「ご案内申し上げます」敬語を使い目上に失礼なくビジネスメール例文・書き出しと結びの挨拶

「ご案内申し上げます」敬語を使い目上に失礼なくビジネスメール例文・書き出しと結びの挨拶

「ご案内申し上げます」は、相手に対して何かを丁寧に知らせるときに使う言葉です。特にビジネスの場面や公的な文章でよく使われ、イベントの告知やサービスの提供に関するお知らせなどに適しています。また、礼儀正しい表現なので、初対面の方や目上の方に対しても安心して使うことができます。

例えば新しい店舗のオープン、会社の休業日、講演会やセミナーの開催について知らせる場合などに活用できます。口頭での案内というよりも、文章の中で使うことが多い言葉です。

「ご案内申し上げます」使うときに気をつけること

「ご案内申し上げます」は丁寧な言葉ですが、使う場面や相手に気をつける必要があります。この言葉は、案内やお知らせをする際に適した表現ですが、依頼や謝罪には向いていません。そのため、文脈をしっかり考えて使うことが大切です。

また、過度に形式ばった文章にすると、かえって堅苦しい印象を与えてしまうことがあります。例えば、社内の簡単な連絡では「お知らせいたします」や「お伝えいたします」といった表現のほうが適している場合もあります。そのため、状況に応じて使い分けることが大切です。

さらに「ご案内申し上げます」の後に続く文章は、分かりやすく簡潔にまとめることがポイントです。長すぎる文章になると、何を伝えたいのかが分かりにくくなってしまいます。相手に伝わりやすいように、適度な長さで書くことを意識しましょう。

「ご案内申し上げます」ほかの失礼がない言いかえ

「ご案内申し上げます」は、丁寧な表現ですが、他の言い方に変えることもできます。相手や場面に応じて適切な言葉を選ぶことで、より伝わりやすくなります。

  • 「お知らせいたします」
  • 「ご連絡申し上げます」
  • 「ご通知申し上げます」
  • 「ご紹介いたします」
  • 「お伝えいたします」

「ご案内申し上げます」書き出しと締めの挨拶

書き出しの挨拶

文書の書き出しは、相手に対する敬意を表すために大切な部分です。以下のような挨拶を使うことで、より丁寧な印象を与えることができます。

  • 「日頃よりお世話になっております。」
  • 「平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。」
  • 「貴社ますますご発展のこととお慶び申し上げます。」
  • 「いつもご利用いただき、誠にありがとうございます。」
  • 「皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと存じます。」

締めの挨拶

最後の挨拶も、相手への配慮を忘れずに丁寧に締めくくることが大切です。

  • 「何卒よろしくお願い申し上げます。」
  • 「ご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。」
  • 「今後ともよろしくお願い申し上げます。」
  • 「皆様のご参加を心よりお待ち申し上げております。」
  • 「引き続きご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。」

「ご案内申し上げます」例文

イベントの案内をする場合
「このたび、新しいセミナーを開催する運びとなりましたので、ご案内申し上げます。」

新しいサービスを知らせる場合
「弊社では、新しいプランをご用意いたしましたので、ご案内申し上げます。」

営業時間の変更を伝える場合
「誠に勝手ながら、営業時間を変更することとなりましたので、ご案内申し上げます。」

特別なキャンペーンを紹介する場合
「期間限定のキャンペーンを実施いたしますので、ご案内申し上げます。」

取引先への重要なお知らせをする場合
「取引条件の一部が変更となりましたので、ご案内申し上げます。」

「ご案内申し上げます」使ってはいけない場面

「ご案内申し上げます」は、案内やお知らせをする際には適した言葉ですが、すべての場面で使えるわけではありません。特に、謝罪やお願いごとをする場合には適切ではないため、注意が必要です。

例えば、相手に何かをお願いするときに「ご案内申し上げます」と言うと、上から目線に聞こえてしまうことがあります。相手に負担をかける内容であれば、「お願い申し上げます」や「ご協力のほどよろしくお願い申し上げます」といった表現に変えたほうが良いでしょう。

また、クレーム対応や謝罪の場面では「ご案内申し上げます」を使うと、事務的で冷たい印象を与えてしまう可能性があります。そのため、「深くお詫び申し上げます」や「申し訳ございません」といった言葉を使うのが適切です。

