毒親は毒親の兄弟(姉妹)と仲が悪い?子供を比較しすぎて仲が悪くなりやすいの?

毒親は毒親の兄弟(姉妹)と仲が悪い?子供を比較しすぎて仲が悪くなりやすいの?

毒親同士の兄弟(姉妹)が仲が悪くなるって?

毒親(どくおや)とは、子どもの自立や心を育てるのではなく、過干渉やコントロール、時には暴言や暴力を通じて子どもを苦しめる親のことです。そんな毒親同士が兄弟(姉妹)になっている場合、ただでさえ家族関係が複雑なところに“お互いの子どもたちを見下したり比較したり”する要素が加わるため、余計にトラブルが起きやすくなります

「兄弟の子どもと比べて、対抗心を燃やす」ってどういう状態?

毒親は、自分のやり方こそが正しいと思いがち。結果、「あちらの子どもよりうちの子の方が優秀」あるいは逆に「そっちの子どもを見てると、うちの子がイマイチ…」という感じで、子ども同士の比較が激化するわけです。しかも、お互いが「私は正しい」「そちらのやり方はダメ」と言い合う状態になれば、兄弟関係そのものがゴタゴタして仲が悪くなりやすいのです。

なぜ毒親の兄弟同士が仲が悪いのか?

互いに“自分の育て方が正解”だと思い込み、対抗意識が強い

“毒親気質”ゆえに、自分がやってる子育てが一番正しいと確信
兄弟同士がどちらも毒親傾向の場合、各自が「私のやり方こそ正解!」と譲らない。そのため、相手の子育てを見るたびに「それはダメ」「うちの方が優秀だ」と比較が激化しがちです。

昔からの兄弟間の競争・劣等感が根強い

子どもの頃から“誰が一番親に認められるか”などのライバル関係があった
親がもともと兄弟を競わせたり、片方を優遇したりしている家だと、兄弟間のわだかまりが大人になっても消えません。結果、毒親となった今も「私が上を行きたい!」という対抗心が消えず、仲が悪くなるのです。

子どもまで比較対象にし、“勝ち負け”を感じる

“どっちの子どもが成績がいいか、習い事が優れているか”を気にしすぎ
毒親は、自分の価値を子どもの成果に重ねる場合が多いです。兄弟同士で「うちの子はピアノの発表会で賞をとった」「そっちの子はまだ習い事してないの?」など、子どもの成長や習い事を比較することで、“勝ち負け”を判断し合い、余計に対立を深めるんですね。

周囲(親や親戚)が“長子はこうあるべき”など、偏った価値観を押し付けてきた

実家の家系が「長男家 vs. 次男家」「長女家 vs. 次女家」で対立が昔からあった
長男の家系や、嫡子(ちゃくし)という考え方が強い家庭だと、自然と兄弟がライバル関係に置かれやすい。毒親になった兄弟同士はその延長で、“いつまでもどっちが正解か”で争い合うのです。

「兄弟の子どもを比較する毒親」で起こりがちな家族トラブル

兄弟同士が毒親化してしまい、お互いの子どもたちを比較対象にすると、以下のような問題が家族間で巻き起こりやすいです。

子ども同士が居心地が悪くなる

「あの子は○○できるのに、うちの子は…」と常に比較される
兄弟の子どもたちが仲良くしたいのに、大人(親)が「こっちの子が優秀」「そちらの子はダメ」みたいに競わせたり、見下す発言をするので、子ども同士の間にもギクシャクした空気が生まれがちです。

家族の集まりがピリピリした場に

親戚が集まると、毒親兄弟が“マウンティング合戦”を始める
普段交流が少なくても、年末年始や法事などで顔を合わせたときに、「うちの子はこんなにスゴイ」「そちらの子はまだ○○してないんだ?」と遠回しに批判が飛び交い、周囲がハラハラする状況に…。

