SharePoint|EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていませんの原因・改善方法を分かりやすく説明

SharePointで「写真の情報が自動で入らない!」原因と解決策:「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」エラーを徹底解説!

 

「SharePoint(シェアポイント)に写真をアップロードしたら、『EXIF(イグジフ)プロパティの自動インポートはサポートされていません』ってエラーが出たんだけど、これってどういうこと?」「写真がいつ、どこで撮られたかの情報が、自動でSharePointの管理項目に入らないのかな?どうすれば直るの?」

こんな風に感じたことはありませんか? デジタルカメラやスマートフォンで撮影された写真には、実は「EXIFプロパティ」という、写真の詳しい情報(いつ撮られたか、どんなカメラで撮られたか、撮影場所のGPS情報など)が自動的に記録されています。SharePointで写真を管理する際、これらの情報が自動で取り込まれて、写真の整理や検索に役立てば便利だと考えるのは当然のことです。しかし、いざ写真をアップロードしようとした際に、「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」というメッセージが表示されると、どこに問題があるのか分からず、困惑してしまうかもしれません。

このエラーメッセージは、SharePointがEXIFプロパティを「自動的に読み取って、SharePointの管理項目(列、メタデータ)に直接書き込む機能は、標準では提供していませんよ」ということを伝えています。これは、SharePointの機能の限界を示すものですが、解決策がないわけではありません。


 

「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」ってどんな意味?「裏側の情報自動登録はできません」のサイン

SharePointで写真(画像ファイル)をアップロードする際に表示される「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」というエラーメッセージは、あなたがアップロードした画像ファイルに埋め込まれている「EXIFプロパティ」という詳細な情報を、SharePointが自動的に読み取って、ドキュメントライブラリの「列」(メタデータ)として自動登録する機能は、標準では提供していませんよ、ということを意味しています。

 

EXIFプロパティとは?写真の「情報タグ」

EXIF(エグジフ)とは、「Exchangeable Image File Format」の略で、デジタルカメラやスマートフォンで撮影されたJPEG(ジェイペグ)やTIFF(ティフ)形式の画像ファイルに、写真そのものとは別に埋め込まれている様々な情報(メタデータ)の規格のことです。

含まれる情報例

  • 撮影日時: 写真が撮られた正確な日時。
  • カメラの機種: カメラのメーカー名やモデル名(例: Nikon Z fc, iPhone 15 Pro)。
  • 撮影設定: シャッタースピード、絞り値、ISO感度、焦点距離など。
  • GPS情報: 写真が撮影された緯度・経度情報(スマートフォンの場合など)。
  • 著作権情報: 写真の著作権情報。

これらの情報は、写真の管理や分類、検索に非常に役立つものです。

 

なぜ「自動インポート」がサポートされていないのか?その背景

SharePointがEXIFプロパティの自動インポートを標準でサポートしていないのには、いくつか理由が考えられます。

  • セキュリティとプライバシーへの配慮:EXIFプロパティには、撮影場所のGPS情報など、非常に個人的で機密性の高い情報が含まれていることがあります。もし、これらの情報が自動的にSharePointの列(メタデータ)として公開されてしまうと、意図しない情報漏洩に繋がりかねません。SharePointは、デフォルトでは安全性を最優先するため、このような情報の自動抽出・公開を避けています。
  • パフォーマンスへの影響:SharePointのドキュメントライブラリに大量の画像がアップロードされるたびに、すべての画像からEXIF情報を抽出し、それをSharePointの列に書き込むというプロセスは、サーバーに大きな負荷をかける可能性があります。これは、サイト全体のパフォーマンス低下につながるため、標準機能としては実装されていません。
  • 多様なEXIF規格への対応の複雑さ:EXIFデータは、カメラメーカーや機種によってその構造や含まれる情報が微妙に異なる場合があります。これらの多様な規格すべてに対応し、正確に情報をマッピングすることは、標準機能としては非常に複雑です。
  • SharePointの「メタデータ」の考え方:SharePointは、ユーザー自身が定義する「列」(メタデータ)を使って情報を整理することを推奨しています。これは、会社の業務やニーズに合わせて、柔軟に情報を分類できるようにするためです。EXIF情報のような固定されたデータを自動で取り込むよりも、利用者が本当に必要な情報を定義・管理することを重視していると言えます。

