SharePoint|コマンドが正しく機能しないの原因・改善方法を分かりやすく説明

SharePointで「ボタンを押しても反応しない!」原因と解決策:「コマンドが正しく機能しない」エラーを徹底解説!

「SharePoint(シェアポイント)でファイルを削除しようとしたり、設定を変えようとしたりするボタンをクリックしても、『コマンドが正しく機能しませんでした』ってエラーが出て、何もできないんだけど、どういうこと?」「この機能を使いたいのに、クリックしても反応がないから困るな…どうすれば直るんだろう?」

こんな風に感じたことはありませんか? SharePointは、サイトやファイルへの様々な操作を、画面上のボタン(「コマンド」)をクリックすることで行える便利な場所です。しかし、いざそのボタンを押しても、期待通りに機能せず、「コマンドが正しく機能しませんでした」というメッセージが表示されると、どこに問題があるのか分からず、非常に困惑してしまうかもしれません。このエラーは、あなたの操作が、何らかの理由でシステム側で正しく処理されなかったことを示しています。これは、業務の効率を低下させるだけでなく、作業の停滞につながるため、原因を特定して対処することが非常に重要です。

SharePointで「コマンドが正しく機能しません」となる原因はいくつか考えられますが、その多くは特定でき、適切な対処法を知っていれば、比較的簡単に解決できます。これは、あなたのアクセス権限、Webブラウザの状態、SharePointサイトの設定、あるいは一時的なシステム状況によるものかもしれません。


 

「コマンドが正しく機能しない」ってどんな意味?「指示が通じない」サイン

SharePointでボタンをクリックした際に表示される「コマンドが正しく機能しません」というエラーメッセージは、あなたがWebブラウザを通じてSharePointのサーバーに送った「特定の操作を実行する指示(コマンド)」が、何らかの理由で正常に処理されなかったことを意味します。これは、コマンドがサーバーに到達しなかった、サーバーがコマンドを理解できなかった、あるいはコマンドの実行を拒否した、といった様々な状況の可能性があります。

 

なぜ「指示が通じない」になるのか?その背景

このエラーは、SharePointのWebインターフェースが、ユーザーの操作をバックエンドのサーバーに伝える際のプロセスにおいて、問題が発生していることを示しています。

  • 途中で通信が途切れた: あなたのパソコンとSharePointサーバー間の通信経路に一時的な問題が発生し、コマンドが途中で届かなかった。
  • サーバーが忙しい/エラーを起こしている: SharePointサーバー自体が一時的に過負荷で応答できないか、内部的なエラーで処理を中断してしまった。
  • コマンドの内容がおかしい: コマンド自体(またはそれが操作しようとしている対象)に、何らかの不整合や問題がある。
  • 実行する許可がない: あなたがそのコマンドを実行するためのアクセス権限を持っていない。

 

「コマンドが正しく機能しない」が起きる主な原因

SharePointで「コマンドが正しく機能しません」となる場合、様々な理由が考えられます。エラーメッセージは汎用的ですが、その背景にある具体的な原因はいくつかありますので、一つずつ確認していくことが大切です。

 

1. あなたの「アクセス権限」が足りない(最も多い原因)

これは、サイトやファイルへのアクセスはできても、特定の操作(コマンド)を実行するための権限が不足している場合に発生します。

原因

  • あなたが、実行しようとしているコマンドの対象(ファイル、フォルダー、リストの項目、サイトの設定など)に対して、「編集」権限や「フルコントロール」権限など、その操作を実行するための十分なアクセス権限を持っていない。例えば、ファイルの削除ボタンを押したが、あなたには削除権限がない場合などです。
  • 特定の機能(例: サイトの共有設定変更、ワークフローの発行)に対する権限が、あなたに付与されていない。

エラーメッセージの例

画面に「コマンドが正しく機能しませんでした」と表示されるとともに、コンソールログ(開発者ツールで確認)に403 Forbidden(アクセス拒否)や401 Unauthorized(未認証)のエラーが表示されることがあります。

 

