SharePointリストで「ファイルをここにドラッグ」オプションがない?原因と解決策を徹底解説!
「SharePoint(シェアポイント)のリストに情報を入れているんだけど、ファイルをドラッグ&ドロップしようとしても、『ファイルをここにドラッグ』っていう場所がないんだ…」「リストにファイルを簡単に追加したいのに、なんでできないんだろう?どうすればいいの?」
こんな風に感じたことはありませんか? SharePointのリストは、表形式で情報を整理するのにとても便利ですが、ファイルを直接ドラッグ&ドロップで追加しようとした際に、そのためのオプションが見当たらないという問題に直面することがあります。これは、SharePointの「リスト」と「ドキュメントライブラリ」という二つの機能の役割の違いに原因があることが多いです。
SharePointのリストで「ファイルをここにドラッグ」オプションがない理由と、その場合の対処法、そしてリストにファイルを紐づける方法について、適切に理解すれば、あなたの情報管理はスムーズになります。
「ファイルをここにドラッグ」オプションは、本来「ドキュメントライブラリ」の機能です
まず、最も大切な点として、「ファイルをここにドラッグ」という表示や、ドラッグ&ドロップでファイルを直接追加する機能は、SharePointの「ドキュメントライブラリ」で提供されるものです。SharePointの「リスト」と「ドキュメントライブラリ」は、それぞれ異なる役割を持っています。
「リスト」は「表形式の情報管理」が主役
SharePointの「リスト」は、Excel(エクセル)の表のように、構造化されたデータ(情報)を管理することに特化しています。例えば、タスクの進捗、備品の在庫、顧客の連絡先、アンケートの回答、社員のスキル情報など、テキストや数値、日付、選択肢といった「情報そのもの」を行と列で整理する場所です。リストの各行は「アイテム」と呼ばれ、それぞれが独立した情報の塊です。リストは、ファイルを直接格納する場所ではありません。
「ドキュメントライブラリ」は「ファイルの管理」が主役
一方、SharePointの「ドキュメントライブラリ」は、Word(ワード)やExcel、PowerPoint(パワーポイント)、PDF、画像などの「ファイル」を保管し、管理すること*に特化しています。ファイルをアップロードし、共有し、共同編集し、バージョン管理を行うための場所です。このドキュメントライブラリのWeb画面を開くと、ファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードできるように、「ファイルをここにドラッグ」という領域が表示されるのが一般的です。
なぜ「リスト」には「ファイルをここにドラッグ」がないのか?
リストの主な目的はファイル管理ではなく、あくまで「情報」の管理だからです。そのため、リストの画面上には、ファイルを直接ドラッグ&ドロップしてアップロードするための領域は通常、表示されていません。これは機能の設計上の違いによるもので、不具合ではありません。
リストにファイルを紐づける「代替方法」(リストにファイルを付けたい場合)
もしあなたが、SharePointリストの特定の「項目」(行)に対して、関連するファイル(例えば、タスクの証拠写真、顧客情報に関する契約書のスキャンデータなど)を紐づけたいと考えているのであれば、それは「添付ファイル」という機能を使うことになります。
方法1:リストの各項目に「添付ファイル」を追加する
これは、リストの各行(アイテム)に対して、一つまたは複数のファイルを紐づけることができる機能です。
- SharePointのリストを開きます。ウェブブラウザでSharePointサイトにアクセスし、ファイルを追加したい項目があるリストの画面を開いてください。
- ファイルを追加したいリストの項目(アイテム)を開きます。ファイルを追加したいリストの項目(行)のタイトルをクリックして、その項目の詳細画面(編集フォーム)を開きます。
- 「添付ファイルを追加」のボタンを探してクリックします。項目の詳細画面のフォームの中に、「添付ファイルを追加」というボタンがあるはずです(通常、フォームの一番下の方にあります)。これをクリックしてください。
- パソコンから追加したいファイルを選びます。パソコンのファイル選択ダイアログが表示されるので、追加したいファイルを選んで「開く」ボタンをクリックします。
- ファイルを保存します。ファイルが添付ファイルとして追加されたことを確認し、項目の詳細画面下部にある「保存」ボタンをクリックします。これで、そのリストの項目に対してファイルが紐づけられました。添付されたファイルは、項目の詳細画面からいつでも確認・ダウンロードできます。
この方法のメリット
- リストの項目とファイルを直接紐づけられる: どの項目にどのファイルが関連しているか、一目で分かります。
- シンプル: 手動で簡単にファイルを紐づけられます。
この方法の知っておいてほしいこと
- 添付ファイルは、そのリストの項目に紐づいて管理されます。SharePointのドキュメントライブラリのように、添付ファイル自体を個別にバージョン管理したり、共同編集したりする機能は限定的です。
- 添付ファイルは、リストのストレージ容量を消費します。