「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」エラーが起きる主な原因

このエラーは、実際に「自動インポート機能がない」ことそのものが原因です。しかし、ユーザーがこのメッセージに遭遇する背景には、いくつか誤解や期待があります。

 

1. 自動でEXIF情報が列に入ることを期待している

原因

  • ユーザーが、画像をアップロードする際に、EXIF情報(例: 撮影日時、カメラ機種、GPSなど)がSharePointのドキュメントライブラリの列(メタデータ)に自動的に入力されることを期待している。
  • SharePointの「画像ライブラリ」などの特殊なライブラリタイプが、一部のEXIF情報を自動で読み込むという古い知識を持っている(モダンSharePointでは限定的)。

エラーメッセージの例

  • 画像アップロード時や、画像プロパティの編集時に表示される。
  • 実際にはエラーではなく、機能が存在しないことへの「通知」に近い。

 

2. カスタムでEXIF情報を取り込もうとして失敗している

ごく稀ですが、カスタムスクリプトやPower Automate(パワー・オートメイト)のフローでEXIF情報を取り込もうとして、エラーになっている場合です。

原因

  • カスタムスクリプトがEXIF情報を読み取ろうとした際に、パーミッションが足りない、またはスクリプトが正しく動作しない。
  • Power Automateのフローで、EXIF情報抽出のためのAPI呼び出しが失敗している。

 

3. 画像ファイルの破損や特殊な形式

ごく稀ですが、画像ファイル自体の問題がエラーメッセージにつながることもあります。

原因

  • アップロードしようとしている画像ファイルが破損している。
  • 非常に特殊なEXIF情報が含まれている、または非標準の画像形式である。

 

「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」の具体的な対処法

このエラーは、機能が「サポートされていない」というメッセージであるため、根本的な解決策は、SharePointの標準機能に頼らず、手動またはカスタムの仕組みでEXIF情報を活用することになります。

 

対策1:手動でEXIF情報をSharePointの列に入力する(最もシンプル)

これが、EXIF情報をSharePointで管理する最もシンプルで、かつ基本的な方法です。

  1. SharePointドキュメントライブラリに、EXIF情報を保存する「列」を作成します。例えば、「撮影日時」(日付と時刻型)、「カメラ機種」(一行テキスト型)、「撮影場所」(一行テキスト型、GPS情報は直接入力できないことが多い)といった列を新しく追加します。
  2. 画像をアップロードします。通常通り、画像をSharePointのドキュメントライブラリにアップロードします。
  3. アップロード後に、手動でEXIF情報を入力します。アップロードした画像の「情報パネル」(画像を選択すると右側に表示される「i」アイコンをクリックして開く)を開き、作成した列に、画像ファイルのEXIF情報(画像のプロパティなどで確認できる情報)を手動で入力します。

 

この方法のメリット

  • 最も簡単: 特別なツールや知識は不要です。
  • 正確性: 人間が目視で確認しながら入力するため、情報が正確です。

 

この方法で知っておいてほしいこと

手間がかかる: 画像の数が多い場合や、入力する情報が多い場合は、非常に時間がかかり、人為的なミスも発生しやすくなります。

 

対策2:Power Automateを使ってEXIF情報を自動抽出し、SharePointの列に書き込む(おすすめの自動化)

これが、EXIF情報をShare brusque するための、最も推奨される自動化された方法です。Power Automateのフローを使い、画像がアップロードされたことを検知し、外部サービスやカスタムの仕組みを使ってEXIF情報を抽出し、SharePointの列に書き込みます。