家族や親戚が気を遣って逆に関係がぎこちなくなる

「毒親兄弟が争わないように」周りが必死にフォローする
あまりの対立ムードに、他の親戚や家族が気を配って話題を変えたり、会う回数を減らしたりする。結果、親戚同士の集まり自体があまり開かれなくなってしまうなど、全体の家族関係にも悪影響が及びます。

こんな毒親兄弟は要注意! あるあるチェックリスト

以下に、兄弟同士が毒親スタイルで子育てをしているが故に仲が悪くなる…という“あるある”をリストアップしました。当てはまる項目が多いほど、兄弟間の関係が相当こじれているかもしれません。

  1. 「あんたの子どもより、うちの子のほうが出来がいいから」と平気で言い放つ。
  2. 兄弟の子どもの成績や進学先を事あるごとにチェックし、“うちは勝った・負けた”と気にする。
  3. 家族の集まりで、兄弟同士が子どもを連れてくるたびに“どっちが優れてるか”の空気が漂う。
  4. 片方の親が「そっちの子はまだ××できないの?」と指摘し、もう片方が激怒→険悪ムード。
  5. 普段からLINEやSNSで「うちの子がまた賞をとった」と自慢メッセージを送り合い、微妙なバトル。
  6. 兄弟のうち片方が結婚や出産で先を行くと、「自慢してる」「鼻につく」とネガティブ感情が募る。
  7. 子ども同士は仲良くしたいのに、親が互いを悪口言っているので気まずくなる。
  8. 親の姉妹(兄弟)が集まると、毒親同士が“私の育児こそ正解”と譲らず討論が荒れる。
  9. “家柄”や“家系”を振りかざして、どっちが本家だとか跡取りだとかを競う。
  10. 片方が少しでも困っていると“ほら見ろ”と嘲笑し、助け合いの意識がまるでない。
  11. 親世代の祖父母は「兄弟仲良くしなさい」と言うが、実は祖父母自身が“長男と次男を差別”していた。
  12. 兄弟の子どもが成長した後、進路や就職を比較され「あっちの子よりウチはレベルが高い/低い」と嫌味を言う。
  13. 兄弟の間で“嫁同士/夫同士”が気まずい関係にされ、結婚後も争いが続く。
  14. 家族旅行や親戚の集まりで、絶対に兄弟同士が同席しないようスケジュールを調整する。
  15. 周りから「どうして仲悪いの?」と聞かれるが、当人たちは子ども時代からの張り合いが原因で説明できない。

どう対処すればいい?――毒親の兄弟間トラブルを和らげるには

兄弟同士が毒親的に育児をしていて、子どもたちを比較し合い、仲が悪い状況……それをなんとかしたいと思うなら、以下のようなアプローチが考えられます。

深入りせず距離を取る

兄弟対決に巻き込まれると、子どももストレス大
もし自分が当事者の一方、もしくはその子どもなら、無理に相手のペースに付き合わず物理的・心理的距離を保つといいでしょう。「集まりも最小限にする」「SNSで余計なやりとりをしない」など、フェードアウト気味にするだけでトラブル回避が可能です。

子どもたちを比較させない、守る

“子どもは子ども同士で仲良くできる場”を作り、毒親同士を距離置きにする
親同士がバチバチしていても、子どもは関係ないですよね。子どもが負担を感じているようなら、あえて別々の時間に遊ばせるか、親を交えずに子ども同士で交流できるよう仕組むなど工夫を。

周囲の大人や親戚でフォロー

“一緒の場にいる時、極力子どもを巻き込ませないよう誘導する”
集まりに祖父母や他の親戚がいるなら、兄弟が比較話を始めたら話題をそらしたり、「まあまあ、子どものことは子どもの自由で」とやんわり制止してあげる。みんなが黙って見てるとトラブルがエスカレートするので、少しだけフォローするだけでも大きな違いがあります。

