毒親って人の悪口は言うけど自分が言われると発狂しますよね?どうして?

毒親って人の悪口は言うけど自分が言われると発狂しますよね?どうして?

毒親って人の悪口は言うけど自分が言われると発狂しますよね?どうして?

毒親とは、子どもの心や自立を阻むような言動を繰り返す親のことを指します。子どもへの暴言や支配欲・コントロール欲、過干渉、さらには無視や冷淡など、さまざまな形で子どもを苦しめる行動をとります。そんな中でも、「人には散々酷いことを言うのに、自分が言われると激しく反応する」という特徴を持つ毒親は少なくありません

「なんでこんなに悪口に敏感なの?」

普段は家族や周りの人の悪口を自由に言っているのに、ちょっと自分が非難されたり、逆に悪口を言われたりすると、まるで“爆発”するかのように怒り狂う――。いわゆる“自分だけは悪く言われたくない”“私こそ正義”という態度が子どもや周囲から見れば不公平・理不尽ですよね。でも、どうして毒親はこんなにも「自分への批判」に過剰反応してしまうのでしょう?

毒親が“他人には悪口、でも自分が言われると激怒”する理由

毒親が「他者への攻撃は平気なのに、自分への攻撃は一切許さない」という二面性を持つ背景には、以下のような心理的な要因が考えられます。

自己肯定感の低さを攻撃で隠している

他者を悪く言うことで“自分が上”を確認する
“自分こそが正しい”という姿勢を崩さないために、常に周囲の人(子どもも含む)を悪く言うことで「ほら、あの人より私はマシ」と思いたいんです。ところが、いざ自分が悪く言われると、自分を保っている“防衛システム”が崩れるため、ものすごく過剰に反応するわけです。

コントロール欲・支配欲が強く“負け”を許せない

「私は親=上の立場」という思考で、他人を批判するのは当然と思っている
親が絶対的に自分を上位と考えるからこそ、子どもや周囲への批判は「当然の行為」。でも、自分が少しでも否定されると“支配者の座”が脅かされるので、激昂しやすい。

自分を客観視できない

論理や真実よりも“自分の感情が一番”という思考回路
“私が感じるもの=全て正しい”という前提で生きているため、他人への悪口は「私が感じるから正当」となるのに、自分が責められるなんて“あり得ない”と思ってしまう。結果、批判に全く耐性がなく、ちょっとしたことでも激怒に繋がる。

見下したい一方で“超脆い自尊心”を持っている

褒められたいし、他人を下げたいけど、自分へのネガティブ要素は受け止められない
毒親は一見“自信満々”に見えるかもしれませんが、内心ではかなり脆い自己肯定感を抱えています。だから人を悪く言っても自分は誉められたいし、もし自分が否定されると“アイデンティティ崩壊”に直面して激怒するのです。

毒親の“悪口はOKでも自分への批判はNG”あるあるチェックリスト

以下に、毒親が“人の悪口”と“自分の悪口”で態度がまるで違うときに起こりがちな行動をリストアップしました。当てはまる数が多いほど、その親が二面性的に周囲を振り回している可能性大です。3〜5個で要注意、7〜8個以上ならかなり深刻でしょう。

  1. 家族やママ友、先生などの悪口を何時間でも言い続けるのに、誰かが「でも親もさ…」と指摘すると激怒。
  2. 子どもが「お母さん(お父さん)それはどうなの?」とちょっと突っ込むだけで「親に向かって何様だ!」とキレる。
  3. テレビやSNSの有名人をバカにする発言を常にしてるが、自分が少し揶揄されると「許せない!」と怒りを長引かせる。
  4. “私が文句を言うのは正当”と信じていて、周囲からは「あれ、ちょっと言い過ぎじゃない?」と言われても絶対認めない。
  5. 子どもや家族が“親の悪口”を言った(と言っても小さな不満)と聞くと、「大変な裏切り行為」扱いをする。
  6. “自分を否定する発言は全て嘘”というスタンスで、相手の話を一切聞かないし受け入れない。
  7. 自分が他人を批判する内容(たとえば浪費や失敗)を親自身もやってるのに、自分への指摘は許さない。
  8. 親自身が過去に同じミスをしているのに、子どもがやると厳しく責め、子どもが「でも、ママも…」と言うと怒鳴る。
  9. 親戚や近所、子どもの友だち親に対しても陰口が多いのに、自分が陰口言われると発狂する。
  10. 家の中では家族に悪口を連発し、外では“いい人”ぶって自分が言われるのを防ぐ。
  11. 「私は面倒見がいいのに、周りは恩知らず」などとアピールしつつ、実際は他人を下げる発言ばかり。
  12. 子どもや家族が「お母さんの言い方は酷いよ…」と注意しても「私が悪いわけない!」と即否定。
  13. 自分へのちょっとしたジョークや皮肉も許さず、「あの人に侮辱された!」と被害者意識を抱く。
  14. 他人の失敗や欠点をネチネチ言うけど、自分のミスは笑って誤魔化すか話題をそらす。
  15. “もしこの家で私の悪口を言う人がいたら絶対に許さない”と宣言し、家族を恐怖に陥れる。

