SharePointのStream移行で「サービスが使えない!」原因と解決策:動画資産の引っ越しをスムーズに!
「Stream(ストリーム)の動画をSharePoint(シェアポイント)に移行しようとしたら、『サービスは使用できません』ってエラーが出てしまって困ったな…」「動画の引っ越しができないと、古いStreamが使えなくなっちゃうから困るんだけど、どうすればいいの?原因を知って直したいな…」
こんな風に感じたことはありませんか? Microsoft Stream(クラシック版)からStream(SharePoint上)への動画移行は、マイクロソフトがサービスを統合しているため、多くの会社で必須の作業となっています。しかし、この大切な動画資産の「引っ越し」を行う際に、「サービスは使用できません」というメッセージが表示されると、どこに問題があるのか分からず、非常に困惑してしまうかもしれません。このエラーは、移行作業が、何らかの理由でサービス側にブロックされていることを明確に示しています。
SharePoint Stream移行ツールで「サービスは使用できません」となる原因はいくつか考えられますが、その多くは特定でき、適切な対処法を知っていれば、比較的簡単に解決できます。これは、移行元のStream(クラシック)、移行先のSharePoint、または移行ツール自体、あるいはネットワーク環境によるものかもしれません。
「サービスは使用できません」ってどんな意味?動画移行の前提を理解する
Stream移行ツールで表示される「サービスは使用できません」というエラーは、動画を移行するプロセスの中で、ツールがアクセスしようとしたStream(クラシック)サービス、またはSharePointサービスが、何らかの理由で一時的に利用できないか、応答しない状態にあることを意味します。これは、移行作業が中断し、動画の転送が進まないことを示しています。
なぜStreamの移行が必要なのか?
マイクロソフトは、以前の「Microsoft Stream(クラシック)」という動画サービスを廃止し、新しい「Stream(SharePoint上)」へと機能を統合しています。これにより、動画ファイルをSharePointやOneDrive(ワンドライブ)のドキュメントライブラリで直接管理できるようになり、他のMicrosoft 365(マイクロソフト・サンロクゴ)サービスとの連携が強化されます。そのため、クラシック版に保存されている動画は、この移行ツールを使ってSharePointに「引っ越し」させる必要があるのです。
「サービスは使用できません」となる背景
このエラーは、移行作業がサーバーと通信できない、またはサーバーから期待通りの応答が得られない場合に発生します。これは、以下のいずれかの問題によって引き起こされる可能性が高いです。
- 源流の問題: 移行元のStream(クラシック)がダウンしている、またはツールからのアクセスを拒否している。
- 目的地側の問題: 移行先のSharePointサイトが利用できない、または動画を保存するための十分な容量がない。
- 道中の問題: 移行ツールとマイクロソフトのクラウドサービス間のネットワーク接続に問題がある、あるいは会社のネットワーク設定が通信を妨げている。
- 交通整理の問題: マイクロソフトのサービス全体が高負荷で、一時的にリクエストを受け付けていない(スロットリング)。
Stream移行ツールエラー「サービスは使用できません」の主な原因
このエラーが発生する場合、様々な理由が考えられます。エラーメッセージは汎用的ですが、その背景にある具体的な原因はいくつかありますので、一つずつ確認していくことが大切です。
1. Microsoft 365の「サービス障害」や「メンテナンス」(最も多い原因)
これは、Stream(クラシック)サービスやSharePoint Onlineサービス、あるいは移行ツールが利用するバックエンドのサービス自体が、一時的に利用できない状態にある場合です。
原因
- Stream(クラシック)の障害またはメンテナンス:移行元のStream(クラシック)が、計画的なメンテナンス中であるか、または予期せぬシステム障害が発生している。
- SharePoint Onlineの障害またはメンテナンス:移行先のSharePoint Onlineサービスが、同様にメンテナンス中であるか、または障害が発生している。
- 認証サービス(Azure AD)の障害:Office 365全体の認証サービスであるAzure AD(アジュール・エーディー)に問題が発生しており、移行ツールが認証できない。
- 移行サービス自体の問題:Stream移行ツール自体や、その裏側で動作するマイクロソフトの移行サービスが、一時的な高負荷や不具合を起こしている。
エラーメッセージの例
サービスは使用できません。後でもう一度お試しください。Service is unavailable.HTTP 503 Service Unavailable(内部的に発生)HTTP 500 Internal Server Error(内部的に発生)
2. 管理者アカウントの「権限不足」または「接続の問題」
移行ツールを実行するユーザーアカウント、または移行ツールが利用する内部的な接続に問題がある場合です。
原因
- 移行ツールの実行ユーザーの権限不足:移行ツールを実行しているユーザーが、Stream(クラシック)の管理者権限、SharePoint管理者権限、またはサイトコレクションの「フルコントロール」権限を持っていない。動画をアップロードできる権限も必要です。
- アカウントの認証情報が古くなっている:移行ツールが使用するMicrosoft 365アカウントのパスワードが変更された、または認証トークンの有効期限が切れている。
- 多要素認証(MFA)の問題:アカウントで多要素認証が有効になっているが、ツールが正しくMFAを処理できていない、または再認証が求められているMFAの承認が完了していない。
エラーメッセージの例
認証に失敗しました。アクセスが拒否されました。Permission denied.