ふさわしい言葉に言い換えた例

  • お願いをするとき
    ✖「この書類をご提出いただきたく、ご案内申し上げます。」
    〇「お手数をおかけいたしますが、ご提出いただきますようお願い申し上げます。」
  • 謝罪をするとき
    ✖「今回の不手際につきまして、ご案内申し上げます。」
    〇「このたびの件につきまして、深くお詫び申し上げます。」
  • 断りを入れるとき
    ✖「ご希望に添えかねますこと、ご案内申し上げます。」
    〇「誠に申し訳ございませんが、ご希望には添いかねます。」
  • 取引の中止を伝えるとき
    ✖「取引終了について、ご案内申し上げます。」
    〇「誠に勝手ながら、取引を終了させていただきます。」
  • 価格変更を知らせるとき
    ✖「価格改定について、ご案内申し上げます。」
    〇「価格改定につきまして、ご理解とご協力のほどよろしくお願い申し上げます。」

目上の方へ「ご案内申し上げます」

心よりの感謝とご連絡

いつも大変お世話になっております。〇〇部の□□でございます。先般のご指導を賜りました件につきまして、部内での検討および今後の業務改善に関する具体的な計画をまとめましたので、添付の資料とともにここに詳細なご報告をさせていただきたく存じます。お忙しい中誠に恐縮ではございますが、何卒ご高覧いただき、ご意見を賜りますようお願い申し上げます。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど心よりお願い申し上げます。

謹んでお知らせ申し上げます

いつも温かいご支援をいただき、誠にありがとうございます。弊社における新たな取り組みならびに既存業務の改善状況について、細心の注意を払って準備いたしました資料を本メールにてご案内申し上げます。今回の施策は、先日頂戴いたしました貴重なご教示を踏まえたものでございますので、ぜひご一読いただき、今後の方針決定の一助となりますようご高察賜れば幸いに存じます。何かご不明な点がございましたら、どうぞご遠慮なくお申し付けくださいませ。

尊敬するご担当者へのご報告

日頃より大変お力添えをいただき、心より感謝申し上げます。〇〇部の□□でございます。このたび、弊社の業務改善および新プロジェクトの進捗状況につきまして、詳細な内容を資料に纏めましたので、添付ファイルにてご案内申し上げます。貴重なお時間を割いてご確認いただければと存じ、何かご意見や追加のご要望がございましたら、ぜひご教示いただけますと幸いです。今後とも変わらぬご高配をお願い申し上げます。

深い敬意を込めたご案内

いつもお世話になっております。弊社□□部の□□でございます。先日ご教示いただいた事項を踏まえ、業務の改善及び新たな取り組みに関して、詳細な計画とその背景をまとめた資料を作成いたしました。つきましては、添付の資料をご査収いただき、今後の対応につきましてご助言を賜りたく、ここに丁寧にご案内申し上げます。何卒ご検討のほどよろしくお願い申し上げます。

真摯な姿勢でのご通知

いつも大変お世話になっております。〇〇部の□□でございます。このたび、弊社内で進行中の重要案件に関して、現状の進捗および今後の施策について、具体的な内容を盛り込んだ資料を添付し、ここにご通知申し上げます。お忙しい中恐縮ではございますが、詳細をご確認いただき、ご意見・ご助言を賜りますようお願い申し上げます。引き続きご指導いただけますと幸いでございます。


取引先企業へ「ご案内申し上げます」

円滑な情報提供のご連絡

いつも格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。弊社〇〇部の□□でございます。この度、貴社との連携強化を図るため、弊社の新製品開発に関する最新情報や今後の市場展開計画を詳細にまとめた資料を添付の上、ここにご案内申し上げます。ご査収いただき、ご意見・ご要望などをお聞かせいただければと存じ、今後とも円滑な協力関係を築いていけますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

最新情報のご連絡

平素より大変お世話になっております。弊社〇〇部の□□でございます。貴社との協力関係のさらなる発展を目指し、現在進行中のプロジェクトおよび新たな取組について、詳細な内容を資料に纏めましたので、ここに改めてご案内申し上げます。添付ファイルに記載の内容をご確認いただき、何かご質問等がございましたらご遠慮なくお知らせくださいますようお願い申し上げます。

