SharePointまたは OneDriveにアクセスするときのエラーの原因・改善方法を分かりやすく説明

SharePointやOneDriveに「アクセスできない!」原因と解決策:もうログインやファイルを開くのに困らない!

「SharePoint(シェアポイント)のサイトを開こうとしたらエラーが出たり、OneDrive(ワンドライブ)のファイルにアクセスしようとしたらログインできなかったりするんだけど、どういうこと?」「急に会社の情報が見られなくなって仕事が止まっちゃう…どうすれば直るの?」

こんな風に感じたことはありませんか? SharePointやOneDriveは、会社の大切なファイルを管理し、共同作業を進めるための中心的な場所です。しかし、これらのサービスにアクセスできなくなると、日々の業務が完全に停止してしまい、非常に困惑してしまうかもしれません。ログインできない、ページが表示されない、ファイルが開けない、といったアクセスに関する問題は、非常に多くの要因によって引き起こされる可能性があります。

SharePointやOneDriveにアクセスできない原因はいくつか考えられますが、その多くは特定でき、適切な対処法を知っていれば、比較的簡単に解決できます。これは、インターネット接続の問題、あなたのMicrosoft 365アカウントの状態、会社のネットワーク設定、あるいはマイクロソフトのサービス側の一時的な状況によるものかもしれません。


SharePointやOneDriveに「アクセスできない」ってどんな意味?「デジタルオフィスに入れない」サイン

 

SharePointやOneDriveに「アクセスできない」という状況は、文字通り、あなたがこれらのサービスを使って、サイトを表示したり、ファイルをダウンロードしたり、ログインしたりといった操作ができない状態を指します。これは、多くの場合、Webブラウザにエラーメッセージが表示されたり、ログイン画面で先に進めなくなったり、OneDrive同期アプリがエラーを表示したりする形で現れます。

 

なぜ「アクセスできない」状態になるのか?その背景

SharePointとOneDriveは、どちらもMicrosoft 365という大きな枠組みの中で提供されるクラウドサービスです。これらへのアクセスは、以下の要素が正しく機能している必要があります。

  • インターネット接続: あなたのパソコンやスマートフォンが、安定してインターネットに接続できていること。
  • 認証: あなたのMicrosoft 365アカウントが、正しく本人として認証されること。
  • 許可(権限): あなたのアカウントが、アクセスしようとしているSharePointサイトやOneDriveのファイルを見るための許可(権限)を持っていること。
  • サービスの状態: Microsoft 365のサービス(SharePoint Online、OneDrive、Azure ADなど)が、正常に稼働していること。
  • ネットワーク設定: あなたの会社のネットワーク設定(ファイアウォール、プロキシなど)が、Microsoft 365へのアクセスを妨げていないこと。

これらのどこか一つでも問題が発生すると、「アクセスできない」という状況に陥ってしまいます。


 

SharePointやOneDriveにアクセスできない主な原因

SharePointやOneDriveにアクセスできない場合、様々な理由が考えられます。エラーメッセージが出ることもあれば、何も表示されずにただ応答しないこともあります。

 

対策1:インターネット接続とネットワーク環境を確認する(まず試すべきこと)

これが「アクセスできない」エラーの最も基本的で、かつ中心的な原因です。インターネットに接続できていなければ、クラウドサービスには到達できません。

原因

  1. インターネット接続が切断されている、または非常に不安定:あなたのパソコンやスマートフォンのインターネット回線が一時的に切断されていたり、通信速度が極端に遅かったり、不安定になったりしている場合、SharePointやOneDriveのサーバーとの通信が確立できません。
  2. Wi-Fiの電波状況が悪い:無線LAN(Wi-Fi)の電波状況が悪く、通信が途切れがちになっている。
  3. LANケーブルの接続不良:有線LANを使っている場合、ケーブルが抜けていたり、正しく接続されていなかったりする。
  4. VPN接続の問題:在宅勤務などでVPN(仮想プライベートネットワーク)経由でアクセスしている場合、VPN接続が不安定だったり、VPNサーバーに負荷がかかっていたりすると、通信が中断されることがあります。

