SharePoint|リストに項目のタイトルが .000 として表示される原因・改善方法を分かりやすく説明

SharePointリストの「タイトル」が「.000」と表示される原因と解決策:情報表示のズレを解消しよう!

 

「SharePoint(シェアポイント)のリストを使っていたら、項目のタイトルが『〇〇〇.000』のように、最後に『.000』と表示されてしまって、なんだか変だな…」「タイトルは文字のはずなのに、なんで数字みたいに表示されちゃうんだろう?見た目がおかしいから直したいな…」

こんな風に感じたことはありませんか? SharePointのリストは、表形式で情報を整理するのにとても便利ですが、時には、項目の「タイトル」列に、本来表示されるべきではない「.000」という数字のような表示がついてしまう問題に遭遇することがあります。これは、情報の見た目を損なうだけでなく、内容の把握を妨げ、リストの使いやすさを低下させてしまいます。

SharePointリストのタイトルが「.000」と表示される原因はいくつか考えられますが、その多くは特定でき、適切な対処法を知っていれば、比較的簡単に解決できます。これは、データの型(種類)や、情報がリストに入力される仕組み、あるいは裏側で動いている自動化フローによるものかもしれません。


SharePointリストの「タイトル」が「.000」と表示されるってどういうこと?

SharePointリストの「タイトル」列は、通常、その項目の名前や識別子を表す「短いテキスト」が入力されることを想定しています。例えば、「会議議事録20250729」や「備品管理台帳_PC-001」といった具体的な文字情報が入る場所です。しかし、この「タイトル」列の末尾に、まるで小数点以下の数字のように「.000」と表示されてしまう現象が起きることがあります。これは、データが「数値」として扱われ、それが「テキスト」として強制的に表示される際に発生しやすい問題です。

 

なぜ「.000」と表示されるのか?その背景

この問題は、主に「データの型(種類)の不一致」が原因で発生します。SharePointの「タイトル」列は、既定では「単一行テキスト」という種類のデータしか受け付けません。しかし、もしこの「タイトル」列に、他の場所から「数値」のデータが入力されたり、あるいは数値として認識されやすいデータが入力されたりすると、SharePointがそれを「数値」として解釈しようとします。そして、その数値を「小数点以下3桁」で表示しようとして、「.000」という形で整形してしまう、という仕組みです。

例えば、「商品ID:123」という数値をタイトルに入力しようとした場合に、「123.000」と表示されることがあります。


SharePointリストの「タイトル」が「.000」と表示される主な原因

タイトル列が「.000」と表示される場合、様々な原因が考えられます。エラーメッセージが出ないことも多いため、一つずつ確認していくことが大切です。

 

1. データが「数値」として入力されている(最も多い原因)

これが「.000」問題の最も一般的で中心的な原因です。本来テキストであるべきタイトル列に、システムやフローから数値が入力されている場合に発生します。

  • 原因:
    1. Power AutomateやPower Appsからのデータ転記:Power Automate(パワー・オートメイト)のフローやPower Apps(パワー・アップス)のアプリを使って、別のシステム(例えばExcel、データベースなど)からデータを取得し、それをSharePointリストの「タイトル」列に自動転記している場合、その取得したデータが数値型(例: 項目ID、製品コード、自動生成される数値など)であるにもかかわらず、SharePointの「タイトル」列(テキスト型)に文字列への変換なしに直接書き込んでいる。Power Automateは、数値型データをテキスト列に書き込む際に、既定で.000を付加することがあります。
    2. 計算結果を直接タイトルに入力している:フローやスクリプトで計算された結果の数値を、そのままタイトル列に書き込もうとしている。
    3. CSVインポートや手動入力時の誤解:CSVファイルからリストにデータをインポートする際に、数値列のデータが誤ってタイトル列にマッピングされていたり、手動でタイトル列に数値を入力してしまったりした場合(これはExcelからPower Query経由で取り込む際などに発生しやすい)。
  • 具体的な対処法:
    1. データ入力元のフローやアプリを確認する:もしPower AutomateのフローやPower Appsアプリがタイトル列にデータを書き込んでいる場合、そのフローやアプリの「項目の作成」アクションや「項目の更新」アクションの設定を確認します。
      • 数値型データをテキスト列に書き込む前に「文字列に変換」する:タイトル列に値を割り当てる際に、数値型の動的なコンテンツ(例: ID)を使っている場合は、その値全体を「string()」という式で囲んでください。これにより、数値を明示的に文字列に変換してからタイトル列に書き込むため、「.000」が付加されるのを防ぐことができます。
        • 例: string(outputs('前のステップ')?['body/ID'])
    2. CSVインポート時のマッピングを確認する:CSVからインポートしている場合は、列のマッピング設定で、数値列がタイトル列(単一行テキスト)にマッピングされていないか確認します。必要であれば、Excel側で事前に数値列を文字列形式に変換してからCSVエクスポートを行います。

 

2. 「タイトル」列の定義が「数値」になってしまっている(稀なケース)

非常に稀なケースですが、SharePointリストの「タイトル」列の定義が、何らかの理由で誤って「数値」型に設定されてしまっている場合です。本来「タイトル」列は「単一行テキスト」であるべきです。