今後の展望に関するご通知

いつもお世話になっております。弊社□□部の□□でございます。このたび、貴社とのパートナーシップをより一層深めるために、最新の進捗状況ならびに今後の具体的な施策について、詳細な資料とともにご通知申し上げます。ご多忙中とは存じますが、添付資料に目を通していただき、何かご不明な点や追加のご要望がございましたら、お気軽にお申し付けください。今後とも何卒よろしくお願い申し上げます。

協力体制強化に向けたご案内

いつもご支援いただき、誠にありがとうございます。弊社〇〇部の□□でございます。貴社との更なる協力体制の構築を目的として、現在進めておりますプロジェクトの進捗状況および今後の展開計画について、具体的な資料を添付のうえ、ここにご案内申し上げます。ご査収いただき、ご意見やご質問がございましたら、ぜひご連絡いただければと存じます。引き続きご指導のほどお願い申し上げます。

進展状況のご報告と今後のご提案

平素より弊社とのお取引に深く感謝申し上げます。弊社〇〇部の□□でございます。今回、貴社との連携を一層強化するために、最新の進展状況ならびに今後の具体的な施策について、詳細な資料と共にご報告させていただきたく、本メールにてご案内申し上げます。お手数をおかけいたしますが、添付資料のご確認とご意見賜りますようお願い申し上げます。


新規取引先へ「ご案内申し上げます」

新たな出会いへのご連絡

初めまして。いつも温かいご支援を賜りますことに感謝申し上げます。弊社〇〇部の□□と申します。このたび、貴社との新たな連携の機会を得ましたことを大変光栄に存じ、今後の協業に向けた具体的な計画および各種情報を詳細にまとめた資料を添付し、ここにご案内申し上げます。何卒ご査収いただき、前向きなご検討をいただければ幸いです。

初対面のご連絡とご提案

いつもお世話になっております。弊社□□部の□□でございます。初めてのご連絡となりますが、貴社との協力関係構築に向け、弊社の取り組み内容および今後の展開計画について、詳細な資料を作成いたしましたので、ここにご案内申し上げます。何かご質問やご意見がございましたら、どうぞご遠慮なくお知らせくださいますようお願い申し上げます。

新規連携のご報告

初めまして。弊社〇〇部の□□でございます。貴社とのお取引の機会を賜りましたことを大変嬉しく存じ、このたび、新たな協力体制の確立に向けた詳細な計画とその背景について、資料にてまとめましたので、添付ファイルとともにご案内申し上げます。今後とも双方にとって有益な関係を築けますよう、誠心誠意努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

未来を見据えたご通知

初めまして。ご多忙のところ恐れ入りますが、弊社〇〇部の□□と申します。貴社との新たな取引開始にあたり、今後の事業展開および具体的な連携内容について、詳細な資料を作成いたしましたので、ここに改めてご案内申し上げます。添付資料にて内容をご確認いただき、何かご不明な点がございましたらお気軽にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。

ご縁に感謝するご連絡

初めまして。弊社〇〇部の□□でございます。貴社との新規取引の機会に恵まれましたことを大変光栄に存じ、このたび、具体的な取組内容および今後の展開計画について詳細な資料を添付し、ここにご案内申し上げます。ご査収いただいた上で、前向きなご意見をいただけますと幸いです。何卒よろしくお願い申し上げます。


顧客・お客様へ「ご案内申し上げます」

お客様への心温まるご連絡

いつも格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。弊社カスタマーサービス部の□□でございます。このたび、新商品の発売に伴うキャンペーン情報や特典内容について、詳細な資料を丁寧にまとめましたので、添付ファイルと共にここにご案内申し上げます。お忙しい中恐縮ではございますが、ぜひご確認いただき、ご不明な点やご質問がございましたらご連絡いただければと存じます。今後ともお客様にご満足いただけるよう努めてまいります。

大切なお客様へのご通知

日頃より弊社をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。弊社□□部の□□でございます。このたび、長年にわたるご支援に応えるべく、最新のサービス情報ならびに今後のキャンペーン計画について、詳細な資料を添付し、ここにご案内申し上げます。お手数ではございますが、ご確認の上、何かご不明な点やご要望がございましたら、どうぞお気軽にお申し付けください。引き続き変わらぬご高配をお願い申し上げます。

