上納(じょうのう)|言い換えは?目上の方に使用しても問題ない?失礼なく敬語で伝える書き方例文

上納(じょうのう)とは?

「上納(じょうのう)」とは、一般的に上位の者や組織に金銭や物品を納めることを意味します。この言葉は、歴史的には封建時代の年貢や貢ぎ物の納付を指すことが多かったですが、現代では公的な納付金や義務として納める資金を表現する場合にも使われます。ただし、日常会話ではほとんど使われず、堅苦しい印象や特殊な背景を持つ言葉として受け取られることがあります。

上納を使用した場面

  • 年貢を上納することで、領主への義務を果たしました。
  • 公的機関に指定された金額を上納する必要があります。
  • 組織のルールに従い、月次の会費を上納しました。
  • 地方自治体への上納金が予算に含まれています。
  • 歴史の授業で「上納」という言葉の意味を学びました。

上納はそのまま使用してよいの?

「上納」はフォーマルな言葉ですが、現代では少し古風で特殊な場面で使用されることが多い表現です。公的な文書や歴史的な文脈では適切ですが、カジュアルな会話やビジネスの一般的なやりとりではあまり用いられません。また、組織に対して資金を納めるといった文脈で使うと、負担感や圧迫感を伴う印象を与える場合もあります。

  • 適切な例: 歴史資料には、藩に年貢を上納する記録が残されています。
  • 適切な例: 地方自治体への特別な寄付金を上納する制度が導入されました。
  • 不適切な例: 会費を上納しました。(現代では「納付」「支払い」が適切)
  • 不適切な例: 部下が売り上げを上納してきました。(支配的なニュアンスが強すぎる)

上納の失礼がない言い回し

「上納」という表現は、現代では少々時代がかった印象や圧力を感じさせる場合があります。適切な代替表現を用いることで、誤解や不快感を避けることが可能です。以下のような言い回しを検討すると良いでしょう。

  • 自治体への寄付金を正式に納付しました。
  • 必要な金額を期日までに支払いました。
  • 義務として定められた会費をお支払いしました。
  • 規定に従い、必要な資金を納めました。
  • 毎月の会費を事務局にお送りしました。
  • 指定された金額を所定の口座に振り込みました。

英語で使用するには?

「上納」は、主に組織や権力者に対して金銭や物品を納めることを指します。英語では “tribute”(貢ぎ物)や “payment”(支払い)、”submission”(提出)などで表現されることが多いです。文脈によっては “remittance”(送金)や “offering”(捧げ物)も適切です。以下に英語での使用例を挙げます。

  • The villagers were required to make an annual tribute to the local ruler.
    (村人たちは地方の統治者に毎年貢ぎ物を納める必要がありました)
  • The company’s payment to the government was recorded as a mandatory contribution.
    (その企業の政府への支払いは義務的な寄付として記録されました)
  • All members submitted their dues to the organization on time.
    (全てのメンバーが期限内に組織へ会費を納めました)
  • They made a remittance to comply with the new tax regulations.
    (彼らは新しい税制に従うため送金を行いました)
  • The offering was seen as a gesture of respect to the authority.
    (その捧げ物は権力への敬意の表れとみなされました)
  • The tribute was given to maintain peace in the region.
    (その貢ぎ物は地域の平和を維持するために提供されました)
  • He regularly remitted funds to his superiors as part of the agreement.
    (彼は合意の一環として上司に定期的に資金を納めました)
  • Such payments were customary during that era.
    (そのような支払いは当時の慣習でした)
  • The farmers provided grain as an offering to the temple.
    (農民たちは寺院に穀物を捧げました)
  • The financial submission was crucial for securing their position.
    (その財政的な納付は地位を確保するために重要でした)

敬語ではなく気軽に使うには?

「上納」を気軽に使う場合、友人や日常会話では「納める」「渡す」「払う」など、簡易な表現に置き換えると自然です。状況に応じてユーモアを交えることも効果的です。

  • バイト代入ったら、少し親に渡そうかな。
    (収入の一部を親に渡す)
  • 部費を納めるの忘れてた!
    (部活動の費用を支払う)
  • 親にお小遣いを返す約束してたんだよね。
    (借りたお金を返すことを示唆)
  • 週末の飲み会代、まとめて払っとくよ。
    (飲み会費用を支払う)
  • 友達に借りた分、ちゃんと返しとかないと。
    (友人への返済を示唆)
  • 旅行代金、早めに集めといたほうがいいね。
    (旅行費用をまとめる提案)
  • お母さんに今月の生活費を納めたよ。
    (親への生活費の支払い)
  • あの店、会員費を納めないと特典使えないんだよね。
    (特典利用の条件を説明)
  • 先輩にお礼を渡しておこう。
    (感謝の気持ちを伝える表現)
  • 支払い期限過ぎないように、今のうちに払っとこう!
    (早めの支払いを提案)