 

対処法

  1. インターネット接続の安定性を確認する:まずは、他のウェブサイト(例: Google)に問題なくアクセスできるか確認してください。もしアクセスできない場合、パソコンやスマートフォンのインターネット接続自体に問題があります。
  2. ネットワーク環境を見直す:Wi-Fiルーターの電源を一度抜き差しして再起動する、Wi-Fiの電波状況が良い場所に移動する、可能であれば有線LAN接続に切り替えるなどを試してみてください。
  3. VPN接続を一時的に切断してみる:VPNを利用している場合、一度VPNを切断して、直接インターネット経由でSharePointやOneDriveにアクセスできるか試してみてください。これで解決すれば、VPN接続に問題がある可能性が高いです。
  4. パソコンやスマートフォンを再起動する:一時的なネットワーク設定の問題や、システムリソースの問題を解消するため、デバイスを完全に再起動し、もう一度アクセスを試してみてください。

 

対策2:認証情報とアカウントの状態を確認する

Microsoft 365アカウントで正しく認証できていなければ、サービスにはアクセスできません。

原因

  1. ユーザー名やパスワードの誤り:ログイン画面で入力したMicrosoft 365アカウントのユーザー名やパスワードが間違っている。
  2. パスワードの有効期限切れ:パスワードの有効期限が切れており、新しいパスワードへの更新が必要。
  3. 多要素認証(MFA)の問題:アカウントで多要素認証(MFA)が有効になっているが、認証プロセスが正しく完了していない(例: スマートフォンアプリでの承認を忘れている、SMSコードを入力していない)。
  4. アカウントが無効になっている、またはロックされている:会社(Microsoft 365管理者)によって、あなたのアカウントが一時的にロックされたり、無効化されたりしている。
  5. Microsoft 365ライセンスの問題:あなたのアカウントにMicrosoft 365のライセンスが割り当てられていない、またはライセンスが期限切れになっている。

 

対処法

  1. ユーザー名とパスワードを再確認し、再度ログインする:ログイン画面で、ユーザー名とパスワードをもう一度、一文字も間違えないように正確に入力し、再度ログインを試みてください。
  2. 多要素認証(MFA)を完了させる:サインイン時にMFAのプロンプトが表示されたら、スマートフォンアプリでの承認やSMSコードの入力など、MFAの手順を忘れずに完了させてください。
  3. Office.comでログインを試す:まずは、Office.com(Microsoft 365のポータルサイト)にアクセスし、あなたのMicrosoft 365アカウントでログインできるか試してみてください。Office.comにログインできれば、アカウント自体は正常に動作しています。そこからSharePointやOneDriveにアクセスできるか試してみましょう。
  4. パスワードのリセットやアカウントのロック解除を依頼する:パスワードを忘れてしまった場合や、アカウントがロックされている場合は、会社のIT部門やMicrosoft 365の管理者に連絡し、パスワードのリセットやアカウントのロック解除を依頼してください。
  5. ライセンス状況を確認してもらう:会社のMicrosoft 365管理者に、あなたのアカウントにSharePointやOneDriveの利用を許可する適切なMicrosoft 365ライセンスが割り当てられているか確認してもらいます。

 

対策3:Webブラウザの問題(キャッシュ、拡張機能、バージョン)

Webブラウザに一時的な問題や設定の不具合がある場合も、アクセスを妨げることがあります。

原因

  1. ブラウザのキャッシュまたはCookieの破損:Webブラウザが古い、または破損したキャッシュデータやCookieを保持していると、SharePointやOneDriveサイトを正しく読み込めず、エラーになったり表示がおかしくなったりします。
  2. 古いブラウザのバージョン:使用しているWebブラウザが古いバージョンだと、SharePointやOneDriveの最新の機能やセキュリティプロトコルに対応できていない場合があります。
  3. ブラウザの拡張機能/アドオンの干渉:インストールされているブラウザの拡張機能やアドオン(例: 広告ブロッカー、セキュリティツールなど)が、SharePointやOneDriveへのアクセスや認証プロセスに干渉している可能性があります。

