江戸川放水路でハゼ釣りを始めるなら知っておきたい基本
江戸川放水路でハゼ釣りを楽しむためには、まず基本をしっかり押さえておきたいものです。
釣りが初めての方でも安心して釣果を出せるポイントや、どんな時期にどんなハゼが釣れるかなどを知ることで、余計な心配をせずに釣りをスタートできます。
仕事帰りや休日のリフレッシュにもぴったりな手軽さが人気ですが、実際に現地に行く前に最低限の知識を持っておくことで、現場で戸惑うことも少なくなります。
この記事では、初めての方でもすぐ役立つ内容を中心に、分かりやすく解説していきます。
釣れる時期と場所を知ろう
江戸川放水路のハゼ釣りは、6月ごろから12月中旬ごろまでと長く楽しめる点が特徴です。
最初のうちは水温も高く、浅場の岸近くで小さなハゼがたくさん釣れる時期から始まります。
秋が深まるにつれて少しずつハゼのサイズが大きくなり、場所も沖や深いところへ移動していきます。
時期によって釣れる場所が変わるので、自分の行きやすい場所や季節に合わせてポイントを選ぶとよいでしょう。
どんな道具を用意したらいい?
ハゼ釣りは特別な高価な道具をそろえる必要はありません。
のべ竿(リールのない竿)やちょい投げ用の短い竿があれば十分で、リール付きの竿でも問題なく楽しめます。
仕掛けもシンプルなものが多く、針やオモリ、エサは現地近くの釣具店で手軽に購入できます。
初心者なら、あらかじめセットになった仕掛けを使うとスムーズに始めやすいです。
初心者でも安心して釣れる理由
江戸川放水路は関東地方の中でも特にハゼの数が多いことで知られています。
岸からでも十分釣果が期待でき、またボート釣りも盛んです。
広くて足場も比較的安定している場所が多いので、家族連れや女性、釣り経験が少ない方でも安心して楽しめます。
釣り場の近くにはトイレや休憩所が整備されているところもあるため、釣りに慣れていない方にもやさしい環境が整っています。
天気や潮の動きも大切
ハゼ釣りに出かける際は、天気や潮の満ち引き(潮汐)も釣果に大きく影響します。
雨が続いたあとは水が濁りやすく、ハゼが口を使いにくくなることもあります。
また、潮が動いているタイミングはハゼの活性も上がりやすいため、干潮や満潮の前後を狙ってみると効果的です。
天気や潮の情報はインターネットで簡単に調べられますので、釣行前に確認する習慣をつけておくとよいでしょう。
ハゼ釣りの時期ごとの特徴と楽しみ方
江戸川放水路でのハゼ釣りは、季節によって釣れるハゼの大きさや行動が大きく変わります。そのため、時期ごとに合わせた釣り方や狙い目を知っておくと、より満足できる釣りができます。どのタイミングで何を意識すればよいのか、シーズンを通して細かく見ていきましょう。
初夏は小型のハゼが中心
6月から7月の初夏は、その年に生まれたばかりの「デキハゼ」と呼ばれる小型のハゼが多く釣れる時期です。小さいながらも活発にエサを追うので、初心者でも数釣りが楽しめます。岸近くの浅い場所が主なポイントとなるため、短い竿で十分対応できます。のべ竿や手軽な仕掛けでもしっかり釣果を期待できるので、最初の釣り体験にもおすすめのシーズンです。
秋はサイズアップして食べごろ
8月から10月にかけてはハゼが大きく育ち、いわゆる「ヒネハゼ」と呼ばれる食べごろのサイズになります。この時期は一番ハゼの数も多く、釣りやすさもピークを迎えます。岸からでも広い範囲で狙えるようになり、ちょい投げ仕掛けで遠くまでエサを届けるのも効果的です。食欲も旺盛になるため、エサを多めに持っていくと安心できます。
晩秋からは落ちハゼ狙いが人気
11月になると、ハゼは産卵のために深場へ移動し始めます。この時期に釣れるハゼは「落ちハゼ」や「ケタハゼ」とも呼ばれ、体が大きく脂がのって美味とされます。主に深い場所や沖が狙い目となるため、ボートを利用する方が増えるのも特徴です。水温が下がることで動きは鈍くなりますが、その分じっくり狙えば良型が釣れるチャンスも広がります。
シーズン終盤は無理せず安全第一で
12月中旬ごろになると、さすがにハゼの数も減ってきて釣り場も寒さが増します。ボート釣りが中心になり、深場にいるハゼをゆっくり探っていくスタイルが主流です。ただし、寒さ対策や安全面には十分に気を配ることが大切です。釣行前に船宿や釣具店で最新の釣果情報を確認することで、空振りを避けやすくなります。
江戸川放水路の主な釣り方とおすすめの仕掛け
江戸川放水路のハゼ釣りは、釣り方を工夫することでより多く、そして大きなハゼを狙うことができます。時期や釣り場の特徴によって、適した釣り方や仕掛けを選ぶことが大切です。ここでは、現地でよく使われている代表的な釣り方や、道具選びのポイントを解説します。
