「大変厳しい状況となっております」目上にも使えるビジネスメール例文・書き出しと締めの挨拶
状況が非常に困難であることを伝える際に使われます。例えば、業務上のトラブルが発生し、解決が難航している場合や、経済的な影響で事業の継続が厳しい場合などに用いられます。また、取引先や顧客に対して、納期の遅れや計画の変更が避けられない状況を説明する際にも適しています。
この表現を使用することで単に「問題がある」と伝えるのではなく、現在の状況が相当に深刻であることを示し、相手に理解を求める意図が伝わります。ただし、そのまま伝えるだけでは相手に不安を与える可能性があるため、解決に向けた取り組みや見通しも併せて伝えることが大切です。
「大変厳しい状況となっております」使うときに気をつけること
相手に不安やネガティブな印象を過度に与えないように配慮することが重要です。「大変厳しい状況」と伝えることで、相手が必要以上に危機感を抱き、焦りや不信感を持つ可能性があります。そのため、現状の説明だけでなく、どのような対策を講じているのか、今後の見通しはどうなっているのかを明確に伝えることが求められます。
またビジネスの場面では、「厳しい」という言葉を直接使うよりも、「困難な状況に直面しておりますが、解決に向けて全力を尽くしております」など、前向きなニュアンスを含めた表現の方が適切な場合もあります。相手の立場や状況に応じて、適切な言葉遣いを選ぶことが大切です。
「大変厳しい状況となっております」ほかの失礼がない言いかえ
- 「現在、非常に困難な状況となっております。」
- 「想定以上に厳しい状況が続いております。」
- 「状況は非常に難航しておりますが、解決に向けて努めております。」
- 「現状、困難な局面に直面しておりますが、最善を尽くして対応しております。」
- 「現在の状況は厳しいものの、改善に向けて鋭意努力しております。」
「大変厳しい状況となっております」書き出しと締めの挨拶
書き出しの挨拶
- 「お世話になっております。」
- 「いつもご理解とご協力をいただき、誠にありがとうございます。」
- 「ご連絡をいただき、ありがとうございます。」
- 「このたびは、お時間をいただき誠にありがとうございます。」
- 「貴社のご支援に感謝申し上げます。」
締めの挨拶
- 「引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。」
- 「状況が改善次第、速やかにご報告させていただきます。」
- 「何かご不明な点がございましたら、いつでもお問い合わせください。」
- 「ご不便をおかけいたしますが、ご理解のほどよろしくお願いいたします。」
- 「一日も早く解決できるよう努めてまいります。」
「大変厳しい状況となっております」例文
業務の遅れを報告する場合
「現在、大変厳しい状況となっておりますが、できる限り早く対応を進めております。進展があり次第、改めてご報告いたしますので、今しばらくお待ちください。」
取引先に状況を説明する場合
「現在、予想以上に厳しい状況が続いており、ご迷惑をおかけしております。解決に向けて最大限の努力をしておりますので、引き続きご理解賜りますようお願い申し上げます。」
社内での報告に使用する場合
「現時点では、非常に困難な状況に直面しておりますが、各部署と連携しながら最善策を模索しております。詳細については、適宜ご報告いたします。」
顧客にサービスの遅れを伝える場合
「ただいま、想定を超える厳しい状況が発生しており、通常よりもお時間を頂戴しております。誠に申し訳ございませんが、対応完了まで今しばらくお待ちいただけますでしょうか。」
プロジェクトの進捗を伝える場合
「現状、大変厳しい状況ではございますが、関係者一丸となって対応を進めております。最善を尽くして取り組んでおりますので、何卒ご理解賜りますようお願いいたします。」
「大変厳しい状況となっております」使ってはいけない場面
深刻な状況を伝える際に適していますが、不適切な場面もあります。例えば相手に責任を押し付けるような言い方にならないよう注意が必要です。「大変厳しい状況となっております」とだけ伝えると、責任回避のように受け取られかねません。そうならないよう、「現在の状況を踏まえ、最善の対策を講じております」などの前向きな表現を加えることが望ましいです。
またカジュアルな会話の中でこの表現を使うと、大げさな印象を与えてしまうことがあります。例えば、ちょっとしたスケジュールの変更や軽微なトラブルに対して「大変厳しい状況となっております」と伝えると、過剰な表現になってしまうため、より適切な言葉に置き換えることが大切です。
ふさわしい言葉に言い換えた例
- 軽微な問題の報告の場合
✖「大変厳しい状況となっております。」
〇「一部課題が発生しておりますが、現在対応を進めております。」 - 相手に責任を押し付ける印象を避ける場合
✖「大変厳しい状況となっておりますので、ご理解ください。」
〇「現状を踏まえ、可能な限り柔軟に対応いたしますので、ご協力のほどよろしくお願いいたします。」 - 上司や社内への報告の場合