  1. SharePointドキュメントライブラリに、EXIF情報を保存する「列」を事前に作成しておきます。例えば、「撮影日時」(日付と時刻型)、「カメラ機種」(一行テキスト型)、「撮影場所」(一行テキスト型)といった列です。
  2. Power Automateで新しいフローを作成します。ウェブブラウザでPower Automate(https://www.google.com/search?q=make.powerautomate.com)にアクセスし、あなたのMicrosoft 365アカウントでサインインします。「作成」から「自動化したクラウド フロー」を選択してください。フローに分かりやすい名前を付けます(例: 「画像EXIF自動取り込み」)。
  3. トリガーを設定します(画像がアップロードされたとき)。トリガーの検索ボックスに「SharePoint」と入力し、「ファイルが作成されたとき (プロパティのみ) (SharePoint)」アクションを選択してください。
    • サイトのアドレス: 画像をアップロードするSharePointサイトのURLを選択または入力します。
    • ライブラリ名: 画像をアップロードするドキュメントライブラリを選択します。
    • 【ヒント】: 特定の画像形式(.jpg, .jpeg)のみを対象にしたい場合は、トリガーの後に「条件」アクションを追加し、「ファイル名」が「.jpg」や「.jpeg」で終わるかどうかをチェックする設定を追加すると良いでしょう。
  4. アップロードされた画像ファイルの「コンテンツ」を取得します。トリガーの直後に「新しいステップ」を追加し、「SharePoint」コネクタの「ファイルのコンテンツを取得」アクションを選択してください。
    • サイトのアドレス: 先ほどと同じSharePointサイトのURLを選択します。
    • ファイル識別子: 動的なコンテンツからトリガーで取得した「ID」(ファイルの一意の識別子)を選択します。
  5. EXIF情報を抽出するサービスやコネクタを追加します。(ここが重要!)Power Automate自体にEXIF抽出機能は直接ありませんが、いくつかの方法があります。
    • 方法A: Azure Cognitive Services Vision APIを使う(推奨):マイクロソフトのクラウドサービスであるAzure Cognitive Services(アジュール・コグニティブ・サービス)のVision APIは、画像から様々な情報を抽出できます。これを使ってEXIF情報の一部(例: 画像のタグ、説明)を抽出できる可能性があります。これはPower AutomateのHTTPアクションや、カスタムコネクタを使って呼び出す形になります。
      • 注意点: Azure Cognitive Servicesの利用には、別途Azureのサブスクリプションと利用料が発生します。
    • 方法B: サードパーティの画像処理APIを使う:EXIF情報の抽出に特化した外部のWebサービスやAPI(例: Filestack, Cloudinaryなど)を利用し、Power AutomateのHTTPアクションでそれらのAPIを呼び出してEXIF情報を抽出します。
      • 注意点: 外部サービスの契約や利用料が発生します。
    • 方法C: Power Automate Desktop(PAD)とローカルソフトを使う(RPA):Power Automate Desktopで、パソコンにインストールされている画像管理ソフト(例: ACDSee, IrfanViewなど)や、EXIF情報を読み取れるスクリプト(Pythonなど)を自動操作してEXIF情報を抽出し、その情報をクラウドフローに渡すという、より複雑な連携を組むこともできます。
      • 注意点: パソコンが起動している必要があり、環境の変化に弱い場合があります。
  6. 抽出したEXIF情報でSharePointの列を更新します。EXIF情報を抽出した後に、「新しいステップ」を追加し、「SharePoint」コネクタの「項目の更新 (SharePoint)」アクションを選択してください。
    • サイトのアドレス: 画像が保存されているSharePointサイトのURLを再度選択します。
    • リスト名: 画像が保存されているドキュメントライブラリを選択します。
    • ID: 動的なコンテンツからトリガーで取得した「ID」を選択します。
    • 各列に値を割り当てる: 作成した列(例: 「撮影日時」「カメラ機種」「撮影場所」)に、先ほどEXIF抽出サービスから取得した情報を動的なコンテンツとして割り当てます。
    • 【注意】: 撮影日時など、日付形式のデータの場合は、formatDateTime()関数などを使ってSharePointが認識できる正確な形式に変換してから書き込む必要があります。
  7. フローを保存し、テストします。フローに名前を付けて保存します。そして、設定したSharePointドキュメントライブラリに画像をアップロードしてみて、自動的にEXIF情報がSharePointの列に書き込まれるかを確認します。

