SharePointで「画面が消えた!404 NOT FOUND」の原因と解決策
「SharePointのリンクをクリックしたら、まさかの真っ白な画面に『404 NOT FOUND』の文字…」「昨日まであったはずのファイルが、どこを探しても見つからない…」
こんな経験、ありませんか? SharePoint(シェアポイント)を使っていると、突然「ページが見つかりません」というエラーメッセージが出て、業務が止まってしまって焦りますよね。どこに問題があるのか分からず、困り果てることも少なくないはずです。
でも、ご安心ください! この「404 NOT FOUND」エラーは、実はよくある問題で、ほとんどの場合、原因を突き止めて解決できます。単なるリンクの間違いから、裏側で起こったちょっとしたトラブルまで、色々な原因が考えられますが、一つずつ順番に確認していけば大丈夫なんです。
「404 NOT FOUND」エラーって、一体どういう意味?
まず、「404 NOT FOUND」というエラーメッセージが何を伝えたいのか、簡単に理解しておきましょう。これは、インターネット上のウェブサイトでよく見るエラーと同じで、要するに「あなたがアクセスしようとしたその場所(ウェブページやファイル)は、ここには存在しませんよ!」という、サーバーからのメッセージなんです。
つまり、あなたのパソコンやスマホは頑張ってSharePointに「あのページを見せて!」とお願いしたけれど、SharePointのサーバーは「え? そんなページ、ここにはないけど?」と答えた、という状況なんですね。
「403 Forbidden」(アクセスが拒否されました)とは少し違います。403は「あなたはここにいることはわかるけど、ここに入る許可がないよ」という門前払い。それに対して404は「そもそも、あなたが指しているドア(ページ)が、ここにはないんだよ」という感じです。
このエラーが出る主な原因を、一つずつ見ていきましょう。
「私が間違ってた!?」:入力したアドレス(URL)やリンクの間違い
これが一番シンプルで、一番よくある原因です。意外と見落としがちなので、まず最初にここを疑ってみましょう。
考えられる原因
アドレス(URL)の打ち間違い
手で直接SharePointのアドレスを入力したとき、またはコピー&ペーストしたときに、文字の打ち間違いや余分な文字、足りない文字があった。例えば、「.com」が「.co.m」になっていたり、スラッシュ(/)が一つ足りなかったり、余分に入っていたり。
リンクが途中で切れている(リンク切れ)
古い資料やブックマーク、他のページに貼ってあるリンクをクリックしたら、実はそのリンク先のアドレスが途中で切れてしまっていた。例えば、フォルダ名が抜けていたり、ファイル名が途中までしかなかったり。
大文字・小文字の区別(ごく稀に)
SharePoint自体は通常、アドレスの大文字・小文字を区別しません。でも、特定のファイルの種類(例えば、画像ファイルへの直接リンク)や、Webパーツが参照するアドレスの場合、大文字・小文字が違うだけで「見つからない」となるケースがごく稀にあります。
どうすればいい?(対処法)
アドレス(URL)をもう一度よーく見てみる:
まずは、エラーが出たアドレスを、落ち着いて一文字ずつ確認してみてください。特に、打ち間違いが多い「スラッシュ(/)」や「ハイフン(-)」「アンダースコア(_)」、ドット(.)の位置、そして大文字・小文字(特に日本語の部分)に注意して見直しましょう。
もし手入力したなら、もう一度、慎重に打ち直してみてください。
正しい場所からアクセスしてみる
もしそのアドレスが、ブックマークや他のページからコピーしたものなら、一度そのリンクは使わずに、SharePointのトップページ(あなたが最初にログインする画面)から、目的のファイルやページを自分で探してアクセスしてみましょう。
例えば、「〇〇プロジェクトの資料」を探しているなら、そのプロジェクトのサイトに直接アクセスして、そこから資料があるフォルダやページを探す、という流れです。これでアクセスできれば、元のリンクが間違っていたことになります。
ブラウザの検索履歴を確認する
以前にアクセスできたはずのページなら、ブラウザの検索履歴(Ctrl + HやCmd + Yで開けることが多いです)から、以前アクセスした正しいアドレスを探して、そこから開いてみてください。
「私、どこ行っちゃったの?」:ファイルやページが削除されたり、引っ越したりした場合
これもよくある原因です。以前は存在したはずのものが、何らかの理由でSharePoint上から消えてしまっているケースです。
考えられる原因
- 誰かが削除してしまった:
- あなたや他の誰かが、うっかり、あるいは意図的に目的のファイルやページを削除してしまった。
- 別の場所に引っ越した(移動した):
- ファイルやページが、元のフォルダから別のフォルダへ、または別のドキュメントライブラリへ、あるいは別のSharePointサイトへ引っ越してしまった。アドレス(URL)が変わってしまったために、元のリンクでは見つけられなくなっています。