  • 原因:
    • カスタムスクリプトやPowerShell(パワーシェル)などでリストを操作する際に、誤って「タイトル」列の内部的なデータ型を「数値」に変更してしまった。
  • 具体的な対処法:
    1. 「タイトル」列の定義を確認する(管理者向け):該当のSharePointリストの「リストの設定」を開き、「列」の項目で「タイトル」列の名前を探します。その列の種類が「単一行テキスト」になっていることを確認します。もし「数値」などになっていたら、適切な方法で「単一行テキスト」に戻す必要があります。しかし、「タイトル」列の型はUIからは変更できないことが多く、変更には専門的な知識が必要になる場合があります。

 

3. 計算列(算出された列)からの出力が原因の場合

リストに「計算列」(算出された列)があり、その計算結果をタイトル列に直接表示したり、何らかの形でタイトル列に影響を与えたりしている場合に発生することがあります。

  • 原因:
    • 計算列の数式が、数値型の結果を返しているにもかかわらず、その計算列の出力が直接、または間接的にタイトル列に影響を与えている。
    • 計算列の数式で、数値を文字列として結合する際に、不適切な書式設定が行われている。
  • 具体的な対処法:
    1. 計算列の数式を確認する:リストの「リストの設定」を開き、問題の計算列の数式を編集します。数式の最後に「&””」を追加することで、計算結果を明示的に文字列として出力させることができます。
      • 例: [数値列] * 1.0 & "" (数値に&""を付ける)
    2. 計算列を直接タイトルに表示しない:計算列の出力は、その計算列自身で表示させ、タイトル列には別の情報(例: 担当者名、日付など)を割り当てるようにします。

 

4. カスタムスクリプトやWebパーツによる表示の不具合

ごく稀に、SharePointサイトに適用されているカスタムJavaScript(ジャバスクリプト)や、特定のWebパーツ(ウェブ・パーツ)が、リストのタイトル列の表示を誤って操作している場合に発生することがあります。

  • 原因:
    • サイトの「カスタムスクリプト」や、サイトページに配置されたWebパーツが、リストのデータを読み込み、それを表示する際に、タイトル列のデータを数値として扱い、強制的に「.000」を付加している。
  • 具体的な対処法(サイト管理者向け):
    1. サイトのカスタマイズを一時的に無効にして試す:もしサイトにカスタムスクリプトやWebパーツが適用されている場合、それらを一時的に無効にして、問題のリストの表示が改善されるか確認します。
    2. ブラウザのキャッシュをクリアする:ウェブブラウザのキャッシュやCookieが原因で、古いスクリプトが読み込まれている可能性もあります。ブラウザのキャッシュをクリアし、再読み込みを試します。

「.000」問題を根本的に解決するための「大切なポイント」

SharePointリストの「タイトル」列が「.000」と表示される問題を根本的に解決し、リストの表示を常に正確に保つためには、以下のベストプラクティスを実践することが非常に重要です。

1. 「タイトル」列には必ず「文字列(テキスト)」を書き込む

これは最も基本的なルールです。SharePointの「タイトル」列は、「単一行テキスト」を想定しています。フローやアプリでデータを自動入力する際も、手動で入力する際も、必ず文字列形式のデータを書き込むように徹底しましょう。

  • 対策: 数値型のデータをタイトル列に書き込む場合は、Power Automateのstring()関数を使って明示的に文字列に変換してください。例: string(items(‘アイテムを取得します’)?[‘ID’]) のように、ID列の値を文字列に変換してタイトル列に書き込む。

 

2. 数値データには専用の「数値列」を使う

もし、リストの項目にID番号、金額、数量などの数値データを管理したい場合は、タイトル列ではなく、必ず「数値」型の列を新しく作成し、そこにデータを入力するようにしてください。

  • 対策: リストの「+列の追加」から「数値」を選んで列を作成し、その列に数値を入力します。これにより、Excelにエクスポートした際も数値として扱われ、計算などがスムーズに行えます。

 

3. Power Automateフローの「入力」と「出力」を丁寧に確認する

Power Automateのフローが原因で「.000」問題が発生している場合、フローの実行履歴を確認し、問題のアクションの「入力」と「出力」データを詳しく調べることで、どこでデータの型が変わってしまっているのか、何が原因で「.000」が付加されているのかを特定できます。

  • 対策: エラーが出ているステップの「入力」で、数値型のデータが渡されているのに「タイトル」列のようなテキスト列に直接書き込もうとしている箇所を探します。

 

4. テスト環境での十分な検証を行う

「.000」問題は、一見すると些細な表示の問題ですが、データの型変換が絡むため、本番環境で問題が起きる前に、必ずテスト環境で十分な検証を行ってください。

  • 対策: フローやアプリの変更後に、新規アイテムを作成したり、既存アイテムを更新したりして、タイトル列が期待通りの表示になるか、特に数値が関係する部分で「.000」が付加されないかを確認します。

 

データ型と入力の仕組みを理解して「.000」問題を解決しよう!

SharePointリストの「タイトル」列が「.000」と表示される問題は、主に数値データがタイトル列(テキスト型)に誤って入力されることによって発生します。

  • 主な原因は、Power AutomateやPower Appsからの自動転記で、数値が文字列に変換されずに書き込まれることです。
  • 対策としては、Power Automateでstring()関数を使って数値を明示的に文字列に変換してからタイトル列に書き込むことが最も効果的です。
  • 数値データには、専用の「数値列」を使うという基本的なルールを守ることも大切です。

これらの知識と手順を上手に活用することで、あなたはSharePointリストの「.000」問題を解決し、リストの表示を正確で分かりやすい状態に保つことができるでしょう。