未曾有(みぞう)とは?
単語
未曾有
読み方
みぞう
意味
「未曾有」とは、「これまでに一度も起きたことがない」「前例がない」という意味を持つ言葉です。非常に珍しい出来事や、極めて稀な状況を表現する際に用いられます。ポジティブにもネガティブにも使われ、前例のない成功や成果、あるいは困難な状況を示す際に適しています。
言い換えると
- 前代未聞
- 前例のない
- 空前
- 歴史上初めて
- 極めて稀な
目上の方に使える言葉?
はい、「未曾有」はフォーマルな言葉であり、目上の方やビジネスの場でも使用可能です。ただし、文脈に応じて丁寧な言い回しと組み合わせることが望ましいです。
どういう場面で使う言葉?
困難や危機的状況を表現する場面
「この未曾有の危機を乗り越えるため、全力を尽くしてまいります。」
「未曾有の自然災害により、地域全体が甚大な被害を受けました。」
成功や成果を称賛する場面
「未曾有の規模で開催されたイベントは、大成功を収めました。」
「この未曾有の業績は、全社員の努力の賜物です。」
歴史的な出来事を語る場面
「未曾有の改革が、社会全体に大きな影響を及ぼしました。」
「未曾有の挑戦により、業界全体が新たな時代を迎えました。」
ビジネスや公式な文書での使用
「貴社が未曾有の成長を遂げられましたこと、心よりお祝い申し上げます。」
「現在、未曾有の市場変化が起きており、迅速な対応が求められています。」
スピーチや挨拶で使用する場面
「この未曾有の事態においても、皆様のご支援により無事に乗り越えることができました。」
「未曾有の挑戦を前に、私たちの結束が試される時期でございます。」
注意点
- 適切な文脈で使用する
「未曾有」は「これまでにない」という強調を持つ言葉であるため、大げさにならないよう、相応しい場面で使用することが重要です。 - 具体的な事例を添える
「未曾有」を使う際には、何が前例のない事態なのかを具体的に述べることで、言葉の重みを適切に伝えられます。 - ポジティブ・ネガティブの文脈を意識する
ポジティブな成果やネガティブな危機、どちらの文脈でも使える言葉ですが、文全体のトーンに合わせて表現を調整しましょう。 - 多用を避ける
文章中で「未曾有」を繰り返し使用すると、過剰な印象を与える可能性があります。他の言葉(例:「前代未聞」「画期的な」など)と使い分けると効果的です。 - フォーマルな表現として使用する
この言葉は、主にフォーマルなスピーチや文章で使用されるため、カジュアルな会話には向きません。
使用例
- 手紙の例文
「このたびの未曾有の困難に際し、多くの方々からのご支援に心より感謝申し上げます。」 - スピーチの例文
「私たちは、未曾有の挑戦を前にしていますが、この機会を成長のきっかけと捉え、全力で取り組んでまいります。」 - ビジネス文書の例文
「未曾有の市場変化が起こる中で、貴社の迅速な対応力には深く感銘を受けております。」