激甚(げきじん)とは?
単語
激甚
読み方
げきじん
意味
「激甚」とは、程度が非常に激しく、甚だしいことを指します。特に、自然災害や重大な事態などで、被害や影響の深刻さを強調する際に用いられることが多い言葉です。主に公的な文書や報道などフォーマルな場面で使用されます。
言い換えると
- 深刻
- 甚大
- 著しい
- 極めて激しい
- 重大
目上の方に使える言葉?
「激甚」はフォーマルな表現であり、目上の方に対しても適切に使用できます。特に、事態の深刻さや緊急性を伝える際に、「激甚な被害が生じた」「激甚な影響が懸念される」といった形で使うと敬意を保ちながら伝えることができます。
どういう場面で使う言葉?
災害や被害の深刻さを述べる場面
「台風による激甚な被害が発生し、多くの人々が避難を余儀なくされました。」
「激甚災害に指定され、迅速な復旧支援が進められています。」
社会的な問題を強調する場面
「激甚な経済的不況が、地域社会に大きな影響を及ぼしています。」
「激甚な交通渋滞が、市民生活に深刻な支障をもたらしています。」
フォーマルな文章や報告書で使用する場面
「本年度の激甚な気候変動が、農業生産に影響を与えました。」
「激甚な環境破壊が懸念される状況にあります。」
緊急対応を要する事態を説明する場面
「激甚な事故が発生し、即時の対応が求められています。」
「激甚な状況を受け、特別措置を講じることとなりました。」
歴史的・文学的な記述での使用
「激甚な戦争によって、国全体が荒廃しました。」
「激甚な感情のぶつかり合いが、この物語のクライマックスを形成しています。」
注意点
- フォーマルな場面での使用が適切
「激甚」は公的な文書や報道、フォーマルなスピーチなどでよく使われる表現です。カジュアルな場面では「非常に深刻」「甚大な」といった平易な表現が自然です。 - 具体的な内容を添える
「激甚」という言葉だけでは抽象的になることがあります。たとえば、「激甚な被害」と述べるだけでなく、「家屋の倒壊やインフラの破壊」といった具体的な内容を補足することで、伝わりやすくなります。 - 強調しすぎないように注意する
「激甚」という言葉は非常に強いニュアンスを持つため、適切な状況でのみ使用することが重要です。軽微な問題や被害に対して使用すると過剰表現と捉えられる可能性があります。 - 目上の方や公的な場面では敬語と併用する
たとえば、「激甚な影響が懸念される状況にございます」といった形で、丁寧な言い回しを添えるとより適切です。 - 「激甚災害」としての使用に注意
法的な用語として「激甚災害」(特定非常災害法などの指定)という言葉が使われる場合があります。この場合、特定の制度や支援措置が関連するため、正確な文脈で使用する必要があります。