裂帛(れっぱく)
読み方
れっぱく
意味
裂帛とは、布が裂ける際の鋭い音を指す言葉です。その鋭い音のイメージから転じて、女性の悲鳴や、剣士が太刀を振る際の鋭い気合いを表現する際にも用いられるようになりました。
語源
「裂」は「裂ける」こと、「帛」は「布」を意味します。この言葉は布が裂ける音から生まれ、激しい行為や強い感情を伴う声や音を連想させる表現として用いられます。
言い換えると
- 鋭い音
- 激しい気合い
- 悲鳴
- 気迫
使用する注意点
- 文語的で古風な表現であり、特に文学や時代小説など特定の文脈でよく使用されます。
- 日常会話で使うと堅苦しい印象を与える場合があるため、適切な場面を選ぶことが必要です。
目上の方に使える言葉?
「裂帛」という言葉そのものは目上の方にも使えますが、文学的・比喩的な表現であるため、明確な説明が必要な場合があります。
ビジネスで適した例文
- 全力を尽くす姿勢を、裂帛の気合いと表現することができます。
- 困難な状況でも裂帛の勢いで乗り越える覚悟が重要です。
- チーム全体が裂帛の気迫で目標に向かっています。
- このプロジェクトは、裂帛の決意を持って成功に導きます。
- 一丸となって、裂帛の勢いで課題に挑みます。
どういう場面で使う言葉?
- 戦いや激しい行動の場面を描写する際
- 強い気迫や決意を表現する場合
- 文学的・時代的なニュアンスを持たせたいとき
使用した例文を5例
- 裂帛の気合いとともに剣を振り下ろした。
- 彼女の裂帛の叫びが、場の緊張感を一気に高めた。
- 敵に向かって裂帛の気迫を放つ剣士の姿が印象的だった。
- 裂帛の勢いで難関を突破する覚悟が求められる。
- 古き時代の剣豪は、裂帛の力強い声で威圧感を放っていた。
失礼に当たる使い方
- 日常的な出来事に対して過剰に文学的な比喩として使用し、不自然に感じられる場合。
- 文脈を無視して使い、誤解を招く場合。
- 堅苦しい印象を与える場面で、軽率に使用する場合。
英語で言うと?
“Piercing cry”(鋭い叫び)や “Battle shout”(戦闘の気合い)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Piercing cry”は鋭い音や叫びを具体的に表現し、”Battle shout”は戦闘の気迫や力強い叫びを表すため、「裂帛」のニュアンスに対応します。
英語での使用例
- “He let out a piercing cry as he charged forward.”
(彼は突撃しながら鋭い叫び声を上げた。) - “The warrior’s battle shout echoed across the battlefield.”
(その戦士の戦闘の気合いが戦場に響き渡った。) - “Her piercing cry was filled with both fear and determination.”
(彼女の鋭い叫びには恐れと決意が込められていた。) - “The sound of the piercing cry filled the tense silence.”
(鋭い叫び声が緊張した沈黙を打ち破った。) - “The battle shout signaled the start of a fierce fight.”
(戦闘の気合いが激しい戦いの始まりを告げた。)