此れっ切り|意味・言い換えは?英語では?敬語でメールの書き方・例文

此れっ切り

読み方

これっきり

意味

これを最後に、もう二度と同じことがないことを意味します。「これきり」という平仮名表記も一般的です。別れや終わり、またはそれ以降の行動や出来事がなくなることを示します。

語源

「此れ(これ)」は指示代名詞で現在の状況や対象を示し、「っ切り(きり)」は「それだけ」や「限定的な状態」を表す語です。「これを限りに」という意味から派生しました。

言い換えると

  • これだけ
  • これ限り
  • これ以後はなし

使用する注意点

  • 別れや終わりを示す場合、相手に寂しい印象や悲しい感情を与えることがあるため、文脈やトーンに配慮が必要です。
  • 砕けた表現として使われるため、フォーマルな場面では避けた方が良いです。

目上の方に使える言葉?

「此れっ切り」という言葉はカジュアルで口語的なニュアンスが強いため、目上の方に直接使うのは避けた方が無難です。代わりに「これを最後に」や「これをもちまして」などの丁寧な表現に置き換えると適切です。

ビジネスで適した例文

  • これを最後に、新しい方針に移行させていただきます。
  • 本プロジェクトは、これをもって完了とさせていただきます。
  • この手続き以降、新たな申請は不要となります。
  • これをもちまして、今回の企画を締めくくらせていただきます。
  • 今回を最終として、次のステップに進みます。

どういう場面で使う言葉?

  • 別れや終わりを明示する際
  • 特定の行動や出来事がこれ以上続かないことを表す際
  • 転機や締めくくりを示す場合

使用した例文を5例

  • 此れっ切りで彼とは会うことがなかった。
  • 今回の仕事を最後に、此れっ切りこの会社を辞めることにした。
  • あの場所に行くのは、これっ切りになるかもしれない。
  • この約束を果たした後は、これっ切り何も求めないつもりだ。
  • 此れっ切りの別れになると分かっていたら、もっと話しておけばよかった。

失礼に当たる使い方

  • 感情的な場面で軽く使い、相手に冷たい印象を与える場合。
  • ビジネスの場で砕けた表現として使い、誤解を招く場合。
  • 冷たい断絶を意図的に強調する使い方をした場合。

英語で言うと?

“This is the end”(これが終わり)や “This is the last time”(これが最後)などが適しています。

どうしてその単語になったか

“This is the end”は「終わり」を意味し、感情的な締めを含むニュアンスを伝えます。一方、”This is the last time”は状況や行動の終了を示す具体的な表現で、「此れっ切り」の意味に対応します。

英語での使用例

  1. “This is the end of our collaboration.”
    (これを最後に、私たちの協力関係は終了です。)
  2. “This is the last time we will meet.”
    (これっ切り、私たちはもう会いません。)
  3. “After this, there will be no further steps required.”
    (これっ切り、これ以上の手続きは不要です。)
  4. “I realized that this was the end of the journey.”
    (これっ切り、この旅が終わると気づきました。)
  5. “This is the last time I will come to this place.”
    (これっ切り、ここに来ることはもうないでしょう。)