✖「大変厳しい状況となっておりますので、対応が難しいです。」
〇「現在、困難な状況ではございますが、解決策を検討中です。」 - 取引先への説明の場合
✖「大変厳しい状況となっておりますため、納品が遅れます。」
〇「想定以上の影響を受けており、スケジュールに調整が必要となる見込みです。」 - 顧客対応の場合
✖「大変厳しい状況となっておりますので、ご理解ください。」
〇「状況が難しくなっておりますが、できるだけ早く対応いたします。」
目上の方へ「大変厳しい状況となっております」
深甚なご配慮を賜りありがとうございます
いつも大変お世話になっております。さて、現在弊社におきましては、経営面並びに業務運営において非常に困難な局面に直面しており、これまで以上に慎重な対応が求められる状況となっております。各部署が連携を密にし、改善策の検討を進めているものの、未だ解決の目途が立たない現状でございます。つきましては、今後ともご指導・ご鞭撻を賜りたく、何か有益なご助言をいただけましたら幸甚に存じます。まずは略儀ながら、現況のご報告とお願いを申し上げる次第でございます。
謹んで状況をご報告申し上げます
いつも格別のお引立てを賜り、誠にありがとうございます。弊社は、昨今の厳しい経済環境の影響を受け、業務遂行にあたって困難な状況に直面しております。関係各方面との連携を一層強化し、改善策を講じるべく努力を重ねておりますが、現時点では解決に向けた取り組みが完全とは言えない状況です。何卒、今後とも温かいご支援を賜りたく、重ねてお願い申し上げるとともに、貴重なご指導を心よりお願い申し上げます。
心より感謝申し上げるご連絡
平素より格別のお引立てをいただき、誠にありがとうございます。現状、弊社は各種業務上の課題が重なり、経営環境が非常に困難な状況となっております。各担当者が全力を尽くして問題解決に取り組んでおりますが、未だ十分な結果が得られていないため、今後の対応につきましては一層の検討が必要と判断しております。貴重なご意見やご助言を賜りますよう、謹んでお願い申し上げる次第です。
尊敬の念を込めた現状のご説明
平素はひとかたならぬご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。弊社は、ここ最近の情勢の変化により、業務全般において非常に困難な状態が続いており、その影響が今後の経営にも及ぶ可能性が懸念される状況でございます。各方面との協議の結果、迅速かつ的確な対策を模索中ではございますが、現状のままでは十分な対応が難しい状況にあると認識しております。何卒、変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。
御助言を仰ぐためのご連絡
平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。弊社では現在、事業運営において数多くの困難に直面しており、これに伴い業務の一部に遅延が生じている次第でございます。各部門において改善策の検討を進めておりますが、解決までには時間を要する見込みです。つきましては、今後の対応策について貴殿のご助言を賜りたく、心よりお願い申し上げる所存でございます。
取引先の企業へ「大変厳しい状況となっております」
貴社へのご報告とお願い
平素は格別のお引立てを賜り、誠にありがとうございます。弊社におきましては、昨今の市場環境の変動に伴い、事業運営が非常に困難な状況にあることを踏まえ、業務改善のための取り組みを急ピッチで進めております。貴社とのお取引においても、円滑な進行を維持すべく全社一丸となり対策を講じておりますが、現状では一部対応に課題が残る状態でございます。何卒、今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
現状の詳細ご説明とご協力のお願い
いつも大変お世話になっております。弊社は、現在の経済環境の厳しさが業務に大きな影響を及ぼしており、各プロジェクトの進捗に遅れが生じるなど、非常に困難な状況に直面しております。これを受け、社内体制の再構築及び業務改善策の実施に努めている次第でございます。貴社におかれましては、何かとご不便をおかけすることもあるかと存じますが、引き続きご支援とご協力を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。
一層のご理解を求めるご連絡
平素より格別のご愛顧をいただき、心より御礼申し上げます。弊社では、昨今の経済状況の厳しさにより、業務運営において多大な困難が生じております。これに伴い、既存の業務フローの見直しや新たな対策の導入を進める必要があると判断し、全社を挙げた改善活動を展開中でございます。貴社におかれましては、ご迷惑をおかけする場面も出て参るかと存じますが、何卒ご理解のほどお願い申し上げます。
取引関係強化のための現況報告