2. Webブラウザの問題(キャッシュ、拡張機能、バージョン)

これは、ユーザー側のパソコンで比較的簡単に解決できる可能性のある原因です。

原因

  • ブラウザのキャッシュまたはCookieの破損:Webブラウザが古い、または破損したキャッシュデータやCookieを保持していると、SharePointサイトのJavaScript(ジャバスクリプト)や機能が正しく読み込めず、ボタンが反応しない、またはエラーを起こすことがあります。
  • 古いブラウザのバージョン:使用しているWebブラウザが古いバージョンだと、SharePointの最新の機能やセキュリティプロトコルに対応できていない場合があります。
  • ブラウザの拡張機能/アドオンの干渉:インストールされているブラウザの拡張機能やアドオン(例: 広告ブロッカー、セキュリティツール、Web開発ツールなど)が、SharePointの特定の機能や通信に干渉している可能性があります。

エラーメッセージの例

  • 特定のエラーメッセージは出ず、単にボタンが機能しない。
  • コンソールログにJavaScriptエラーが表示されることがある。

 

3. ファイルやアイテムの「状態」に問題がある

操作しようとしているファイルやリストの項目が、何らかの理由でロックされていたり、異常な状態にあったりする場合です。

原因

  1. ファイルが「チェックアウト」されている:SharePointのファイルが誰かに「チェックアウト」されている場合、そのファイルはロックされており、チェックインされるまでは、チェックアウトした本人以外は編集や削除などの操作ができません。
  2. ファイルが「使用中」である:他のユーザーがWordやExcelなどのデスクトップアプリでファイルを開いている、またはOneDrive同期クライアントが同期中にファイルをロックしている。
  3. コンテンツ承認やワークフローでロックされている:ファイルが承認ワークフローの途中でロックされていたり、特定のワークフローが原因で一時的に操作が制限されている。
  4. ファイルが破損している:操作しようとしているファイル自体が破損しているため、正常に処理できない。

 

エラーメッセージの例

  • ファイルは現在使用中です。
  • この操作はロックされたファイルに対して実行できません。

 

4. SharePointサイトの「設定」や「カスタマイズ」の問題

サイト全体の設定や、独自に追加されたカスタマイズが、標準のコマンドの動作に影響を与えている場合があります。

原因

  1. カスタムスクリプトやCSSの干渉:SharePointサイトに適用されているカスタムJavaScriptやCSS(カスケード・スタイル・シート)が、標準のボタンや機能の動作に干渉したり、エラーを起こしたりしている。
  2. Webパーツの問題:特定のWebパーツ(Webページに配置される部品)が破損している、または正しく構成されていないため、ページ全体のスクリプトに影響を与え、他のコマンドも動作しなくなっている。
  3. サイトの機能が制限されている:サイトコレクションの管理者によって、「カスタムスクリプト」の実行が無効になっているなど、セキュリティ上の理由で一部の機能が制限されている。

 

エラーメッセージの例

  • 画面にエラーは出ず、ボタンが反応しないことが多い。
  • コンソールログにJavaScriptエラーが表示されることがある。

 

5. ネットワークやSharePointサービスの一時的な問題

ごく稀ですが、インターネット接続やSharePointサービス自体に一時的な問題が発生している場合です。

原因

  1. インターネット接続の不安定さ:あなたのパソコンとSharePointサーバー間の通信が、一時的に途切れたり、不安定になったりする。
  2. SharePoint Onlineサービスの一時的な障害:マイクロソフトのSharePoint Onlineサービスや、認証サービス、またはその機能が利用するバックエンドのサービスに、一時的な障害やメンテナンスが発生している場合。
  3. SharePointのスロットリング(API制限):短時間に多数の操作が要求されたり、サイトが非常に込み合っていたりする場合、SharePointが一時的に要求を制限(スロットリング)し、コマンドの実行が拒否されることがあります。

 

エラーメッセージの例

  • サーバーに到達できません。 (通信確立の問題)
  • 後でもう一度お試しください。
  • 429 Too Many Requests (内部的に発生)

 