 

対処法

  1. ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする:お使いのWebブラウザの設定から、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」をすべての期間でクリアします。その後、ブラウザを完全に終了し、再起動してから再度アクセスを試します。
  2. 別のWebブラウザやシークレットモードで試す:普段使っているブラウザでうまくいかない場合、別のWebブラウザ(例: Microsoft Edge, Google Chrome, Firefox)や、ブラウザのシークレットモード/プライベートブラウズでアクセスし、ログインし直してから問題が解決するか試します。これで解決すれば、元のブラウザの設定や拡張機能が原因である可能性が高いです。
  3. ブラウザの拡張機能を一時的に無効にする:インストールしているブラウザの拡張機能をすべて一時的に無効にしてから、アクセスを試します。これで解決した場合は、拡張機能が原因である可能性が高いです。

 

対策4:Microsoft 365サービス側の問題

ごく稀ですが、マイクロソフトのサービス自体に一時的な障害が発生している場合があります。

原因

Microsoft 365全体のサービス障害:マイクロソフトのSharePoint Online、OneDrive、Azure AD、Exchange Onlineといったサービスに、一時的な障害やメンテナンスが発生している場合。これは広範囲に影響することがあります。

対処法

  1. Microsoft 365 サービス正常性ダッシュボードを確認する(管理者向け):会社のMicrosoft 365管理者に依頼し、Microsoft 365 管理センターの「サービス正常性」ダッシュボードで、利用しているサービスに障害が発生していないか確認してもらってください。もし障害が発生していれば、復旧を待つしかありません。
  2. 時間をおいてから再試行する:サービスの一時的な問題であれば、数分から数時間(サービス正常性ダッシュボードで情報が提供される場合もあります)待ってから、再度アクセスを試みてください。

 

対策5:会社のネットワーク設定やセキュリティによるブロック

会社のネットワーク環境で、Microsoft 365サービスへのアクセスがブロックされている場合があります。

原因

  1. ファイアウォールやプロキシサーバーによるブロック:会社のネットワークに設定されているファイアウォールやプロキシサーバーが、SharePoint OnlineやOneDriveへの特定の通信をブロックしている。特に認証サービスへの通信が妨げられている場合。
  2. DNS解決の問題:SharePointやOneDriveのURLをIPアドレスに変換するDNS(Domain Name System)サービスに問題があり、サーバーの場所を特定できない。
  3. 特定のIPアドレスからのアクセス制限:会社のセキュリティポリシーで、特定のIPアドレス(場所)からしかMicrosoft 365サービスへのアクセスができないように制限されている。

 

対処法

会社のIT管理者に相談する:会社のファイアウォール、プロキシサーバー、DNS設定などが原因だと疑われる場合、必ず会社のIT部門やネットワーク管理者に連絡してください。彼らに、SharePoint OnlineやOneDriveへのアクセスに必要な通信(マイクロソフトが公開しているURLやIPアドレスのリスト)が許可されているか、またネットワークレベルでのアクセス制限がないか確認してもらいましょう。

 

対策6:OneDrive同期クライアントの問題(エクスプローラーからアクセスできない場合)

パソコンのファイルエクスプローラーからOneDriveやSharePointのファイルにアクセスできない場合、OneDrive同期クライアント自体に問題があることがあります。

原因

  1. OneDriveアプリが正常に動作していない:OneDrive同期クライアントアプリが停止している、フリーズしている、またはサインインが切れている。
  2. 同期エラーが発生している:特定のファイルやフォルダーで同期エラーが発生しており、その状態が解除されないため、ローカルでのアクセスができない。

 