どう対処すればいい?――“悪口OK、自分への批判NG”毒親への対応

親がこんな二面性を持っていると、子どもや家族はかなり辛いですよね。実際にどう対応すれば自分の心を守れるのか、いくつかのポイントをあげます。

無理に正面から論破しようとしない

毒親は“私は悪くない”と固く信じているため、論理で説得しても逆上しやすい
親を変えようとして正論をぶつけると、余計に感情的になり、子どもがダメージを受ける可能性が高いです。深入りするより、ある程度受け流す方が自分を守れます。

物理的・心理的に距離を取る

同居なら別居を視野に、難しければ連絡頻度や会話量を抑える
「なんで親にそこまでしなきゃ」と思うかもしれませんが、毒親に常時晒されると自分が疲弊してしまいます。物理的距離や関わり方をコントロールすると、影響を減らせるはずです.

外部の支援・周囲の協力を得る

家族や親戚、カウンセリングなど第三者に相談し“親の二面性”を客観視する
「私がおかしいの?」と悩むなら、周りに気軽に相談してみましょう。客観的にみても“親の言動に問題がある”とわかれば、自分の感覚が正しいことを再確認でき、心が軽くなるはずです。

自己肯定感を保つための工夫

趣味や友だちとの交流、勉強や仕事など“親以外の世界”で自己実現する
親の理不尽な悪口を間に受けず、自分には自分の人生があると思えるように、興味のある分野や好きな活動を大事にしましょう。親以外の世界で認められ、自己肯定感を育めば、親の攻撃を受け流す余裕が出ます。

Q&A:毒親が人の悪口はOK、自分への悪口はNG…にまつわる疑問

Q1. 「家族で話し合いをしても、親が結局全部子どものせいにして謝らない…どうすれば?」

A. 毒親が“自分は悪くない”と決め込んでいる以上、まともな話し合いは困難かもしれません。記録を残したり、他の家族や第三者を交えるなどして親の言動を客観化する工夫が必要かも。が、それでも謝罪や改善を引き出すのは難しいのが現実です。

Q2. 親が「○○さんは本当に最低」と悪口を言うのを子どもの前でいつもやってるのが苦痛…

A. 子どもとしては聞かされるだけで気持ちが落ち込むし、毒親が興奮しているときに言い返すのも怖いですよね。ひとまず“あまり反応せずにスルーする”か、自分の部屋に逃げるなどして耳を塞ぎ、精神的ダメージを軽減する方法がいいかもしれません。

Q3. 親が「誰かに悪口を言われてる」と感じると、“発狂”するレベルで怒るんですが…

A. 毒親の中には、“被害妄想”に近い形で「私が笑われてる?」「裏で私を批判してる?」と疑うタイプがいます。こういう場合、親に安心させようとして「そんなことないよ」と言っても疑いは晴れないことが多いので、あまり深入りせず距離を保つのが無難です。

Q4. 自分が親になったとき、“親がやってた悪口パターン”を子どもにしちゃうんじゃと不安…

A. 連鎖が起こりがちな毒親問題。ただ、自分で“親の悪口ばかり言う態度”が嫌だと気づいているなら、同じ道を繰り返すリスクは低いです。自分の中で「私は親と違うアプローチをしたい」と意識しておけば、少しずつでも変えていけます。

「毒親は人の悪口は言うが、自分が言われると発狂」――なぜ?

毒親が“他人に対する悪口”を頻繁に口にしながら、自分への批判や悪口には過剰に反応してしまうのは、以下のような理由が考えられます。

  1. 他人を下げることで自分を保ちたい(自己肯定感が低い裏返し)
  2. “私こそ正しい”という支配欲があり、少しでも否定されるとアイデンティティが崩れる
  3. 論理より感情が先行し、自分の矛盾に気づけない
  4. 防衛本能が強く、“自分が悪い”と認められない

 あるあるチェックで“うちの親がそうかも”を客観的に把握

もし多く該当するなら、あなたの辛さは十分に正当なもの。親の二面性や矛盾に振り回され、精神的に疲れ切っている可能性があります。

対処は“深入りせず受け流す”か“物理的距離を取る”のが基本

毒親を論破するのは難しく、しばしば衝突が大きくなるだけ。自分の心や日常生活を壊されないように、やり過ごす術を身につける、記録を残す、距離を保つなどがベターです。

最終的には自分を最優先に

親が変わらない場合も多い以上、“どうやったら親が謝ってくれるか”よりも、“自分や子どもの心の平安を守るには?”を考えるのが大切です。必要であれば専門家や周囲の人のサポートを借り、親の影響から少しでも自由になる方向を探してみましょう。

おわりに

毒親が「人の悪口はOK、自分への悪口はNG」という二面性を持っているのは、結局のところ“自分を守りたい”“自分を認めたい”という心理が非常に強いからこそ。子どもや家族からすると、「そんなのずるいじゃん!」と感じるかもしれませんが、親本人は自分の言動をまったく疑わないことが多いです。