要旨(ようし) |意味・言い換え・目上の方に使える?英語では?メールの書き方・例文

要旨(ようし)とは?

「要旨(ようし)」は、文章や発言の中心的な内容や要点をまとめたものを指します。長い文章や議論の中で、重要な部分や肝心な点を簡潔に取り出して示すことで、全体の内容を簡単に理解できるようにするものです。例えば、レポートやプレゼンテーションでの要旨は、長い文書や会話のエッセンスを凝縮し、理解しやすくするために非常に役立ちます。

要旨を使用した場面

  • プレゼンテーションの最後に、今日の要旨をお伝えします。
  • 会議の後に、議論した内容を要旨としてまとめてお送りいたします。
  • この報告書の要旨を作成し、上司に提出する予定です。
  • 要旨を簡潔に述べることで、議論のポイントが明確になります。
  • 彼の発表は非常にわかりやすく、要旨がしっかりしていたので理解が深まりました。

要旨はそのまま使用してよいの?

「要旨」という言葉は、ビジネスや学問の場で非常に適切に使用される言葉です。この言葉自体には特に問題はなく、特に複雑な文書や長いプレゼンテーションを簡潔にまとめる際に役立ちます。使用する際には、要旨がその文書や発言の重要なポイントを簡潔に表現していることが大切です。しかし、非公式な会話で無理に使用すると堅苦しく感じられる場合があるため、状況に応じた適切な使い方が求められます。

  • 適切な例: この書類の要旨をお伝えしますので、ご確認ください。
  • 適切な例: 会議後に要旨をまとめて、チームに送信いたします。
  • 不適切な例: 今日は要旨だけ話すから、他の内容は省略します。(やや堅苦しくなりすぎる場合)
  • 不適切な例: 要旨を忘れずにチェックしておくように。(軽すぎてあまりにカジュアルすぎる場合)

要旨の失礼がない言い回し

「要旨」を使う際は、内容を簡潔に伝えることが重要ですが、あまりに過度に要点だけを伝えすぎると、相手に対して無礼に感じられることがあります。柔らかい言い回しを用い、相手に対する敬意を示しつつ要旨を伝えることが大切です。

  • 本日の会議の要旨を簡潔にまとめましたので、後ほどお送りいたします。
  • このレポートの要旨を最初にご説明させていただきます。
  • お手元に届いた資料の要旨をまずご確認いただけますでしょうか。
  • 今回の議論の要旨をまとめた資料をお配りいたしますので、ご覧ください。
  • 要旨をお伝えしたいのですが、まずはご確認いただきたい内容についてお話しします。
  • 最初に本日の要旨を簡単にお話しし、その後に詳細をご説明いたします。

英語で使用するには?

「要旨」は、内容の核心や本質を簡潔にまとめたものを指します。英語では “summary”(要約)、”outline”(概要)、”gist”(要点)などが適切な訳語です。特に、文書やプレゼンテーションで要点を簡潔に伝える際に使用されます。以下に具体的な英文例を挙げます。

  • The executive summary provides a concise overview of the entire report.
    (エグゼクティブサマリーはレポート全体の簡潔な要約を提供する)
  • The meeting focused on the key points, providing a clear outline of the project.
    (会議は重要なポイントに焦点を当て、プロジェクトの明確な概要を提供した)
  • She asked for a summary of the key findings from the research.
    (彼女は研究の重要な結果の要約を求めた)
  • The presentation started with a quick summary of the main ideas.
    (プレゼンテーションは主なアイデアの簡単な要約から始まった)
  • The report’s gist was that the project was on track but required additional resources.
    (その報告書の要旨は、プロジェクトが順調であるが、追加のリソースが必要であるというものであった)
  • He asked for a brief summary of the proposal before making a decision.
    (彼は決定を下す前に提案の簡潔な要約を求めた)
  • The book provides a summary of the author’s main arguments and conclusions.
    (その本は著者の主要な議論と結論の要約を提供している)
  • The manager gave a short outline of the meeting’s agenda.
    (マネージャーは会議の議題の短い概要を説明した)
  • To ensure clarity, the report ends with a concise summary of the findings.
    (明確さを確保するために、報告書は発見の簡潔な要約で締めくくられている)
  • The article’s gist was about the importance of time management for productivity.
    (その記事の要旨は、生産性向上のための時間管理の重要性についてだった)

敬語ではなく気軽に使うには?

「要旨」を気軽に使う場合は、「要点」「まとめ」「内容」などに置き換えるとより自然です。カジュアルな会話では、重要なことを簡単に伝えたり、要点を簡潔に伝えたりする際に使います。

  • この本の要点を教えてくれる?
    (本の内容の要約を求める)
  • その会議の内容をざっくりまとめてくれた?
    (会議の要点を簡単に伝える表現)
  • 彼が言ってたことの要旨は、次のステップが大事だってことだよね。
    (発言の要点を伝える)
  • この問題の要点って何だっけ?
    (問題の本質を尋ねる)
  • 昨日のミーティングの内容、簡単にまとめてくれる?
    (会議の内容を簡潔に伝えてもらう)
  • 今回の話の要点は、もっとリソースが必要ってことだね。
    (話の本質を説明する際の表現)
  • 彼女が言ってたことの要旨は、私たちにもっと権限を与えることだった。
    (発言の要点を伝える)
  • あのプレゼンの要点は、どういう内容だったの?
    (プレゼンの要点を尋ねる)
  • 今日の打ち合わせの内容、まとめてくれる?
    (打ち合わせの要点を頼む)
  • このレポートの要旨って、結局どうなってるの?
    (レポートの要点を確認する)