雑駁(ざっぱく)
読み方
ざっぱく
意味
内容がまとまりなく、いろいろなものが雑然と混じり合っていることを指します。特に、知識や考えが体系的でない様子や、物事が雑多で整理されていない状態を表します。
語源
「雑」は「いろいろなものが入り交じる」こと、「駁」は「ばらばらで統一感がない」ことを意味します。この二つが組み合わさり、「まとまりのない状態」を表現します。
言い換えると
- まとまりがない
- 雑多で整理されていない
- 一貫性がない
使用する注意点
- 批判的なニュアンスを含む場合が多いため、文脈やトーンに注意が必要です。
- フォーマルな文章や議論で使用されることが多い表現です。
目上の方に使える言葉?
「雑駁」という言葉そのものは目上の方にも使用できますが、相手の意見や行動を直接批判する文脈では避けた方が良いです。柔らかい言い回しに言い換えることをおすすめします。
ビジネスで適した例文
- この議論は少々雑駁な印象を受けるため、焦点を絞る必要があります。
- 提案内容が雑駁に感じられる部分について、整理を進めたいと思います。
- 資料がやや雑駁であるため、具体的な方向性を明確にする必要があります。
- 雑駁にならないよう、情報を体系的にまとめることを心がけましょう。
- 本プロジェクトの計画には、一部雑駁な部分が見受けられますので、改善を図ります。
どういう場面で使う言葉?
- 情報や意見が整理されていない状況を表現する際
- 知識や考えが体系化されていない様子を指摘する際
- 話や資料の不統一感を批判的に述べる際
使用した例文を5例
- 彼の説明は雑駁で、一貫性に欠けていた。
- 雑駁な情報を整理して、明確な結論を導き出す必要がある。
- 企画書が雑駁に見えるため、再度精査してください。
- 雑駁なアイデアの中から、実現可能なものを選び出す作業が求められる。
- 議論が雑駁に広がりすぎて、結論を見失いかけている。
失礼に当たる使い方
- 相手の意見や資料を直接「雑駁」と表現して批判する場合。
- 適切な代替案を示さずに「雑駁」と指摘するだけで終わる場合。
- 言葉の意味が伝わりにくい場面で、説明を省略して使用する場合。
英語で言うと?
“Unsystematic”(体系的でない)や “Disorganized”(整理されていない)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Unsystematic”は体系的でないことを具体的に表現し、”Disorganized”は雑然として整理されていない様子を示し、「雑駁」の意味に対応します。
英語での使用例
- “The report seems unsystematic and needs to be reorganized.”
(その報告書は雑駁であり、再整理が必要だ。) - “Her presentation was disorganized and lacked focus.”
(彼女のプレゼンは雑駁で、焦点が定まっていなかった。) - “The ideas are interesting but presented in an unsystematic way.”
(アイデアは興味深いが、雑駁な形で提示されている。) - “We should avoid a disorganized approach to this project.”
(このプロジェクトには雑駁なアプローチを避けるべきだ。) - “The document’s unsystematic structure makes it hard to follow.”
(その文書の雑駁な構成が理解を困難にしている。)