- サイト自体が引っ越した/なくなった:
- そのページがあったSharePointサイト全体が、別のURLに引っ越してしまったり、まるごと削除されてしまったりした。
どうすればいい?(対処法)
- 「ごみ箱」をチェックしてみる:
- 削除されたファイルやページは、まずSharePointの「ごみ箱」に入ります。
- やり方: SharePointサイトの左側にあるメニューに「ごみ箱」という項目があればそれをクリック。もし見当たらなければ、サイトの歯車アイコン(設定)をクリックして、「サイトのコンテンツ」を選択し、そのページの上部または右側に「ごみ箱」のリンクがあることが多いです。
- もしごみ箱の中に目的のファイルやページがあれば、そこから「復元」できます。
- 【注意】: サイトのごみ箱になければ、そのサイトを管理している人(SharePoint管理者)に連絡して、「サイトコレクションのごみ箱」を見てもらいましょう。そこからさらに復元できる可能性があります。
- 「最近の変更履歴」を探ってみる:
- もし目的のファイルやページがあったはずのドキュメントライブラリやリストが分かるなら、その場所で「最近の変更履歴」(リストの上部のメニューや右クリックメニューにあることが多いです)を確認してみましょう。誰かがファイルを削除したり、移動させたりした記録がないか探してみてください。
- SharePointの「検索機能」を使ってみる:
- ファイルが引っ越してしまっただけなら、まだSharePointの中に存在しているはずです。SharePointの検索ボックスに、ファイル名の一部や内容に含まれるキーワードを入力して検索してみましょう。
- こんな探し方も: 例えば、ファイルの名前が「経費精算表」だったとして、「経費」とだけ入れて検索してみます。もし検索結果に出てきたら、そのリンクをクリックしてアクセスできるか確認してください。アクセスできれば、場所が変わっただけで、まだ存在していることになります。
「あなたは入れません!」:アクセスする権限が足りない場合
あなた自身はSharePointにログインできているのに、特定のページだけ真っ白になったり、404エラーが出たりする場合があります。これは、そのページを見るための許可(権限)が足りないことが原因かもしれません。
考えられる原因
- 見る許可(閲覧権限)がない:
- あなたがそのファイルやページを見るための許可(閲覧権限)を、そもそも持っていない。SharePointのシステムは、あなたに「見せるべきではない」と判断して、そのコンテンツの存在自体を教えないために404を返すことがあります(通常は403 Forbiddenですが、サーバーの設定によっては404になることもあります)。
- ログインできていない:
- SharePointの画面を開いたときに、まだMicrosoft 365のアカウントで正しくログインできていない状態だと、全てのページが404エラーのように表示されることがあります。
どうすればいい?(対処法)
- もう一度ログイン状況を確認する:
- 画面の右上にあなたの名前やアイコンが表示されているか確認してください。もし「サインイン」などの表示があれば、一度サインインし直してみましょう。
- 権限を持っている人に相談する:
- 目的のファイルやサイトの管理者、またはSharePointの担当者(社内のIT部門など)に連絡して、「このページ(またはファイル)にアクセスしたいのですが、権限がありませんか?」と尋ねてみましょう。
- あなたのユーザーアカウントが、そのファイルやページに対して「閲覧」権限以上を持っていることを確認してもらい、もし不足していれば追加してもらうよう依頼してください。SharePointの検索結果も、あなたがアクセス権を持つコンテンツしか表示されないため、権限不足は検索ヒットしない原因にもなります。
「まだ準備中なんです!」:コンテンツが公開されていない状態
特定のファイルやページが、まだ公開する準備ができていないために、他のユーザーから見えない状態になっていることがあります。
考えられる原因
承認待ち、または下書きのまま
ドキュメントライブラリやリストで「コンテンツの承認」機能が有効になっている場合、ファイルやリストの項目が「承認待ち」または「却下済み」のままになっている。承認されていないコンテンツは、作成者や承認者以外には表示されず、他の人からは404に見えます。
SharePointのモダンサイトページが、「下書き」のまま公開されていない。
チェックアウトされたまま
ドキュメントライブラリで「チェックイン/チェックアウト」機能が必須になっている場合、ファイルが誰かに「チェックアウト」されたままになっている。チェックインされない限り、他のユーザーには最新の変更(またはファイル自体)が見えません。
どうすればいい?(対処法)
