雪冤(せつえん)
読み方
せつえん
意味
誤解や無実の罪を晴らすことを指します。特に、不当にかけられた疑いや罪に対して、自身の正当性や潔白を証明し、名誉を回復する行為を表します。
語源
「雪」は「雪(すすぐ)」に通じ、「冤(えん)」は冤罪、すなわち不当な罪や誤解を意味します。この二つを組み合わせて、「冤罪をすすぐ」という意味が生まれました。
言い換えると
- 無実を証明する
- 冤罪を晴らす
- 名誉を回復する
- 潔白を示す
使用する注意点
- フォーマルで強い意味合いを持つ言葉であるため、慎重に使う必要があります。
- 大きな誤解や罪に対する訴えで使われることが多く、軽いニュアンスでは使えません。
目上の方に使える言葉?
目上の方にも使用可能ですが、文脈を明確にし、配慮を忘れずに使用することが重要です。「誤解を解く」「名誉を回復する」などの柔らかい表現に置き換えることも適切です。
ビジネスで適した例文
- 誤解が生じた件につきましては、迅速に対応し雪冤を図ります。
- 事実確認を行い、全ての疑問点を明らかにして雪冤を目指します。
- 社内外の信頼を損ねることがないよう、雪冤のための手続きを進めています。
- 今回の件に関しまして、弊社の潔白を証明し雪冤に努めております。
- 誤解を解くため、全ての事実を公表し雪冤を図る所存です。
どういう場面で使う言葉?
- 冤罪や誤解に対して潔白を証明する場合
- 名誉回復を目指す際
- 誤解や疑いを晴らすために行動を起こす場面
使用した例文を5例
- 不当な扱いを受けた彼は、長い戦いの末に雪冤を果たした。
- 社会的な誤解を解くために、彼女は公の場で真実を語り雪冤を目指した。
- 証拠が集まり、彼の無実が証明され雪冤が達成された。
- 誤解を解くための努力が実り、ついに雪冤の機会を得た。
- 彼は自身の名誉を守るために雪冤を求めて裁判に挑んだ。
失礼に当たる使い方
- 相手の主張や行動を軽視する形で使用し、侮辱的に捉えられる場合。
- 深刻な誤解や疑いがない状況で過剰に使用し、文脈にそぐわない場合。
- 具体的な証拠や理由が不足している状況で一方的に使う場合。
英語で言うと?
“Clear one’s name”(潔白を証明する)や “Exonerate”(無罪を証明する)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Clear one’s name” は名誉回復や潔白の証明を表し、”Exonerate” は特に法的に無罪を証明する際に使われるため、「雪冤」の意味に合致します。
英語での使用例
- “He fought hard to clear his name after being falsely accused.”
(彼は冤罪を晴らすために懸命に戦った。) - “The investigation finally exonerated her from the charges.”
(調査によって彼女はついに嫌疑を晴らされた。) - “He presented evidence in court to clear his name.”
(彼は法廷で自身の潔白を証明する証拠を提示した。) - “The company worked diligently to exonerate itself from the allegations.”
(その会社は疑惑を晴らすために熱心に取り組んだ。) - “Clearing his name was a long and arduous process, but he succeeded.”
(彼の名誉を回復するプロセスは長く困難だったが、彼は成功した。)