- 大量のファイルを添付するのには向いていません。あくまで、各項目に「関連する書類」を少量紐づけるための機能です。
ドキュメントライブラリの「ファイルをここにドラッグ」オプションが「ない」場合の対処法
もしあなたが、本来ドラッグ&ドロップできるはずの「ドキュメントライブラリ」の画面で、このオプションが見当たらないという問題に直面している場合は、以下の原因と対処法を試してみてください。
対策1:ドキュメントライブラリの表示設定を確認する
表示形式が、ファイルをドラッグ&ドロップするのに適さない設定になっていることがあります。
「すべてのドキュメント」ビューではない:ドキュメントライブラリの表示が、特定のフィルターがかかったビューや、プレビューペインを表示するビューなど、ファイルを直接アップロードするのに適さない設定になっている。
対処法
「すべてのドキュメント」ビューに切り替える:ドキュメントライブラリの画面上部にあるビューの切り替え部分(通常は「すべてのドキュメント」などと表示されています)をクリックし、「すべてのドキュメント」というビューを選択し直します。これで、ドラッグ&ドロップの領域が表示されることがあります。
対策2:あなたのアクセス権限を確認する
ファイルをアップロードするための権限が足りない場合、ドラッグ&ドロップのオプションが表示されないことがあります。
あなたが、ファイルをアップロードしたいドキュメントライブラリやフォルダーに対して、「閲覧」権限しか持っていない。ファイルをアップロードするには、「編集」権限(または「共同作成者」以上の権限)が必要です。
対処法
- あなたのアクセス権限を確認する:ドキュメントライブラリの「ライブラリの設定」→「このドキュメントライブラリのアクセス許可」で、あなたの権限を確認します。
- 「編集」権限の付与を依頼する:もし「閲覧」権限しかない場合は、そのドキュメントライブラリの管理者やSharePointサイトの所有者に連絡し、あなたに「編集」権限を付与してもらうよう依頼してください。
対策3:Webブラウザやネットワークの問題を切り分ける
一時的なシステムの不具合や、使用しているWebブラウザが原因であることもあります。
- ブラウザのキャッシュまたはCookieの破損:Webブラウザが古い、または破損したキャッシュデータやCookieを保持していると、SharePointのWebインターフェースの表示が崩れることがあります。
- インターネット接続の不安定さ:インターネット接続が不安定だと、Webページの完全な読み込みが妨げられ、機能が表示されないことがあります。
対処法
- ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする:Webブラウザの設定から、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」をすべての期間でクリアします。その後、ブラウザを完全に終了し、再起動してから再度ドキュメントライブラリを開いてみてください。
- 別のWebブラウザで試す:普段使っているブラウザでうまくいかない場合、別のブラウザ(例: Microsoft Edge、Google Chrome)でSharePointを開き直し、ドラッグ&ドロップを試してみることで、ブラウザ側の問題かを切り分けられます。
対策4:SharePointサイトの設定やカスタマイズの問題
ごく稀に、SharePointサイトの特定の設定や、カスタムスクリプトが原因である場合もあります。
- カスタムスクリプトやCSSの干渉:SharePointサイトに適用されているカスタムJavaScriptやCSS(カスケード・スタイル・シート)が、ドキュメントライブラリの既定の表示要素を隠してしまっている。
- サイトコレクションレベルでの制限:ごく稀に、サイトコレクションレベルでのセキュリティ設定が、Webブラウザからの特定のファイル操作を制限している。
対処法(サイト管理者向け)
- カスタムスクリプトを一時的に無効にして試す:サイトにカスタムスクリプトが適用されている場合、それを一時的に無効にして、問題のドキュメントライブラリの表示が改善されるか確認します。
- マイクロソフトのサポートに相談する:上記を試しても解決しない場合や、サイト全体の問題であると思われる場合は、会社のMicrosoft 365管理者を通じてマイクロソフトのサポートに問い合わせるのが最も確実です。
リストとドキュメントライブラリの役割を理解し、適切な方法を選ぼう!
SharePointリストで「ファイルをここにドラッグ」オプションがないのは、リストが「情報(データ)」を管理する場所であり、ファイルを直接管理する場所ではないためです。
- リストの項目に関連ファイルを紐づけたい場合は、「添付ファイル」機能を使って、各項目にファイルを個別に追加します。
- もしあなたがファイルをドラッグ&ドロップしてアップロードしたいのであれば、それは「ドキュメントライブラリ」を開いているか確認してください。ドキュメントライブラリにもしオプションが見当たらない場合は、上記で解説した表示設定、権限、ブラウザの問題を確認しましょう。
SharePointの各機能の役割を正しく理解し、目的に合った方法を選ぶことで、あなたはよりスムーズで効率的なファイル管理と情報整理を実現できるようになるでしょう。

