鉄面皮(てつめんぴ)とは?
単語
鉄面皮
読み方
てつめんぴ
意味
「鉄面皮」とは、恥知らずで厚かましい態度や性格を表現する言葉です。「鉄のように厚い顔の皮」という意味から転じて、自分の行動や言動を恥じることなく、図々しい様子を揶揄するニュアンスを持っています。基本的にネガティブな表現として使われます。
言い換えると
- 厚かましい
- 図々しい
- 恥知らず
- 無遠慮
- 不遜
目上の方に使える言葉?
「鉄面皮」という言葉は、批判や皮肉のニュアンスが強いため、目上の方に対して直接使うことは避けた方が良いでしょう。もし同様のニュアンスを伝えたい場合は、「厚かましい態度」「無遠慮な言動」など、より柔らかい表現を検討するべきです。
どういう場面で使う言葉?
批判や皮肉を込めた表現
「彼の鉄面皮な態度には呆れるばかりだ。」
「鉄面皮にも程がある発言で、周囲を困惑させた。」
無遠慮な行動を指摘する場面
「鉄面皮に、自分の非を一切認めない。」
「鉄面皮な振る舞いが、周囲との摩擦を生んでいる。」
文学的・比喩的な表現として
「鉄面皮とはまさにこのことだと感じさせる場面だった。」
「鉄面皮な言葉で押し切ろうとする姿勢に驚いた。」
自嘲的に使う場面
「私も鉄面皮と言われないように、言動には気をつけたい。」
「ここまで厚かましいお願いをするのは鉄面皮かもしれないが、ご理解いただきたい。」
フィクションや文学作品でのキャラクター描写
「この物語の主人公は鉄面皮でありながら、憎めない人物だ。」
「鉄面皮な悪役が、読者の注目を集める。」
注意点
- 強い批判を避けるための配慮
「鉄面皮」は非常に強い否定的な意味合いを持つため、使い方によっては相手を傷つけたり、関係を悪化させたりする恐れがあります。特にビジネスやフォーマルな場面では慎重に避けるべきです。 - 柔らかい言い換えを検討する
たとえば、「無遠慮」「図々しい」といった表現や、「もっと配慮が必要」という柔らかな表現に置き換えることで、相手に与える印象を和らげることができます。 - ユーモアや自嘲を込めて使う
自分に対して使う場合は、「厚かましいお願いをする」といった形で、ユーモアや謙虚さを込めると相手に悪い印象を与えにくくなります。 - 日常会話より文学的・表現的な場面で適用
「鉄面皮」はやや古風な響きを持つため、日常会話で使うよりも、文章や文学的な表現の中で使用されることが多いです。カジュアルな文脈では、より平易な表現を使う方が自然です。