懇状(こんじょう)とは?
単語
懇状
読み方
こんじょう
意味
「懇状」とは、親しく丁寧な内容の手紙や状況を伝える文書を指します。主にビジネス文書や手紙の形式で使われ、相手に対して礼を尽くし、心を込めて書かれる挨拶状や連絡文のことを意味します。
言い換えると
- 丁寧な手紙
- 親切な文書
- 温かい状況報告
- 礼儀を尽くした挨拶状
- 親書
目上の方に使える言葉?
はい、「懇状」は非常に丁寧なニュアンスを持つため、目上の方や取引先への手紙、挨拶状として使用できます。たとえば、「懇状をお送りいただき、誠にありがとうございます」といった形で使うと、相手への敬意を込めた表現になります。
どういう場面で使う言葉?
感謝を伝える手紙の文脈
「このたびはご丁寧な懇状を賜り、心より御礼申し上げます。」
「貴殿からの温かい懇状に、大変感銘を受けました。」
近況報告や挨拶文を送る場面
「懇状にて近況をご連絡いただき、誠にありがとうございます。」
「まずは懇状をもって、お礼かたがたご挨拶申し上げます。」
フォーマルな連絡文や報告書での使用
「懇状にてこのたびの状況を報告させていただきます。」
「懇状を通じて、貴社のご繁栄をお祈り申し上げます。」
お詫びや謝罪を述べる場面
「このたびの件につきまして、懇状をもってお詫び申し上げます。」
「懇状にて失礼の段、謹んで謝罪申し上げます。」
正式な挨拶や通知の文脈で使用する場面
「貴社の周年行事に際し、懇状をいただき感謝申し上げます。」
「懇状をもちまして、今後のご支援をお願い申し上げます。」
注意点
- 敬語を用いる
「懇状」を使う際は、必ず敬語表現を併用し、相手への敬意を込めた文章を作成します。たとえば、「懇状を拝見し」「懇状をお送りいただき」などの形が適切です。 - フォーマルな文脈で使用する
「懇状」はビジネスや公式なやり取りで使用される言葉です。日常会話やカジュアルな手紙では「手紙」や「ご連絡」などの表現を使う方が自然です。 - 感謝や謙遜の表現を加える
相手からの懇状に対する返信や感謝を述べる際には、「温かいお言葉」「丁寧なご挨拶」といった補足表現を添えると、より丁寧な印象を与えます。 - 具体的な内容を明記する
「懇状」という抽象的な言葉だけでなく、内容や背景を簡潔に補足することで、文章の意図が伝わりやすくなります。たとえば、「懇状をいただき、貴社の近況を知ることができました」といった形です。 - 多用を避ける
「懇状」は高尚な語彙であるため、同じ文章内で繰り返し使うと堅苦しく感じられる場合があります。他の言葉とバランスを取りつつ使用するのが望ましいです。
使用例
- 感謝を伝える例文
「このたびはご丁寧な懇状をお送りいただき、誠にありがとうございました。」 - 近況報告の例文
「まずは懇状にて、近況のご報告を申し上げます。」 - 挨拶状の例文
「懇状をもちまして、改めてお礼を申し上げる次第です。」