壮行会と送別会の違いとは?目的や雰囲気、対象者に違いがある?

壮行会と送別会の違いとは?

「壮行会」と「送別会」。どちらも人を送り出すイベントですが、実はその目的や雰囲気、対象者に大きな違いがあります。この2つの会について特徴や意味、そしてどのような場面で使い分けるべきかを、わかりやすく解説していきます

壮行会とは?

まず「壮行会」について。これは新たな挑戦や門出を迎える人を激励し、送り出すための会です。たとえば長期の海外赴任に行く社員や、全国大会に挑むアスリートがその対象になります。ポイントは、その人が「何かに挑戦する」ことと「戻ってくる予定がある」こと。この2つが壮行会の特徴を際立たせています

壮行会の目的

壮行会の目的は主役となる人にエールを送り、これからの挑戦を応援すること。そして新天地での活躍を期待する気持ちを伝えることです。これには、「あなたならできる!」「成功を祈っています!」という励ましが込められています

壮行会は「前向きな送り出し」がテーマです。例えば会社の海外支社に赴任する社員の場合、その人が会社の代表として頑張るよう背中を押すような会となります。また全国大会を控えたスポーツチームでは、仲間や学校全体で「頑張ってこい!」と送り出すイベントとして壮行会が開かれます

壮行会の雰囲気

壮行会は基本的に明るく前向きな雰囲気で行われます。「がんばれ!」や「期待している!」といった言葉が飛び交い笑顔と希望に満ちた会です。おいしい食事やお酒を囲みながら楽しく盛り上がるのが一般的です

壮行会の例

  • ビジネスの場面
    栄転や長期の海外出張に向かう社員を送り出す壮行会が多いです。例えば新しいプロジェクトの責任者として海外に赴任する社員の壮行会では「現地でも日本代表として頑張ってほしい」という期待が込められます
  • 学校やスポーツの場面
    全国大会に出場する部活動のメンバーのために壮行会が開かれることもあります。先生や仲間、後輩たちが声援を送り、心強いサポートとなるのが壮行会の特徴です

送別会とは?

「送別会」です。送別会は別れを惜しむ会。主役となる人が転職や退職、転勤などで今の組織やコミュニティを永久的に離れるときに行われます。壮行会と比べると少し感傷的なニュアンスが強いのが特徴です

送別会の目的

送別会の目的は主役がこれまでの間に貢献してくれたことへの感謝を伝え、別れを惜しむことです。長い間ともに働いたり学んだりしてきた人に「ありがとう」「お疲れ様でした」と心からの思いを伝える場として機能します

送別会では主役が次のステージで幸せであるように願いつつ、これまでの思い出やエピソードを共有するのが一般的です。「あなたがいなくなると寂しいけれど、これからの人生を応援しています」といった気持ちがスピーチなどで表現されます

送別会の雰囲気

送別会は壮行会と比べると少し感慨深い雰囲気が漂います。「別れ」というテーマが中心なので、感謝や思い出話が多く語られることが特徴です。とはいえ必ずしも重苦しいものではなく、笑い話や楽しいエピソードが飛び出すこともあり心温まる時間になることが多いです

送別会の例

  • ビジネスの場面
    長年勤めた会社を退職する人や他の会社に転職する人のために送別会が開かれます。この場合、スピーチでは「これまでの貢献に感謝」「これからの活躍を祈る」といった言葉が多く使われます
  • 学校や地域の場面
    学校の卒業生を送り出す送別会や地域のボランティア団体を退任する方を送る会もよく見られます。この場合、「また会おうね」という言葉が含まれることもあり、あたたかい空気が流れます

壮行会と送別会の違い

壮行会と送別会の一番の違いは、「応援する主旨」と「別れを惜しむ主旨」にあります。

壮行会

壮行会は、「新しい挑戦を応援する」会です。主役は栄転や長期出張、全国大会出場など、これから大きな一歩を踏み出す人たち。「頑張ってきてね!」「期待しているよ!」という明るいメッセージが中心で、送り出した後も帰ってくる予定の人が主役となります

送別会

送別会は「これまでありがとう」と感謝の気持ちを伝え、別れを惜しむ会です。主役は退職や転勤、卒業などで、今の場所を永久的に去る人たち。「これまでお疲れ様!」「新天地での幸せを祈っています」といった感謝や応援が語られます

まとめ

壮行会と送別会は、どちらも送り出す側の思いが詰まった会ですが、内容や雰囲気は大きく異なります

  • 壮行会は「これから頑張ってほしい」という明るく前向きな応援が中心。
  • 送別会は「これまでありがとう」と感謝を伝える感傷的な会。

どちらの場合でも主役に対する気持ちを丁寧に言葉にすることが大切です。壮行会では期待と励ましを送別会では感謝と温かい別れを伝えられるよう、それぞれの場にふさわしい言葉を選びましょう