日頃より格別のお引立てを賜り、誠にありがとうございます。弊社は、現在の経済環境の変動により、事業運営に極めて厳しい状況が続いており、その影響が取引先との連携にも及ぶ可能性が懸念されております。そこで、内部体制の強化および業務改善策の具体的な実施を進めておりますが、現時点では十分な効果が現れていないのが実情でございます。何卒、今後とも変わらぬご理解とご支援をお願い申し上げます。
重要なご連絡と今後の対策につきまして
いつもお世話になっております。弊社では、昨今の経済状況の厳しさが業務全般に大きな影響を及ぼしており、各プロジェクトにおいても予期せぬ遅延や課題が生じる事態となっております。これを受け、早急な対策の検討と実施に努めるとともに、貴社との連携強化を図るべく、内部調整を進めている次第です。何かご不明な点やご提案等ございましたら、どうかご遠慮なくご連絡いただけますようお願い申し上げます。
新規取引先へ「大変厳しい状況となっております」
初めてのご連絡に際しての現況報告
この度は、貴社との新たな取引の機会を賜り、心より御礼申し上げます。弊社におきましては、現在経済状況の影響により、業務運営が非常に困難な状態に直面しており、迅速な対応が求められております。新規のお取引開始に際し、貴社にご迷惑をおかけしないよう、内部体制の見直しと改善策の実施を進めております。今後とも、より良いサービス提供のために努力してまいりますので、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
新たなご縁に感謝しつつの現状説明
平素より、弊社への関心をお寄せいただき、誠にありがとうございます。貴社とのお取引を開始するにあたり、現状の経済状況により弊社が直面している業務上の困難について、誠に恐縮ではございますがご説明申し上げます。各部門が一丸となって改善策を講じる中、今後の体制強化に努める所存でございます。何卒、温かいご理解を賜りますようお願い申し上げます。
今後の発展を見据えたご連絡
このたびは、弊社との新規取引にご関心をお寄せいただき、厚く御礼申し上げます。弊社では、現在の経済環境の厳しさにより、業務遂行にあたり多くの困難が生じておりますが、その中でも将来的な発展を見据え、全社を挙げて改善策の策定と実行に取り組んでおります。新たなパートナーとして貴社と協力できることを大変光栄に存じ、今後とも相互の信頼関係を構築していく所存でございます。
誠実なご報告と今後の展望について
弊社とのお取引開始に際し、まずは心より感謝申し上げます。現状、弊社は多方面において困難な局面に直面しており、業務遂行に影響が出ている状況でございます。しかしながら、全社一丸となって問題解決に向けた具体策の実施を進めるとともに、今後の成長に向けた体制強化を図っております。貴社との新たな協力関係においても、誠実な対応と透明性のある情報共有を心がけ、着実な発展を目指す所存です。
お取引開始にあたり重要事項のご案内
この度は、貴社とのお取引開始の機会を賜り、誠にありがとうございます。弊社は、現在の厳しい経済環境の中、業務運営上の困難に直面している状況にございますが、これを克服すべく全力で改善策を講じております。新たなパートナーシップの下、双方の信頼関係をより一層深めるため、現状と今後の対応策について誠意をもってご説明申し上げます。何卒、今後ともご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
顧客・お客様へ「大変厳しい状況となっております」
お客様への心からのご報告
平素より格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。弊社では、近頃の経済環境の厳しさに伴い、サービスの提供において困難な状況が生じております。これに対し、全社員が一丸となって改善策の検討と実行に努めておりますが、現状では一部サービスに遅れが生じる可能性がございます。お客様におかれましてはご迷惑をおかけすることを深くお詫び申し上げるとともに、引き続きご理解とご支援を賜りますようお願い申し上げます。
ご利用いただいております皆様への重要なお知らせ
日頃より弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。現在、弊社は予期せぬ経済環境の変動により、業務運営が非常に厳しい状況となっており、その影響が一部のサービス提供に及んでおります。各担当者が迅速かつ的確な対応に努める中、今後の改善策を着実に実施してまいります。お客様には大変なご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますよう重ねてお願い申し上げます。
大切なお客様へ現状のご説明とお願い
いつも弊社をご愛顧いただき、心より御礼申し上げます。昨今の経済環境の変動により、弊社は業務運営上、非常に困難な状態に直面しており、そのためサービスの提供に一部影響が出ております。これに対して、社員一同全力を尽くし、改善策の策定と実施に取り組んでおりますが、解決までにはしばらくの時間を要する見込みです。お客様には大変なご心配をおかけすることとなりますが、今後とも変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。
