当て推量(あてずいりょう)
読み方
あてずいりょう
意味
確かな根拠や情報がないまま、勘や推測に頼って物事を判断することを指します。十分な検討を経ずに行われた推測や予測を表す言葉で、軽率な印象を含む場合があります。
語源
「当て」は「当てにする」や「勘」に基づく行動を指し、「推量」は物事を推し量ることを意味します。この二つを合わせることで、「勘に頼った推測」を表現するようになりました。
言い換えると
- 勘頼み
- いい加減な推測
- 根拠のない予測
- 当てずっぽう
使用する注意点
- 否定的なニュアンスが強いため、使用する際は文脈に注意が必要です。
- 真剣な議論や分析の場では不適切に感じられる場合があるため、控えた方が良いでしょう。
目上の方に使える言葉?
目上の方に対しては直接使うことを避け、「根拠が乏しい予測」や「十分な検討を欠く」といった表現に置き換えるのが適切です。
ビジネスで適した例文
- このデータは当て推量に過ぎないため、詳細な調査が必要です。
- 根拠が不明な当て推量では、信頼性に欠ける提案となります。
- 当て推量に頼らず、しっかりとした根拠をもとに計画を立てましょう。
- 彼の発言が当て推量である可能性があるため、事実確認を進めます。
- 当て推量を避けるため、精密なデータ分析を実施しました。
どういう場面で使う言葉?
- 根拠のない意見や推測について指摘する場合
- 勘に頼る状況を批判的に表現する際
- 信頼性や正確性が求められる場面で軽率な予測を避ける際
使用した例文を5例
- 当て推量で計画を進めた結果、予想外の問題が発生した。
- 根拠のない当て推量に頼るのではなく、データを基に議論すべきだ。
- 当て推量では信頼性を損なうため、専門家の意見を仰いだ。
- 彼の発言は当て推量のように感じられたが、念のため詳細を確認した。
- 当て推量を避けるため、慎重に情報を収集する必要がある。
失礼に当たる使い方
- 相手の意見を否定的に捉え、「当て推量」と断定することで不快感を与える場合。
- 信頼関係が必要な場面で軽率に使い、相手を批判していると受け取られる場合。
- 十分な説明や代替案を提示せずに、否定的なニュアンスで使う場合。
英語で言うと?
“Guesswork”(勘に頼った推測)や “Wild guess”(根拠のない推測)が適しています。
どうしてその単語になったか
“Guesswork” は根拠のない推測全般を指し、”Wild guess” は特に根拠のない当てずっぽうの推測を示すため、「当て推量」のニュアンスに対応します。
英語での使用例
- “This plan seems to be based on guesswork rather than solid data.”
(この計画は確かなデータではなく、当て推量に基づいているように思える。) - “We cannot rely on wild guesses for such an important decision.”
(こんなに重要な決定に、当て推量は頼れない。) - “The report contains too much guesswork and lacks credibility.”
(その報告書には当て推量が多すぎて信頼性に欠ける。) - “Let’s avoid wild guesses and analyze the data thoroughly.”
(当て推量を避けて、データを徹底的に分析しましょう。) - “Guesswork can lead to mistakes in critical situations.”
(当て推量は重要な場面でミスを招く可能性がある。)