 

対策3:カスタム開発(SharePoint Framework / Azure Functions)を使う(専門家向け)

非常に複雑な要件や、大規模な自動化が必要な場合は、SharePoint Framework(SPFx:シェアポイント・フレームワーク)を使ってカスタムWebパーツを開発したり、Azure Functions(アジュール・ファンクションズ)で独自にEXIF抽出ロジックを実装したりする方法もあります。これは開発者向けの高度な方法です。


 

EXIFプロパティ活用を成功させるための「大切なポイント」

EXIFプロパティの自動インポートは標準ではサポートされていませんが、自動化されたワークフローでこれを実現し、成功させるためには、いくつかの重要な注意点を理解し、適切に対処する必要があります。

 

1. EXIF情報から「どの列」に何を入れるか明確にする

EXIF情報には様々な種類があります。SharePointのドキュメントライブラリで、どのEXIF情報を、どのSharePointの列(メタデータ)に保存したいのかを事前に明確に定義しておきましょう。これにより、必要な情報だけを効率よく抽出し、正確な列にマッピングできます。

 

2. 画像のプライバシー(特にGPS情報)に十分配慮する

EXIF情報に含まれるGPS座標は、個人情報や機密情報となる可能性があります。もし、自動でEXIF情報を抽出する場合、GPS情報が意図せず公開されないよう、その取り扱いには細心の注意を払ってください。必要な情報だけを抽出し、それ以外の機密情報は破棄するか、厳重に管理された場所にのみ保存するようにしましょう。組織のプライバシーポリシーや情報セキュリティガイドラインに必ず従ってください。

 

3. EXIF抽出サービス/APIの選定と費用を考慮する

EXIF情報を自動抽出するには、Adobe Acrobat ServicesやAzure Cognitive Services Vision API、その他のサードパーティ製APIなど、専門のサービスやツールが必要です。これらのサービスの利用には、多くの場合、別途契約や利用料が発生します。利用したいサービスの機能、費用、信頼性、セキュリティを比較検討し、最適なものを選択してください。

 

4. エラー通知と監視を設定する

EXIF情報の自動抽出は、外部サービスとの連携を伴うため、予期せぬエラー(例: API呼び出しの失敗、ファイルが破損している、EXIF情報がない)が発生する可能性があります。必ず「エラーハンドリング」を設定し、エラー発生時に自動で管理者へ通知メールを送ったり、エラーログを記録したりする仕組みを構築しておきましょう。これにより、問題発生時にすぐに気づき、対応することができます。

 

5. テスト環境での十分な検証を行う

本番環境で実際にEXIF自動取り込みフローを稼働させる前に、必ずテスト環境でフローを十分にテストしてください。様々な種類の画像ファイル(異なるカメラ、スマホ、画像サイズ、EXIF情報があるものとないもの)を使ってテストを行い、期待通りに情報が抽出・転記されるか、レイアウトが崩れないか、エラーが発生しないかなどを確認することが不可欠です。


SharePointで「EXIF プロパティの自動インポートはサポートされていません」というエラーは、標準機能の限界を示すものですが、Power Automateと外部サービスを連携させることで、EXIF情報を自動的に抽出し、SharePointの列に書き込むことが可能です。

  • 手軽に自動化したいなら、Power AutomateとAdobe Acrobat ServicesコネクタやAzure Cognitive Services Vision APIの連携を検討しましょう。これはクラウドで完結します。
  • データのプライバシー、特にGPS情報の取り扱いには細心の注意を払い、会社のセキュリティポリシーに従うことが重要です。

これらの知識と手順を上手に活用して、SharePointでの画像管理をより効率的で、よりスマートなものに変えてくださいね。