秋波を送る
読み方
しゅうはをおくる
意味
相手に気を引くための視線や態度を送ることを指します。特に、異性の関心を引こうとする場合や、自分に有利な状況を作るために相手にアピールする際に使われます。比喩的に用いられることも多い言葉です。
語源
「秋波」は美しい女性の瞳の輝きを意味し、中国の古典詩から生まれた言葉です。そこから、魅力的な視線を送る様子を指すようになり、日本では比喩的に他人の関心を引く行為全般を表す言葉として使われるようになりました。
言い換えると
- 関心を引こうとする
- アピールする
- 色目を使う
- 媚びる
使用する注意点
- 恋愛や交渉などで、少し軽いニュアンスを含むため、使用する場面を選ぶ必要があります。
- ビジネスやフォーマルな場では「アピールする」などの表現に置き換える方が適切です。
目上の方に使える言葉?
「秋波を送る」を目上の方に直接使用するのは不適切な場合があります。その場合は「関心を引くような行動をする」といった表現に言い換えると良いでしょう。
ビジネスで適した例文
- 新製品の魅力を伝えるため、消費者に積極的にアピールしました。
- 市場拡大のため、ターゲット層に向けた効果的なプロモーションを行います。
- クライアントの注目を引くため、プレゼン資料に工夫を凝らしました。
- 顧客の心を掴むための戦略が功を奏しました。
- ライバル企業が積極的に顧客にアピールしている様子が伺えます。
どういう場面で使う言葉?
- 恋愛や人間関係で相手の関心を引く場面
- ビジネスや交渉で相手の興味を引き付ける行動を指す際
- 比喩的に、注目を集めるための行動を表現する場合
使用した例文を5例
- 彼女は彼に秋波を送るような視線を向けていた。
- プレゼンの場で、全員の注目を引くために秋波を送る工夫をした。
- 彼は重要な役職を得るために上司に秋波を送るような発言をした。
- ライバル企業が顧客に秋波を送るキャンペーンを展開している。
- その政治家は有権者に秋波を送るために積極的に地域を回っていた。
失礼に当たる使い方
- 軽いニュアンスが含まれるため、相手を侮辱しているように受け取られる場合があります。
- 恋愛的な文脈で使用し、不快感を与える場合。
- ビジネスや公式な場面でカジュアルすぎる表現として使う場合。
英語で言うと?
“Make a pass at”(関心を引く行為をする)や “Flirt with”(色気を使う)が適しています。比喩的な意味では “Court someone’s favor”(相手の好意を得る)も使われます。
どうしてその単語になったか
“Make a pass at” と “Flirt with” は特に恋愛や軽いアピールに使われ、”Court someone’s favor” は比喩的に「関心を引く」行為全般を表現するため適しています。
英語での使用例
- “She made a subtle pass at him during the party.”
(彼女はパーティーで彼にさりげなく秋波を送った。) - “The company is flirting with the idea of attracting new investors.”
(その会社は新しい投資家を引きつけるためのアイデアを試みている。) - “He is trying to court the manager’s favor to get a promotion.”
(彼は昇進のためにマネージャーの好意を得ようとしている。) - “Her gaze was enough to make him think she was making a pass at him.”
(彼女の視線は、彼に秋波を送っているように感じさせた。) - “The advertisement was designed to court the attention of young customers.”
(その広告は若い顧客の注目を引くようにデザインされていた。)