お客様に向けた重要なご連絡

いつも弊社のサービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。お客様に安心してお使いいただけるよう、弊社□□部の□□より新サービス導入に関する詳細な情報および今後の対応計画をまとめた資料を添付し、ここにご案内申し上げます。お忙しいところ恐縮ではございますが、添付資料の内容をご確認いただき、何かご不明な点がございましたらご連絡いただけますようお願い申し上げます。

安心してご利用いただくためのご連絡

日頃より格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。弊社カスタマーサポート部の□□でございます。このたび、サービスの改善と新たなサポート体制の確立に向け、具体的な施策や対応方法について詳細な資料を作成いたしましたので、添付ファイルにてご案内申し上げます。ご確認いただいた上で、ご不明点やご意見がございましたら、ぜひご連絡くださいますようお願い申し上げます。

お客様に感謝するご連絡

平素より弊社のサービスをご愛顧いただき、心より感謝申し上げます。弊社□□部の□□でございます。このたび、長きにわたるご支援への御礼と今後のサービス向上を目指す取り組みについて、詳細な資料を添付し、丁寧にご案内申し上げます。何卒ご査収いただき、ご意見やご質問などをお寄せいただけますと幸いです。今後ともお客様により一層ご満足いただけるよう努めてまいります。


社内連絡「ご案内申し上げます」

部内連絡のご案内

各位、いつもお疲れ様でございます。□□部の□□でございます。このたび、社内システムの大規模アップデートに伴い、各部署での業務手順および今後の作業スケジュールに関する詳細な情報を資料に纏めましたので、添付ファイルと共にここにご案内申し上げます。各自ご確認の上、疑問点や不明な点がございましたら、担当部署までお知らせくださいますようお願い申し上げます。

内部情報のご通知

皆様、日々のご努力に心より感謝申し上げます。□□部の□□です。このたび、社内規定の改訂および新たな業務の流れに関して、具体的な内容を記載した資料を作成いたしましたので、各自ご確認いただくために、添付ファイルと共にここにご案内申し上げます。何かご不明な点がございましたら、遠慮なくお知らせくださいますようお願い申し上げます。

業務改善に向けたご連絡

皆様、いつも誠実なご協力を賜り、誠にありがとうございます。□□部の□□でございます。今回、業務効率の向上を目的とした新たな取り組みおよび改善策について、詳細な進捗状況と具体的な施策をまとめた資料を添付し、ここにご案内申し上げます。各自内容をご確認いただき、疑問点や改善のご意見がございましたら、ぜひご共有くださいますようお願い申し上げます。

組織運営のためのご連絡

各位、日頃より格別のご尽力をいただき、誠にありがとうございます。□□部の□□です。このたび、社内の組織再編に関する影響範囲や今後の業務運営について、詳細な資料を作成いたしましたので、添付ファイルと共にここにご案内申し上げます。ご確認のうえ、何かご質問やご意見がございましたら、担当部署までお知らせいただけますようお願い申し上げます。

新制度導入のお知らせ

皆様、日頃のご協力に心より感謝申し上げます。□□部の□□でございます。今回、新たに導入される勤務体制および福利厚生制度の具体的な内容について、詳細な資料を取りまとめましたので、添付ファイルと共にここにご通知申し上げます。各自ご確認の上、疑問点やご不明な点がございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせくださいますようお願い申し上げます。


使用する際の注意点まとめ

  • 相手の立場や背景に合わせた敬意ある言葉遣いを徹底し、相手に失礼のないよう丁寧な文章を心掛ける。
  • メール本文は具体的な情報を盛り込み、詳細かつ明瞭な内容であることを意識し、相手が迅速に理解できるよう努める。
  • 挨拶文および締めの言葉についても、温かみと誠意が伝わるように構成し、全体のバランスを保つ。
  • 添付資料や補足情報がある場合は、その旨を明記し、相手に確認を促す一文を必ず含める。
  • 送信前には、文面全体の整合性や誤字脱字、誤解を招く記述がないか十分に確認し、万全の準備をする。
  • 業務内容や状況に応じた適切な言葉遣いと文章構成を選び、過度に堅苦しくならないよう柔軟な配慮を行う。
  • 「ご案内申し上げます」を用いる際には、相手への配慮と具体的な情報提供を重視し、信頼関係の構築を最優先に考える。