SharePoint Onlineの「掲示板機能」とは?活用方法を徹底解説!
「社内の連絡事項を効率的に共有したい」「社員からの意見を募る場所がほしい」「昔の社内掲示板のような機能はSharePointにあるの?」
もしあなたがSharePoint Onlineで「掲示板」のような機能を探しているなら、その答えは「はい、あります!」です。ただし、SharePoint Onlineには「掲示板」という名前の単一の機能があるわけではなく、複数の機能を組み合わせたり、特定の機能を「掲示板」として利用したりするのが一般的です。
SharePoint Onlineで「掲示板」として活用できる主な機能
現在のモダンSharePoint Online環境では、主に以下の機能が「掲示板」の役割を担います。
- ニュース機能(最も推奨される「お知らせ掲示板」)
- SharePoint リスト(柔軟な「情報共有/意見収集掲示板」)
- Yammer Webパーツ(オープンな「ディスカッション掲示板」)
- (参考)クラシックの「ディスカッション掲示板」アプリ
それぞれの特徴と使い方を見ていきましょう
ニュース機能:モダンSharePointの「お知らせ掲示板」機能 (最も推奨)
SharePoint Onlineの「ニュース機能」は、社内のお知らせやブログ記事、重要な情報などを発信するのに最適な機能です。モダンなデザインで、写真や動画、Webパーツなどを組み合わせてリッチなコンテンツを作成できます。全社的な「お知らせ掲示板」や、部署・プロジェクトの「最新情報共有版」として活用するのに最も推奨される機能です。
特徴
- 視覚的に魅力的: Webページとして作成されるため、画像や動画、Webパーツなどを自由に配置でき、見栄えの良いニュース記事を作成できます。
- ニュースWebパーツ: サイトのトップページなどに「ニュースWebパーツ」を配置することで、最新のニュース記事を自動的に表示できます。複数のサイトのニュースを集約して表示することも可能です。
- コメント・いいね機能: 記事に対してコメントを残したり、「いいね」を付けたりする機能があり、読者の反応を確認できます。
- 予約投稿・公開範囲設定: 事前に記事を作成し、公開日時を設定して予約投稿が可能です。また、アクセス権限で公開範囲を制御できます。
- Teams連携: 作成したニュースをTeamsのチャネルに共有したり、Teamsチャネルのタブとしてニュースを表示させたりすることもできます。
使い方(ニュース投稿の作成)
- サイトのホーム画面にアクセス: ニュースを投稿したいSharePointサイト(通常はコミュニケーションサイトやチームサイト)のホーム画面を開きます。
- 「+新規」をクリック: 画面上部または中央の「ニュース」セクションにある「+新規」ボタン、またはサイト全体の「+新規」メニューから「ニュースの投稿」を選択します。
- テンプレートの選択: ニュース投稿のテンプレート(空白、視覚的、基本テキストなど)を選択します。
- コンテンツの作成:
- タイトルを入力します。
- 見出し画像を設定できます。
- テキスト、画像、動画、ファイルビューアー、Webパーツなどを追加して、記事を作成します。Webパーツは「+」ボタンをクリックして追加できます。
- 必要に応じて「ページの詳細」をクリックし、プロパティ(説明、作成者など)を設定します。予約投稿したい場合は、ここでスケジューリングを有効にし、公開日時を設定します。
- ニュースの公開:
- コンテンツが完成したら、画面右上にある「ニュース投稿」ボタンをクリックして公開します。下書きとして保存したい場合は「下書きとして保存」を選択します。
- ニュースWebパーツの配置(オプション):
- サイトのホーム画面で「Webパーツの追加」(+マーク)をクリックし、「ニュース」Webパーツを追加します。このWebパーツの設定で、表示するニュースソース(このサイトのニュース、特定のサイトのニュースなど)やレイアウト(主要ニュース、サイドバイサイドなど)を調整できます。
活用例
- 全社的なお知らせ(経営層からのメッセージ、人事異動、システム障害情報など)
- 部署からの連絡事項(月次報告、ミーティング議事録の要約など)
- プロジェクトの進捗状況や成果報告
- 社員向けブログや社内報
SharePoint リスト:柔軟な「情報共有/意見収集掲示板」機能
SharePointリストは、Excelのような表形式でデータを管理する機能ですが、これを応用することで「掲示板」として活用することも可能です。特に、特定のフォーマットで情報を共有したい場合や、社員から情報を収集したい場合に適しています。
特徴
- 構造化された情報: 情報を「列」(項目)と「行」(アイテム)で整理するため、常に決まった形式で情報が入力されます。
- カスタム列の追加: テキスト、数値、日付、選択肢(ドロップダウン)、ユーザー(人)、はい/いいえ(チェックボックス)など、様々な種類の列を追加し、管理したい情報に合わせてカスタマイズできます。
- ビューによる表示調整: 「未解決の意見のみ表示」「投稿日順に並べ替え」「部署別にグループ化」など、フィルターや並べ替えを適用した「ビュー」を複数作成し、目的に合わせて表示を切り替えられます。
- Power Automate連携: リストに新しいアイテムが追加されたら自動で通知を送ったり、承認ワークフローを開始したりするなど、Power Automateと連携して高度な自動化が可能です。
- Power Appsで入力フォームをカスタマイズ: 標準の入力フォームでは不十分な場合、Power Appsを使ってより使いやすいカスタム入力フォームを作成できます。
使い方(リストを使った掲示板の作成)
- サイトのホーム画面にアクセス: リストを作成したいSharePointサイトのホーム画面を開きます。