お客様にご理解をお願いするご連絡
平素より弊社をご利用いただき、誠にありがとうございます。弊社では、現在の厳しい経済環境の影響により、全社を挙げた改善活動を行っている次第でございます。サービス提供にあたっては、従来の水準を維持するための取り組みを実施しておりますが、一部業務においては従来通りの対応が難しい場合がございます。お客様におかれましては、何かとご不便をおかけすることもあるかと存じますが、何卒ご理解とご協力をお願い申し上げます。
今後のサービス向上に向けた現況報告
いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。現在、弊社は経済環境の厳しさが業務全体に及ぶ中、サービスの向上に向けた取り組みと並行して、各種業務改善策の実施を急いでおります。しかしながら、現時点では全体として非常に困難な状況にあり、サービス提供に一部影響が出る可能性がございます。お客様にはご不便をおかけする点もございますが、今後ともご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
社内メール「大変厳しい状況となっております」
部署一同への現状報告と今後の方針
各位、いつも日々の業務にご尽力いただき、誠にありがとうございます。現在、弊社は外部環境の変化により、業務運営上非常に困難な状況に直面しており、各部署においても影響が出ていることが確認されております。これを踏まえ、全社を挙げた改善策の検討及び実施が急務となっております。今後は、各部署間での情報共有をより一層推進し、迅速な対応を図るための方針を策定してまいります。皆様のご協力と知恵を結集し、共に乗り越えていきたいと考えております。
社内全体への重要なご連絡
各位、いつも誠心誠意業務に取り組んでいただき、ありがとうございます。現在、弊社は厳しい外部環境の影響を受け、業務遂行にあたり多くの困難が生じております。これに対し、経営陣は速やかに対応策を講じるべく、各部門との連携を強化し、全体での改善活動を推進中です。今後、具体的な対策内容及びスケジュールについては、随時ご報告させていただく予定ですので、引き続きご協力くださいますようお願い申し上げます。
各部門への現況共有と対策のお願い
各位、日頃より業務においてご尽力いただき、誠にありがとうございます。昨今の外部環境の変動に伴い、弊社全体において困難な状況が生じております。これを受け、各部門では現状の把握と今後の具体的な改善策の策定が急務となっております。各担当者におかれましては、現況の詳細な報告及び今後の方針について、速やかにご共有いただきたく存じます。皆様の積極的なご意見をお待ちしております。
業務改善に向けた現状説明と連絡
各位、平素より業務運営における多大なご協力を賜り、誠にありがとうございます。弊社は、現状、経済環境の影響により業務遂行が非常に困難な状況に直面しており、各プロジェクトにおいても課題が顕在化しております。これに対し、早急な改善策の検討と実施が求められており、各部門での連携強化を図るべく、今後の具体策を追って連絡させていただきます。何かご意見やご提案がございましたら、遠慮なくお知らせください。
全社員への情報共有と今後の取り組みについて
各位、いつも熱心に業務に取り組んでいただき、誠にありがとうございます。現在、弊社は外部環境の厳しさから生じる様々な課題に直面しており、そのために一部業務の進行が滞っている状況でございます。これを受け、全社員が一丸となって改善策の策定と実行に努めるとともに、今後の業務遂行においても一層の連携を強化する所存です。各自、今後の対策に関するご意見等がございましたら、積極的に共有していただければ幸いです。
注意点・まとめ
- お取引先やお客様、社内関係者へのご連絡においては、現状の厳しさを直接的に述べるのではなく、状況の困難さや改善への取り組みを丁寧にご報告する言い回しを採用することが重要です。
- 各相手の立場や受け止め方に配慮し、敬意と感謝の意を十分に表現した文章構成を心がける必要があります。
- ビジネス上の連絡では、現況についての具体的な説明とともに、今後の対策や取り組み姿勢を明確に記載することが信頼感の向上につながります。
- 内部向けの連絡においては、迅速な情報共有とともに、各部署間の協力体制の強化を促す文言を盛り込むことが求められます。
- 外部の取引先や新規のお取引先に対しては、現状の困難さに言及しつつも、将来的な発展のための積極的な対策を説明し、安心感を与える内容とすることが大切です。
- お客様への連絡では、サービスの向上を目指す姿勢や、今後の具体的な改善計画についても併せて伝えることで、ご理解と信頼を獲得する工夫が必要です。
- 文章全体において、適切な挨拶および締めの言葉を含めることで、相手への敬意と誠意を示すとともに、読み手に安心感を与えるよう努めるべきです。
- 各メールの内容は、相手の立場に応じた丁寧な語り口と具体的な状況説明、今後の対策についての明確な記載が不可欠であり、誤解を招かないよう注意深く文章を作成することが求められます。