「コマンドが正しく機能しない」時の具体的な対処法

原因を特定し、以下の対処法を順番に試していくことが推奨されます。

対策1:WebブラウザとPCの環境を確認する(まず試すべきこと)

これが「コマンドが正しく機能しません」エラーを解決する上で、最も手軽で、かつ中心的な解決策です。多くの場合、Webブラウザの一時的な問題でこのメッセージが表示されます。

  1. ブラウザのキャッシュとCookieをクリアする:お使いのWebブラウザの設定を開き、「キャッシュされた画像とファイル」と「Cookieと他のサイトデータ」をすべての期間でクリアします。その後、ブラウザを完全に終了し、再起動してから再度SharePointにアクセスし、コマンドを試してみてください。
  2. 別のWebブラウザやシークレットモードで試す:現在使用しているブラウザ(例: Google Chrome)でうまくいかない場合、別のブラウザ(例: Microsoft Edge, Firefox)や、ブラウザのシークレットモード/プライベートブラウズでアクセスし、ログインし直してからコマンドを試してみてください。これで解決すれば、元のブラウザの設定や拡張機能が原因である可能性が高いです。
  3. ブラウザの拡張機能を一時的に無効にする:インストールしているブラウザの拡張機能をすべて一時的に無効にしてから、SharePointサイトにアクセスし、コマンドが機能するか確認します。これで解決した場合は、一つずつ有効に戻して、問題の原因となっている拡張機能を特定します。
  4. パソコンを再起動する:一時的なシステムリソースの問題や、ネットワーク接続の問題を解消するため、パソコンを完全に再起動し、Wordアプリ以外の不要なソフトを閉じてから、もう一度SharePointにアクセスし、コマンドを試してみてください。

 

対策2:あなたの「アクセス権限」を確認し、管理者へ依頼する

コマンドを実行するためのあなたの権限が不足している場合は、管理者による対応が必要です。

実行しようとしているコマンドの権限を確認する

  • 例えば、ファイルを削除するなら「削除」権限、設定を変更するなら「デザイン」または「フルコントロール」権限、サイトの共有を行うなら「共有」権限が必要になります。
  • やり方: SharePointサイトにアクセスし、問題のコマンドを実行したいファイル、フォルダー、リストの項目を選択します。画面上部の「アクセス管理」ボタンをクリックするか、右クリックして「アクセス管理」を選び、あなたのユーザー名が表示されている欄で、現在の権限(例: 「閲覧者」)を確認してください。

必要な権限の付与を依頼する:もし適切な権限がない場合は、そのファイルやサイトの管理者(または所有者)に連絡し、あなたにそのコマンドを実行するための適切な権限を付与してもらうよう依頼してください。権限が付与されたら、Webブラウザを再起動し、再度コマンドを試します。

 

対策3:ファイルやアイテムの「状態」を確認し、ロックを解除する

操作対象のファイルやアイテムがロックされている場合に試すべきです。

  1. ファイルが「チェックアウト」されていないか確認する:ファイル名の横に赤い矢印アイコンがないか確認してください。もし表示されていたら、ファイルを選択し、「情報」パネル(右側の詳細ペイン)から誰がチェックアウトしているかを確認します。その人に連絡して「チェックイン」してもらうか、作業が不要なら「チェックアウトを破棄」してもらうように依頼してください。
  2. ファイルが「使用中」でないか確認する:もしそのファイルが他のユーザーによってWordやExcelなどのデスクトップアプリで開かれている場合は、ファイルを閉じてもらうよう依頼してください。
  3. コンテンツの公開状態を確認する:ファイルが「下書き」や「保留中」の状態にある場合、特定のコマンドが機能しないことがあります。ファイルの作成者やサイトの所有者に連絡し、そのファイルを「承認」または「発行」してもらうよう依頼してください。

 

対策4:SharePointサイトの「設定」や「カスタマイズ」を見直す(管理者向け)