岸から楽しむ「陸っぱり釣り」
陸っぱり釣りは、岸辺から竿を出して気軽に楽しむ方法です。江戸川放水路は広い岸辺が多く、足場も比較的安定しているため、子ども連れや釣り初心者にも人気があります。釣りやすい場所は、流れの緩やかな岸近くや、水草が生えているポイントです。軽い仕掛けでも十分にハゼが釣れますので、無理に遠くへ投げる必要はありません。
手軽な「ちょい投げ仕掛け」
ちょい投げ仕掛けは、10メートルほど沖にエサを投げて広範囲を探る釣り方です。短めのリール竿にシンプルなオモリと針を付けるだけで用意できるので、初心者でもすぐにチャレンジできます。ちょい投げは、特に秋以降の深場狙いで効果的ですが、岸からでも十分に釣果を狙えます。仕掛けが軽いと流されやすいので、潮の流れを意識して使い分けるとよいでしょう。
本格派も満足の「ボート釣り」
江戸川放水路の魅力の一つが、船宿を利用したボート釣りです。ボートに乗れば、岸から届かない沖や深いポイントまで行くことができ、釣れるハゼのサイズも大きくなります。ボートには竿立てやイスも用意されている場合が多く、長時間でも疲れにくいのがうれしいところです。落ちハゼのシーズンにはボート釣りが特に人気となり、釣果も期待しやすくなります。
ハゼ専用の仕掛け選び
ハゼ釣りに使う仕掛けは、非常にシンプルです。のべ竿の場合はミャク釣りと呼ばれる方法が一般的で、針とオモリを直接つけてエサを水中に落とすだけで十分に楽しめます。リール竿を使う場合は、ちょい投げ用の天秤やオモリがセットになった仕掛けを選ぶと安心です。針は小さめのものが向いており、現地の釣具店で「ハゼ用」と書かれているものを選べばまず失敗はありません。
江戸川放水路の人気ポイントとその選び方
どこで竿を出すかによって、ハゼ釣りの楽しさも大きく変わります。江戸川放水路は広く、場所ごとに特徴や混み具合も異なるため、自分に合ったポイント選びが重要です。釣果アップのための情報も交えながら、主要な釣り場とその特徴についてまとめました。
市川橋周辺の特徴
市川橋周辺はアクセスがよく、電車やバスでの利用も便利な場所です。釣り場が広く、足場も安定しているため、初心者やファミリーに特に人気があります。浅い場所が多く、初夏から秋にかけてはデキハゼの数釣りも期待できます。休日や祝日は混みやすいですが、平日や早朝なら比較的ゆったり釣りを楽しめる環境です。
妙典側のポイント
妙典側は駐車場やトイレが近くにあり、設備が整っているのがうれしいエリアです。ボート釣りを利用する際も、船宿が点在しているためアクセスが便利です。水深が変化しやすい場所も多く、時期によっては大きめのハゼが集まりやすいことも特徴です。水草の多い場所や少し流れのあるポイントを選ぶと、良型のハゼに出会える可能性が広がります。
市川水路の魅力
市川水路は、晩秋から初冬にかけての落ちハゼ釣りでよく名前が挙がるポイントです。水深が7メートルから9メートルと深い場所が多く、ボート釣りでじっくり狙うスタイルに適しています。ここで釣れるハゼは型が大きく、食べごたえがあるため、毎年多くの釣り人が集まります。深場狙いの時期には特に人気のスポットとなっています。
放水路内のその他おすすめエリア
放水路の周辺には、細かいポイントが数多く存在します。堤防沿いや流れのゆるやかな湾曲部など、人が少ない場所を探すのも楽しみのひとつです。静かな場所でのんびり釣りをしたい方や、混雑を避けたいときはこうした穴場を狙ってみるのもおすすめです。初めての場合は、現地で釣りをしている方や釣具店のスタッフに最新のポイント情報を聞いてみるとよいでしょう。
ハゼ釣りのエサと誘い方のコツ
江戸川放水路で安定した釣果を目指すなら、エサ選びと誘い方の工夫がとても大切です。ハゼは警戒心が強い反面、興味をひかれると積極的に口を使う魚なので、ちょっとした工夫が大きな差を生みます。ここではよく使われるエサの種類や、実際に現場でよく効く誘い方など、釣りがもっと楽しくなる知識をやさしくまとめています。
定番はイソメやジャリメ
江戸川放水路で最もよく使われるのが、イソメやジャリメと呼ばれる虫エサです。ハゼは動きのあるエサを好む傾向があり、これらのエサは水中でよく動いてハゼを引き寄せやすい特徴があります。初夏の小型ハゼから、秋の良型ハゼ、冬場の落ちハゼまで幅広い時期で効果が期待でき、迷ったときはまず虫エサを選んでおけば安心です。
切り身や練りエサも使える
虫エサが苦手な方や、手を汚したくないときは魚の切り身や練りエサも有効です。特にサバやイカの小さな切り身は、食いが渋い時期にも反応を引き出しやすく、仕掛けへの装着も簡単です。最近はハゼ専用に開発された練りエサも市販されており、手軽に使えて保存もしやすいので、荷物を減らしたい方にも好まれています。