- 「+新規」をクリック: 画面上部または左側のナビゲーションから「+新規」をクリックし、「リスト」を選択します。
- 「空白のリスト」を作成: 「空白のリスト」を選択し、リスト名に「社員意見掲示板」「QA掲示板」など、分かりやすい名前を入力して「作成」します。
- 列(項目)を追加する:
- デフォルトの「タイトル」列を「件名」として利用します。
- 「+列の追加」をクリックして、必要な列を追加していきます。
- 例:
- 「投稿者」(ユーザー列)
- 「内容」(複数行テキスト列)
- 「カテゴリ」(選択肢列:例: システム、福利厚生、業務改善など)
- 「ステータス」(選択肢列:例: 未解決、対応中、解決済み)
- 「投稿日」(日付と時刻列)
- 「コメント」(複数行テキスト列、コメント用)
- 例:
- 新しいアイテム(投稿)を追加する:
- リスト画面で「+新しいアイテム」をクリックし、作成した列に入力して投稿します。
- ビューをカスタマイズする(オプション):
- リスト画面上部の現在のビュー名(「すべてのアイテム」)のドロップダウンをクリックし、「ビューの作成」を選択します。
- 例えば、「未解決の意見のみ」というビューを作成し、「ステータス」が「未解決」のアイテムのみを表示するようにフィルターを設定できます。
活用例
- 社員からの業務改善提案や意見収集
- システムに関するQ&A(質問と回答)の共有
- イベント参加者の募集やアンケート結果の収集
- 特定のプロジェクトに関する課題リストや決定事項の共有
Yammer Webパーツ:オープンな「ディスカッション掲示板」機能
Yammer(ヤーマー)は、社内SNSとして使われるサービスで、SharePointと連携することで、サイトにオープンなディスカッション掲示板を埋め込むことができます。社内の「井戸端会議」や、カジュアルな意見交換、Q&Aなどに適しています。
特徴
- SNS型インターフェース: Facebookのようなタイムライン形式で、投稿、返信、いいね、メンションなどの機能が充実しています。
- オープンなコミュニケーション: 部門や役職を超えたオープンな議論や情報共有を促進します。
- トピックとグループ: 特定のトピックやグループを作成し、関連するディスカッションを集約できます。
- SharePointへの埋め込み: SharePointのモダンページに「Yammer会話」Webパーツや「Yammerハイライト」Webパーツとして簡単に埋め込むことができます。
使い方(Yammer Webパーツの埋め込み)
- Yammerでグループ/トピックを作成: 事前にYammerで、掲示板として利用したいグループやトピックを作成しておきます。
- SharePointサイトのページを編集: 掲示板を埋め込みたいSharePointサイトのページ(例: ホームページ)を開き、「編集」モードにします。
- Webパーツを追加: ページ上の「+」アイコンをクリックし、Webパーツの一覧から「Yammer 会話」または「Yammer ハイライト」を選択します。
- Yammer Webパーツの設定:
- 追加したWebパーツをクリックし、鉛筆アイコン(Webパーツの編集)をクリックします。
- 「ソース」で「特定のグループ」または「トピック」を選択し、Yammerで作成したグループ名やトピック名を入力します。
- 表示したい投稿数やレイアウトなどを調整します。
- ページを保存/公開: 設定が完了したら、ページを「発行」または「再公開」します。
活用例
- 社内でのカジュアルな意見交換やブレインストーミング
- プロジェクトに関するQ&Aや課題解決のための議論
- 趣味のサークル活動や社員間の交流(社内SNSとして)
- 新製品やサービスに関するフィードバックの収集
クラシックの「ディスカッション掲示板」アプリ
これは、モダンSharePointの機能ではありませんが、以前のクラシックSharePoint環境で「掲示板」として利用されていたものです。現在のSharePoint Onlineでも、機能としては追加可能ですが、モダンサイトとの統合性や、上記のニュース機能・リスト機能の進化を考えると、新規に作成・利用することはあまり推奨されません。
特徴
- スレッド形式のディスカッション(特定の件名の下に返信が連なる)
- 「いいね!」や評価機能(設定による)
- クラシックUIであり、モダンWebパーツのような柔軟なレイアウトや他のモダン機能との統合性は低い。
使い方(参考:モダンサイトへの追加方法)
- SharePointサイトの「サイトのコンテンツ」ページにアクセスします。
- 「+ 新規」をクリックし、「アプリ」を選択します。
- アプリの一覧から「ディスカッション掲示板」を探してクリックします。
- 名前を入力して「作成」します。
- 作成された掲示板はクラシックUIで表示されます。モダンページに表示したい場合は、「リスト」Webパーツとして追加するか、Webパーツ「リンク」から掲示板のURLをリンクする形になります。
まとめ
SharePoint Onlineには、明確に「掲示板」という名前の単一機能は存在しませんが、その強力な機能を組み合わせることで、様々なニーズに対応する「掲示板」を構築できます。
- 全社的な「お知らせ」: ニュース機能が最も適しています。視覚的にも優れ、共有も簡単です。
- 構造化された情報共有や意見収集: SharePoint リストが非常に柔軟に対応できます。データ連携や自動化も可能です。
- オープンな議論やカジュアルなコミュニケーション: Yammer Webパーツを活用するのが最も効果的です。
これらの機能を適切に使い分けることで、あなたの組織の情報共有は格段にスムーズになり、より活発なコミュニケーションと効率的な業務運営を実現できるでしょう。