コンテンツの承認状況を確認してもらう
もし、そのファイルやページの作成者、またはサイトの管理者が分かれば、その人に連絡して、コンテンツが承認済みになっているか、あるいは公開済みになっているかを確認してもらいましょう。必要であれば、承認プロセスを進めてもらうか、「再公開」してもらうように依頼してください。
チェックアウトしている人に連絡する
ファイルがチェックアウトされている場合、そのファイルに表示されるマーク(緑色の矢印アイコン)や、ファイルのプロパティから誰がチェックアウトしているか分かります。その人に連絡を取り、「チェックイン」してもらうか、「チェックアウトを破棄」してもらうように依頼しましょう。
「ちょっと調子が悪いんです…」:サイトの構成やカスタマイズ、システム側の問題
これは、もう少し専門的な知識が必要な場合です。サイト自体や、その設定、またはマイクロソフトのシステム側で何か問題が起きている可能性があります。
考えられる原因
- サイトの引っ越しや削除:
- 問題のファイルやページがあったSharePointサイトそのものが、最近URLを変更して引っ越してしまったか、完全に削除されてしまった。
- Webパーツやカスタマイズの破損:
- 特定のサイトページに配置されている「Webパーツ」(表示部品)が壊れていたり、独自に追加されたJavaScriptやCSSといったカスタマイズが正しく動いていなかったりすると、ページ全体の表示が妨げられて真っ白になったり、404エラーのように見えたりします。
- SharePoint Online(クラウド版)の一時的な不具合:
- ごく稀に、マイクロソフトのデータセンター側で一時的な障害やメンテナンスが発生している場合、サービスが不安定になり、特定のサイトやページにアクセスできないことがあります。
- SharePoint Server(オンプレミス版)特有の問題:
- 自分でSharePointサーバーを運用している場合、Webサーバー(IIS)の設定ミス、データベースの接続問題、サーバーの負荷、物理ファイルの欠損などが原因になることがあります。
どうすればいい?(対処法)
- 最近のサイト変更を確認する(管理者向け):
- もしあなたがSharePointの管理者であれば、Microsoft 365 管理センターの「サービス正常性」ダッシュボード(https://www.google.com/search?q=admin.microsoft.com にサインイン後、「正常性」→「サービス正常性」)を確認してください。SharePoint Onlineに大規模な障害情報がないか確認できます。
- また、管理センターの「サイト」→「アクティブなサイト」で、サイトのURLやステータスを確認できます。もしサイトが削除されていれば、「削除済みサイト」から復元できる可能性があります。
- Webパーツの問題を切り分ける(サイト管理者向け):
- 特定のサイトページが真っ白な場合、ページのURLの末尾に「?contents=1」を付け加えてアクセスしてみましょう(例:
https://yourtenant.sharepoint.com/sites/your_site/SitePages/Home.aspx?contents=1)。 - これにより、ページ上のWebパーツが一覧表示される画面が開きます。この画面から、問題のあるWebパーツ(特にカスタムで作られたものやサードパーティ製のもの)を削除または閉じることができます。一つずつ試して、エラーが解消するか確認してください。
- 特定のサイトページが真っ白な場合、ページのURLの末尾に「?contents=1」を付け加えてアクセスしてみましょう(例:
- サイトのカスタマイズを確認する(サイト管理者/開発者向け):
- もしサイトにカスタムのJavaScriptやCSSが適用されているなら、それらが原因である可能性があります。サイトの所有者や開発者に確認してもらい、一時的にそれらを無効にして試してみましょう。
- SharePoint Serverの診断(オンプレミス管理者向け):
- 自分でSharePointサーバーを運用している場合は、サーバーのイベントログ、IISログ、SharePointのULSログなどを確認し、エラーの原因に関する詳細な情報を探してください。IISサービスの再起動や、アプリケーションプールの確認なども有効です。
まとめ
SharePointで「404 NOT FOUND」エラーに遭遇するのは、決して珍しいことではありません。それは、あなたがアクセスしようとした情報への「道」が、何らかの理由で見つからないことを示しています。
慌てずに、まずはURLのタイプミスがないか、そしてファイルやページが移動・削除されていないかといった、ごく簡単なことから確認を始めましょう。それでも解決しない場合は、あなたのアクセス権限や、コンテンツの公開状態、さらにはサイトの裏側の設定に問題がないか、一つずつ調べていく必要があります。

