エンジンが掛かる
読み方
えんじんがかかる
意味
それまで活動や作業が停滞していた状況が一転し、活発に、または順調に動き出すことを指します。主に、人のやる気や行動が本格的に始まったり、物事が勢いに乗り始める際に用いられる表現です。
語源
エンジン(engine)は、機械や乗り物を動かす動力源を指します。「エンジンが掛かる」とは、エンジンが始動し、動力が発揮される状態を比喩的に表した言葉です。
言い換えると
- 本格的に動き出す
- 勢いがつく
- やる気が出る
- 活動が活発化する
使用する注意点
- 口語的な表現であるため、ビジネス文書やフォーマルな場面では「本格化する」「軌道に乗る」など、より適切な表現を使用する方が良いです。
- 比喩的表現であるため、文脈を誤解されないように使う必要があります。
目上の方に使える言葉?
直接的に「エンジンが掛かる」を目上の方に使うのはカジュアルすぎる場合があります。「やる気が高まる」「勢いがつく」といった丁寧な言葉に言い換える方が適切です。
ビジネスで適した例文
- 新たな取り組みが軌道に乗り始めました。
- チーム全体の士気が高まり、プロジェクトが本格化しています。
- 今回のキャンペーンが順調にスタートを切りました。
- 業務全体に勢いがつき、効率が向上しています。
- 年度末に向けて、全体の動きが活発化しています。
どういう場面で使う言葉?
- やる気や集中力が高まってきた際
- 停滞していたプロジェクトや活動が本格的に始動した際
- 勢いよく作業や行動が進展し始めた場面
使用した例文を5例
- 高3の夏から、ようやく受験勉強にエンジンが掛かった感じだ。
- 企画が具体化して、プロジェクト全体にエンジンが掛かってきた。
- 朝はなかなか動けないけど、コーヒーを飲むとエンジンが掛かる。
- 試合の後半に入ると、チーム全体のエンジンが掛かったように動きが良くなった。
- 年始のスロースタートから、ようやく仕事にエンジンが掛かり始めた。
失礼に当たる使い方
- 相手の努力不足を暗に指摘する意図で使用する場合。
- フォーマルな場面でカジュアルすぎる表現として使う場合。
- 遅れや停滞を軽視しているように受け取られる場合。
英語で言うと?
“Gain momentum”(勢いがつく)や “Kick into gear”(本格的に動き出す)が適切です。
どうしてその単語になったか
“Gain momentum”は物事が勢いを得て進み始めることを表し、”Kick into gear”は車のギアチェンジに由来し、本格的に動き出すという意味を持つため、「エンジンが掛かる」に対応します。
英語での使用例
- “The project finally gained momentum after months of planning.”
(数カ月の計画を経て、プロジェクトがようやく勢いに乗り始めた。) - “It took a while, but the team kicked into gear after the initial setbacks.”
(しばらく時間がかかったが、チームは初期の問題を乗り越え本格的に動き出した。) - “I feel like my studies are kicking into gear now that exams are near.”
(試験が近づいてきて、勉強にエンジンが掛かり始めた感じだ。) - “The campaign gained momentum with the support of local communities.”
(地域社会の支援を受け、キャンペーンに勢いがついた。) - “Once the meeting started, the discussions really kicked into gear.”
(会議が始まると、議論が本格的に進み始めた。)