「もう漢字ドリルで泣かない!」小学1年生の漢字を楽しくマスターするちょっとした工夫
小学校に入学して、ひらがなやカタカナの読み書きができるようになり、ホッとしたのも束の間。2学期あたりからいよいよ本格的な「漢字学習」がスタートします。
「ひらがなはスッと覚えたのに、漢字になった途端に嫌がるようになってしまって……」
「宿題のドリルを前に、毎日親子でバトルをしている」
そんな悩みを抱える親御さんは、実はとてもたくさんいらっしゃいます。でも、ちょっと待ってください。小学1年生で習う漢字は、全部で「80文字」。実は、大人が少しだけアプローチを変えてあげるだけで、子どもはスポンジのようにぐんぐん漢字を吸収していくようになります。
今回は、子どもが漢字嫌いになる前に試してみたい、家庭でできる簡単な漢字の覚え方をご紹介します。
なぜ子どもは「漢字練習」を嫌がるのか?
覚え方のコツを知る前に、まずは「なぜ子どもが漢字を嫌がるのか」を考えてみましょう。
一番の原因は、ズバリ「何度も同じ字を書かされるのが退屈だから」です。
漢字ドリルによくある「マス目のノートに、同じ漢字を10回ずつ書く」という宿題。これは大人でもなかなか苦痛な作業ですよね。手の力もまだ弱い1年生にとって、意味もよくわからない複雑な図形を綺麗に書き写す作業は、修行のように感じられてしまうのです。
「書くこと」=「疲れる、つまらない」というイメージがついてしまうと、漢字そのものが嫌いになってしまいます。大切なのは、「漢字って面白い!」と思える体験を増やすことです。
ステップ1:いきなり書かせない!まずは「読める」を増やす
漢字学習というと、どうしても「書くこと」から始めてしまいがちですが、最初は「読めること」を目標にするのが一番の近道です。
普段の生活の中で、漢字はあちこちに溢れています。たとえば、リビングにあるカレンダーを一緒に見ながら「今日は水曜日だね」「明日は木曜日だね」と声をかけてみましょう。
お出かけをした時には、看板や道路標識を見ながら「あ!〇〇くんのお名前に入っている『大』っていう漢字があるよ!」と、宝探しゲームのように見つけるのもおすすめです。
「あ、これ知ってる!読める!」という体験が増えると、子どもは自然と自分からその漢字に興味を持つようになります。
ステップ2:漢字は「お絵かき」の延長線!成り立ちを楽しむ
1年生で習う漢字の特徴は、「目に見える物の形」から作られた漢字(象形文字)が非常に多いことです。これを活かさない手はありません。
山:3つのとんがり山が並んでいる形
川:水がサーッと流れている様子
木:木の幹と、枝、根っこの形
日:太陽の丸い形の中に、光がある様子

ただの線の集まりとして暗記するのではなく、「昔の人は、山の絵をこんな風に描いて、それが今の漢字になったんだよ」と、クイズやお絵かき感覚で教えてあげましょう。図鑑や、漢字の成り立ちが載っている絵本を一緒に眺めるのも楽しい時間になります。
ステップ3:バラバラに覚えない「仲間分け」の魔法
あいうえお順で順番に覚えようとすると、頭の中がごちゃごちゃになってしまいます。そこでおすすめなのが、テーマごとに「仲間分け」をしてあげることです。
体の仲間:目、口、耳、手、足
自然の仲間:山、川、空、石、花、木
反対の仲間:上と下、右と左、大と小
「今日は『体の仲間』の漢字を3つ探してみようか」といった具合にグループでまとめてあげると、子どもの頭の中で情報が整理され、思い出しやすくなります。
ステップ4:机に向かわなくてOK!「体感型」の覚え方
「どうしてもドリルに向かうと集中力が切れてしまう」という場合は、体を使った遊びを取り入れてみましょう。
1. 元気よく「空書き(そらがき)」
ノートにちまちまと書く前に、人差し指を使って、空中に大きく漢字を書いてみます。「イチ、ニー、サーン!」と、画数に合わせて元気よく声に出すのがポイントです。手だけを動かすより、声とリズムが合わさることで、書き順も体で自然と覚えられます。
2. 親子でスキンシップ「背中文字当てクイズ」
お互いの背中に指で漢字を書いて、何の漢字かを当てっこするゲームです。「えー、くすぐったい!」「もう一回書いて!」と、子どもがとても喜ぶ遊びです。書く側は正しい書き順を意識しますし、当てられる側は頭の中で漢字の形をイメージするので、非常に理にかなった学習法なのです。
おわりに:一番の特効薬は「大げさなほどの褒め言葉」
漢字を覚え始めた頃は、どうしても線が一本足りなかったり、バランスがアンバランスだったり、書き順が違ったりするものです。
そんな時、「ほら、ここ飛び出てないよ!」「書き順が違うでしょ!」とすぐに直したくなる気持ちは、グッとこらえてみてください。
まずは「読めたね!すごい!」「はらいの部分、とってもかっこよく書けたね!」と、できた部分を見つけて、大げさなくらいに褒めてあげましょう。
1年生の時期に一番大切なのは、完璧に書けることよりも「漢字って楽しい!」「ぼく(わたし)は漢字が得意!」という自信をつけることです。焦らず、親子で遊び心を忘れずに、漢字の世界を楽しんでいってくださいね。