敷衍(ふえん)とは?
単語
敷衍
読み方
ふえん
意味
「敷衍」とは、物事を広げて詳しく説明することや、わかりやすく補足して述べることを指します。また、元の意味や内容を広げて適用することや、抽象的な概念を具体的に述べる場合にも用いられます。特に文章や議論の中で、要点を補足する際に使用される表現です。
言い換えると
- 詳説する
- 補足説明する
- 拡張して述べる
- 言い換える
- 噛み砕いて話す
目上の方に使える言葉?
はい、「敷衍」は目上の方に対しても使用できるフォーマルな表現です。特に、難解な話題や概念を丁寧に説明する際に「敷衍して説明いたします」といった形で使うと、丁寧で分かりやすい印象を与えます。
どういう場面で使う言葉?
議論やプレゼンで補足説明を行う場面
「この点について、少し敷衍して説明させていただきます。」
「重要な部分を敷衍すると、結論は次のようになります。」
難解な内容を具体的に説明する場面
「この理論を敷衍すると、実生活にも応用可能であることがわかります。」
「敷衍して述べると、この法則は以下の事例にも当てはまります。」
文章や報告書で詳細を記述する場面
「この結果を敷衍して考えれば、新しい可能性が見えてきます。」
「敷衍して言うならば、この調査結果は次の問題点を示唆しています。」
教育や指導の場面
「この概念について、初心者向けに敷衍して解説します。」
「生徒たちの理解を深めるために、敷衍的な説明を追加しました。」
議論や討論を整理する場面
「議論を敷衍することで、論点がより明確になりました。」
「敷衍して考えると、この問題には別の側面も存在します。」
注意点
- 適切な文脈で使用する
「敷衍」は主にフォーマルな場面で使用されるため、日常会話やカジュアルな文章では「詳しく説明する」や「補足する」といった平易な表現に置き換える方が自然です。 - 具体性を持たせる
「敷衍して述べる」と言っただけでは抽象的になりがちです。具体的な例や詳細な説明を加えることで、伝えたい内容が明確になります。 - 補足の必要性を示す
「敷衍」は、補足や追加の説明が必要な場面で使われるため、「なぜ敷衍するのか」を簡潔に述べると、話の流れがスムーズになります。 - 多用を避ける
高度な語彙であるため、多用すると堅苦しい印象を与える可能性があります。特に文中で同じ言葉を繰り返すことは避け、適切な言い換えを検討しましょう。 - 敬語表現と組み合わせる
目上の方やフォーマルな場面では、「敷衍してご説明申し上げます」「敷衍いたしますと」といった丁寧な敬語を添えることで、より丁寧な印象を与えます。