無理に仲直りしなくても、自分が平和に過ごす道を選ぶ

兄弟の不仲をすぐに解決しようとしなくてもいい
毒親同士がどちらも「私が正しい」と思っているなら、無理に和解を狙っても逆に衝突が激しくなる場合が多いです。自分は自分の生活を守りつつ、必要な場面だけ最小限関わるほうが、心を消耗せずに済みます。


 Q&A:「毒親は毒親の兄弟と仲が悪い」疑問あれこれ

Q1. 親が「兄弟仲良くしなさい」と言いながら、実際に親同士はすごくギスギスしてるんですが…

A. “子どもには仲良くしろと言う”のは建前で、親自身が兄弟を見下していたり、競争心を燃やしていたりするのが実態かもしれません。子どもが混乱するけれど、そういう二面性が毒親の特徴でもあります。

Q2. 「うちの兄弟は毒親同士で仲悪いけど、子どもたちは仲良くしたい。どうすれば?」

A. 親同士の不仲に巻き込まれないよう、子ども同士が連絡を取り合えるなら親を介さずに交流をする方法を見つけるといいかも。親の都合で会う会わないが左右されるなら、学校やSNSなど子どもが直接会える場を活用するとスムーズです。

Q3. 自分が親の立場で、“兄弟と仲悪い毒親”に子どもを会わせたくない。正解?

A. 無理に会わせて子どもに悪影響があると感じるなら、最小限の付き合いでいいと思いますよ。血縁があるからといって必ず仲良くする必要はありません。子どもの安心や幸せを優先すべきです。

Q4. 兄弟家族同士で比較されるのがツライ… あの手この手で張り合われるとどう対応を?

A. まずは受け流し、話題を変える、物理的に離れるなどが効果的ですね。深く取り合うほどエネルギーを消耗します。自分たちの家庭をどう運営したいかに集中し、相手の挑発に乗らないのが得策でしょう。

毒親の兄弟が仲が悪いのは“子ども比較”が原因?

毒親同士の兄弟が仲悪くなってしまう理由としては、以下のような背景が挙げられます。

  1. そもそも互いが“自分の育児・考えが正しい”と譲らず、対抗心むき出し
  2. 子ども同士を比較し合い、“どっちが優秀か”を勝手に競争させてる
  3. 子どもの頃からの兄弟ライバル意識や親の差別が尾を引いて、大人になってもいがみ合う
  4. 毒親として他者を見下す性質があるので、兄弟の家族を下に見る or 見られる構図が生まれやすい

あるあるチェックで深刻度を知る

紹介したチェックリストで該当項目が多いなら、兄弟同士の関係はかなりこじれているかもしれません。周りにも(特に子ども)大きなストレスを与えている可能性があるので、何らかの調整や距離の取り方を考えた方がいいかも。

対処は“無理に仲直りしなくても、子どもを守ることが大事”

毒親同士が和解するには多大な労力が必要です。まずは自分の子どもや家族が悪影響を受けないよう、最小限の関わりや事後フォローを心がけるのが得策。子どもたちが仲良くしたいなら、親の干渉を減らして子ども同士で交流できる工夫を考えてみましょう。

自分の暮らしを優先し、負の連鎖を断ち切る

最終的には、毒親兄弟間の対立に振り回されるより、自分の家族(や自分自身)の生活をどう守り育てていくかに集中することが大切です。比較や対立に巻き込まれすぎないように、情報収集や周囲への相談を重ねながら「我が家の幸せ」を最優先に考えてみてくださいね。

おわりに

「毒親同士の兄弟が仲悪いのは、やっぱりお互いの子どもを比較しすぎるから?」――これは、実際によくあるパターンです。親が互いに“自分の育児こそ正しい”“あっちの家はダメ”という態度を取り合い、子ども同士のパフォーマンスや成績、性格まで比較してしまう。結果、兄弟間がピリピリして、“私たち家族や子どもはどうすれば…”と周囲が苦しむ事態に発展しやすいんですね。