エサの付け方で釣果アップ
エサの付け方も意外と重要なポイントです。虫エサの場合は長さを2センチほどに切り、針にまっすぐ刺すことで自然な動きを出せます。切り身エサは針先からたるませず、しっかり付けることでエサが外れにくくなります。エサが大きすぎるとハゼが吸い込みにくくなるため、やや小さめを意識するのがコツです。こまめにエサを交換することで、常に新鮮なエサを保つことも大切です。
ハゼを誘うテクニック
仕掛けを投入したら、エサが底につくまでしっかり待ちます。底についたら竿先を少し動かしてエサを「ちょんちょん」と揺らすことで、ハゼにエサの存在をアピールできます。しばらく待ってアタリがなければ、少しずつ場所をずらして探るのも効果的です。潮の流れや時間帯によっても反応が変わるので、さまざまな誘い方を試してみると新しい発見があるかもしれません。
ハゼ釣りを安全に楽しむためのポイント
ハゼ釣りは手軽に楽しめる一方で、安全面への配慮も欠かせません。特に江戸川放水路のように広いエリアでは、思わぬ事故やトラブルを防ぐために最低限の注意が必要です。楽しい思い出を残すためにも、事前の準備や現地での心がけを大切にしましょう。
服装や持ち物
釣りをする際は、汚れてもよい動きやすい服装を選ぶのが基本です。日差しを避けるための帽子や、突然の雨に備えた雨具も忘れずに持参しておきたいところです。足元は滑りにくい靴を履き、夏場でもサンダルは避けると安心です。また、虫よけスプレーや救急セットがあると、思わぬケガや虫刺されの時も冷静に対応しやすくなります。
子どもや初心者のための注意点
家族連れや釣り初心者が多い江戸川放水路では、周囲の安全確認が特に大切です。小さなお子さんがいる場合は目を離さず、水際に近づきすぎないように声をかけ合うのが理想です。ライフジャケットの着用も効果的で、安心して釣りに集中できます。釣り針やエサ入れなど、思いがけず手が触れるものにも注意を払いましょう。
天候と潮の変化に気を付ける
急な天候の変化は、思わぬトラブルの原因になります。出発前に天気予報を確認し、無理のない計画を立てることが大切です。釣り場では風の強さや雲行きをこまめにチェックし、危険を感じたら無理をせず早めに撤収することも重要です。特に潮の満ち引きで水位が大きく変わることがあるので、荷物の置き場所や自分の立ち位置にも気を配りましょう。
ボート釣りの安全対策
ボートを利用する場合は、船宿のルールやスタッフの指示をしっかり守ることが基本です。乗船時は必ずライフジャケットを着用し、急な立ち上がりや身を乗り出す行動は避けてください。ボート内では道具をまとめておくことで、足元のトラブルを減らせます。船宿ごとに設備や利用方法が異なる場合があるため、事前に確認しておくと安心です。
釣ったハゼの楽しみ方と後片付け
釣り上げたハゼは、自分で調理して味わうことも大きな魅力のひとつです。きれいな釣り場を次回も気持ちよく使うためには、後片付けのマナーも意識したいところです。釣った後も最後まで気持ちよく楽しむための工夫や知っておきたいコツをまとめました。
ハゼの簡単な下処理方法
釣ったハゼは新鮮なうちに下処理をすると、臭みも少なく美味しくいただけます。ウロコを包丁や歯ブラシでやさしく落とし、内臓を取り除いてからよく洗い流します。小型のハゼは頭ごと調理できることが多いですが、大きいものは頭と内臓を取ると食べやすくなります。下処理の方法は慣れると簡単なので、現地で最低限の準備ができると後が楽です。
美味しく食べるための調理法
ハゼは天ぷらや唐揚げにすると、ふわふわの食感で非常に美味です。定番は天ぷらですが、素揚げや塩焼きも人気があります。釣りたてを氷で冷やして持ち帰れば、鮮度を保ったまま家でも手軽に調理ができます。骨がやわらかく、子どもや高齢の方でも安心して味わえるのがうれしいポイントです。
きれいな釣り場を保つために
釣り場はみんなで使う場所なので、ゴミは必ず持ち帰ることを心がけたいです。エサの袋や飲み物の容器、仕掛けの包装などは、専用のゴミ袋を持参してきちんと片付ける習慣を持ちましょう。仕掛けの糸や釣り針が落ちていないかも最後に確認すると、次に訪れる人も気持ちよく釣りを楽しめます。自分が使った場所をきれいにすることが、釣り人同士のマナーでもあります。
次の釣りのための準備
釣りが終わったら道具の点検も大切です。竿やリール、仕掛けをしっかり水洗いして乾かすことで、次回も気持ちよく使えます。針やオモリ、エサなどの消耗品も、減っていないかチェックしておくと準備がスムーズです。釣果情報や気づいたことを簡単にメモしておくと、次回の釣りに活かしやすくなります。