対処法

  1. OneDriveアプリの状態を確認する:パソコンのタスクバーにあるOneDriveアイコン(雲のマーク)を確認し、エラーがないか確認してください。エラーがあれば、先にその同期エラーを解決する必要があります。
  2. OneDriveアプリを再起動またはリセットする:OneDriveアプリを一度終了し、再起動してみるか、Windowsのファイル名を指定して実行(Windowsキー + R)で「%localappdata%\Microsoft\OneDrive\onedrive.exe /reset」と入力してリセットを試してみてください。

 

対策7:SharePoint Server(オンプレミス版)の場合の固有の原因

もし会社でSharePoint Server(自社サーバーで運用するSharePoint)を使っている場合、サーバー側の問題も考えられます。

原因

  1. SharePoint Serverがダウンしている:SharePoint Serverがインストールされているサーバー自体が停止している。
  2. IIS (Internet Information Services) の問題:SharePoint Webアプリケーションが動作するIISのサービスが停止している、または設定に問題がある。
  3. データベース接続の問題:SharePointサーバーとSQL Serverデータベース間の接続に問題がある。

 

対処法(SharePoint Server管理者向け)

  1. サーバーの稼働状況を確認する:SharePointサーバーにログインし、サーバーが正常に起動しているか、関連するSharePointサービスやIISが実行中かを確認します。
  2. IISの再起動:コマンドプロンプトで「iisreset」を実行し、IISを再起動します。
  3. イベントログやULSログの確認:サーバーのイベントビューアやSharePointのULSログを確認し、エラーの原因に関する詳細な情報を探します。

 

アクセスをスムーズに行うための「大切なポイント」

SharePointやOneDriveへのアクセスエラーは、様々な要因が絡み合って発生します。問題を未然に防ぎ、スムーズなアクセスを維持するために、以下のベストプラクティスを実践することが非常に重要です。

 

1. 自身の「Microsoft 365アカウント」を健全に保つ

  • パスワードは定期的に更新し、管理する: 定期的なパスワード更新を怠らないようにし、安全に管理しましょう。
  • 多要素認証(MFA)を正しく設定・利用する: MFAはセキュリティの要です。認証アプリを常に最新にし、MFAの承認をスムーズに行えるようにしておきましょう。
  • アカウントのロックアウトに注意する: パスワードを何度も間違えないように注意し、アカウントがロックされないようにしましょう。

 

2. WebブラウザとWindows/macOSを常に最新に保つ

使用しているWebブラウザ(Chrome, Edge, Firefoxなど)や、パソコンのオペレーティングシステムは、常に最新バージョンに更新しておきましょう。最新バージョンでは、セキュリティが強化されるだけでなく、SharePointやOneDriveとの互換性やパフォーマンスが向上します。また、ブラウザのキャッシュも定期的にクリアすることが推奨されます。

 

3. インターネット接続の安定性を確保する

SharePointやOneDriveはクラウドサービスであるため、安定したインターネット接続が不可欠です。ネットワークが不安定な場所での作業は、エラーやデータ損失のリスクを高めます。

 

4. OneDrive同期クライアントの状態を常に確認する

OneDrive同期クライアントを使用している場合、タスクバーにあるOneDriveアイコン(雲のマーク)を定期的に確認し、同期エラーが発生していないか、アプリが正常に動作しているかを確認しましょう。

 

5. 会社のIT部門/管理者に相談する習慣をつける

上記で解説した様々な対処法を試しても解決しない場合や、会社のネットワーク、セキュリティポリシー、Microsoft 365全体の設定が原因であると思われる場合は、必ず会社のIT部門やMicrosoft 365の管理者に相談してください。彼らは、詳細な診断を行い、適切な解決策を提供できます。


SharePointやOneDriveにアクセスできない問題は、インターネット接続、認証、Webブラウザ、Microsoft 365サービスの状態、または会社のネットワーク設定が原因であることがほとんどです。上記で解説した原因と対処法を一つずつ確認し、ベストプラクティスを実践することで、あなたはこれらの問題を解決し、SharePointやOneDriveへのスムーズなアクセスを維持できるようになるでしょう。