どのシーンにおいても、メール全体の文体が一貫して丁寧であることが大切です。文頭の挨拶や結びの言葉、さらに内容の中で使用する敬語が統一されているかを確認し、相手に対する敬意と配慮が伝わるよう努めましょう。