サイト全体の設定や、独自に追加されたカスタマイズが、標準のコマンドの動作に影響を与えている場合です。

  1. カスタムスクリプトやCSSの干渉を確認する:サイトに適用されているカスタムJavaScriptやCSSが原因の場合、それらを一時的に無効にして、問題が解決するか確認します。これは、サイトの「外観の変更」オプションや、「サイトの設定」→「カスタムスクリプト」の項目で管理者が行える場合があります。
  2. Webパーツの問題を切り分ける:特定のサイトページでコマンドが機能しない場合、そのページに配置されたWebパーツが破損している可能性があります。ページのURLの末尾に「?contents=1」を付け加えてアクセスし、問題のWebパーツを削除または閉じることで、問題が解決するか確認できます。
  3. サイトの機能制限を確認する:サイトコレクションの管理者によって、「カスタムスクリプト」の実行が無効になっているなど、セキュリティ上の理由で一部の機能が制限されている場合、特定のコマンドが機能しないことがあります。必要であれば、その設定の変更を検討します。

 

対策5:ネットワークやSharePointサービスの問題を確認する

ごく稀に、インターネット接続やSharePointサービス自体に一時的な問題が発生している場合です。

  1. インターネット接続の安定性を確認する:インターネット接続が不安定だと、コマンドの実行が中断されることがあります。安定したネットワーク環境で再度コマンドを試してみてください。
  2. Microsoft 365 サービス正常性ダッシュボードを確認する(管理者向け):会社のMicrosoft 365管理者に依頼し、Microsoft 365 管理センターの「サービス正常性」ダッシュボードで、SharePoint Onlineや関連サービスに障害が発生していないか確認してもらいます。
  3. 時間をおいてから再試行する:サービスの一時的な不具合であれば、数分から数時間待ってから、再度コマンドを試みてください。

 

コマンドをスムーズに機能させるための「大切なポイント」

SharePointのコマンドが「正しく機能しない」問題を回避し、スムーズな操作を維持するために、以下のベストプラクティスを実践することが非常に重要です。

 

1. 自身の「アクセス権限」を常に正確に把握する

どのSharePointサイトやコンテンツに、あなたがどんな権限(閲覧、編集、フルコントロールなど)を持っているかを正確に把握しておきましょう。新しいコマンドを使いたい場合は、まず自分の権限がその操作を実行するのに足りているかを確認する習慣をつけます。

 

2. ファイルやアイテムの「状態」を確認する習慣をつける

ファイルを操作する前に、そのファイルが「チェックアウト」されていないか、他のユーザーによって開かれていないかを確認する習慣をつけましょう。これにより、ファイルのロックによるエラーを未然に防ぐことができます。

 

3. WebブラウザとWindows環境を常に最新に保つ

使用しているWebブラウザ(Chrome, Edgeなど)やWindowsオペレーティングシステムは、常に最新バージョンに更新しておきましょう。最新バージョンでは、セキュリティが強化されるだけでなく、SharePointとの連携機能や、Webインターフェースの安定性が向上します。ブラウザのキャッシュも定期的にクリアすることが推奨されます。

 

4. サイトのカスタマイズは慎重に行う

カスタムJavaScriptやCSS、Webパーツなど、SharePointサイトに独自のカスタマイズを適用する場合、それが標準の機能やコマンドの動作に影響を与えないか、十分にテストすることが重要です。問題が発生した場合は、最近のカスタマイズが原因でないか疑い、一時的に無効にして切り分けを行いましょう。

 

5. エラーハンドリングと通知を設定する

Power AutomateのフローでSharePointのコマンドを実行する場合、エラー発生時に備えて「エラーハンドリング」を設定し、問題が発生したことを管理者に通知する仕組みを構築しておきましょう。これにより、問題発生時にすぐに気づき、対応することができます。


SharePointで「コマンドが正しく機能しません」というエラーが表示されるのは、主にあなたのアクセス権限、Webブラウザの問題、ファイルの状態、またはサイトの設定やカスタマイズが原因です。上記で解説した原因と対処法を一つずつ確認し、ベストプラクティスを実践することで、あなたはこれらの問題を解決し、SharePointの機能をスムーズに利用できるようになるでしょう。