遺憾(いかん)とは?
単語
遺憾
読み方
いかん
意味
「遺憾」とは、物事が期待通りにならなかったり、好ましくない結果になった際に感じる残念さや心残りを表す言葉です。特に公式な謝罪や反省を述べる場面で用いられるフォーマルな表現として広く使われます。
言い換えると
- 残念
- 無念
- 心残り
- 悔しい思い
- 惜しい
目上の方に使える言葉?
はい、「遺憾」は目上の方や公的な場面で使用される非常に丁寧な表現です。たとえば、「遺憾に存じます」「遺憾の意を表します」といった形で、自分や組織の反省や謝意を示すことができます。
どういう場面で使う言葉?
謝罪や反省を表す場面
「このような結果となりましたことを、誠に遺憾に存じます。」
「ご期待に添えず、遺憾の意を表します。」
公式な声明や発表で使用する場面
「今回の事故について、大変遺憾であり、再発防止に努めます。」
「貴社にご迷惑をおかけしたことを、遺憾に思います。」
事態や結果への失望を表現する場面
「このような状況が生じたことは、非常に遺憾であります。」
「交渉が不調に終わったことを、遺憾に存じます。」
客観的な立場で評価する場面
「このような決定が行われたことについて、遺憾の意を表明します。」
「対応が遅れた点は、非常に遺憾であると言わざるを得ません。」
公的機関や団体の対応に言及する場面
「政府の対応が遅れたことは、遺憾とせざるを得ません。」
「今回の問題について、遺憾の意を持ちながらも前向きに取り組みます。」
注意点
- 謝罪として使う場合は適切なフォローを加える
「遺憾に存じます」と述べるだけでは、具体的な謝意や反省が伝わりにくい場合があります。たとえば、「遺憾に存じます。その上で、速やかに改善策を講じて参ります」といった形で補足することが重要です。 - 責任回避に用いない
「遺憾」は丁寧な表現ですが、適切に使わないと「責任逃れ」と受け取られることがあります。自分や自分の組織に非がある場合は、「お詫び申し上げます」といった直接的な謝罪を併用するのが望ましいです。 - 感情的ではなく冷静に伝える
「遺憾」は冷静かつフォーマルな言葉であるため、感情的な言葉やトーンとは相性が良くありません。冷静な文脈で用いることを心がけましょう。 - ビジネスや公的な場面で使う
「遺憾」は非常にフォーマルな表現であり、日常会話やカジュアルな文脈では不自然です。「残念です」「申し訳ありません」といった平易な表現を使う方が自然です。 - 具体性を持たせる
遺憾の対象や原因を明確に述べることで、誠意が伝わりやすくなります。たとえば、「今回の誤解が生じたことを遺憾に存じます」といった具体的な言及が有効です。