3. ネットワークやセキュリティ設定によるブロック
会社のネットワーク環境やセキュリティソフトが、移行ツールとマイクロソフトのクラウドサービス間の通信を妨げている場合があります。
原因
- ファイアウォールやプロキシサーバーによるブロック:会社のファイアウォールやプロキシサーバーが、Stream移行ツールが必要とする特定のURL(例: api.microsoftstream.com, *.sharepoint.com, login.microsoftonline.comなど)への通信をブロックしている。
- VPN接続の問題:VPN(仮想プライベートネットワーク)経由で移行ツールを実行している場合、VPN接続が不安定だったり、VPNサーバーに負荷がかかっていたりして、通信が中断される。
- アンチウイルスソフトの干渉:パソコンにインストールされているウイルス対策ソフトが、移行ツールの通信や実行を誤ってブロックしている。
エラーメッセージの例
ネットワーク接続の問題が発生しました。接続できませんでした。
4. 移行先のSharePointサイトや設定の問題
動画の移行先となるSharePointサイトの設定や容量に問題がある場合です。
原因
- 移行先のSharePointサイトのストレージ容量が不足している:動画を保存しようとしているSharePointサイトのストレージ容量が上限に達しており、新しい動画をアップロードできない。
- 移行先のSharePointサイトが、削除されている、またはアクセスできない:移行先のSharePointサイトが、指定ミス、または削除されたり、アクセス制限がかかったりして、利用できない状態になっている。
- 「カスタムスクリプト」が無効になっている:ごく稀ですが、移行ツールが一部のバックエンド処理で必要とする「カスタムスクリプト」が、移行先のSharePointサイトで無効になっている場合。
エラーメッセージの例
ストレージのクォータを超過しました。ターゲットサイトが見つかりません。
5. 移行ツール自体の問題やファイルの問題
移行ツールが古いバージョンだったり、移行しようとしている動画ファイルに問題があったりする場合です。
原因
- Stream移行ツールが古いバージョン:利用している移行ツールが最新バージョンでないため、新しいサービス要件に対応できていない。
- 動画ファイルに問題がある:移行しようとしている動画ファイルが破損している、またはStream(クラシック)側で問題が発生している。
エラーメッセージの例
ツールのバージョンが古いです。ファイルが破損しています。
Stream移行ツールエラー「サービスは使用できません」の具体的な対処法
このエラーは、原因が多岐にわたるため、以下の対処法を順番に試していくことが推奨されます。
対策1:Microsoft 365の「サービス状態」を確認し、時間をおいて再試行する(まず試すべきこと)
これが「サービスは使用できません」エラーを解決する上で、最も手軽で、かつ中心的な解決策です。多くの場合、マイクロソフト側の一時的なサービス不具合が原因です。
- Microsoft 365 サービス正常性ダッシュボードを確認する(管理者向け):会社のMicrosoft 365管理者に依頼し、Microsoft 365 管理センター(https://www.google.com/search?q=admin.microsoft.com)の「サービス正常性」ダッシュボードで、「Microsoft Stream」(クラシック)、「SharePoint Online」、「Exchange Online」、「Azure Active Directory」などのサービスに障害やメンテナンスが発生していないか確認してもらってください。
- 時間をおいてから再試行する:サービス側に問題がある場合は、数分から数時間(サービス正常性ダッシュボードで情報が提供される場合もあります)待ってから、再度移行ツールを実行してみてください。これにより、一時的な不具合が解消されることがあります。
対策2:移行ツールを実行するユーザーの「権限」と「認証」を確認・修正する
アクセス権限や認証の問題は、このエラーの根本原因となることが多いです。
実行ユーザーの権限を確認する:移行ツールを実行しているユーザーアカウントが、以下の権限をすべて持っているか確認してください。
- Stream(クラシック)の管理者権限
- SharePointの管理者権限(または移行先のサイトコレクションに対する「サイトコレクションの管理者」権限)
- 移行先のSharePointドキュメントライブラリへの「編集」権限(動画を保存するため)
- Microsoft 365のグローバル管理者の役割を持っていると、これらの権限を網羅できることが多いです。
移行ツールで使用するアカウントを再認証する:移行ツールを一度終了し、再度起動して、Microsoft 365アカウントでサインインし直してください。この際、多要素認証(MFA)が有効な場合は、MFAの承認を完了させることを忘れないでください。認証が切れていたり、パスワードが変更されたりした場合に、これで解決することが多いです。
対策3:移行先のSharePointサイトの「状態」を確認・調整する
動画の移行先となるSharePointサイトの設定や容量が問題である場合に試すべきです。
- 移行先のSharePointサイトの「ストレージ容量」を確認する(管理者向け):会社のMicrosoft 365管理者に依頼し、SharePoint管理センターの「サイト」→「アクティブなサイト」で、移行先のサイトのストレージ使用状況を確認してもらってください。もし容量が上限に近づいていたり、達していたりする場合は、不要なファイルを削除したり、サイトの容量を増やしたりするなどの対策が必要です。
- 移行先のSharePointサイトが正常にアクセス可能か確認する:ウェブブラウザで移行先のSharePointサイトにアクセスし、問題なく表示され、ファイルをアップロードできるか手動で試してみてください。サイトが削除されている、またはアクセス制限がかかっている場合は、当然移行もできません。
- 移行先のドキュメントライブラリの設定を確認する:
- 「カスタムスクリプト」が有効になっているか: 移行ツールが特定の処理でカスタムスクリプトを使用する場合があるため、移行先のサイトコレクションでカスタムスクリプトが有効になっているか確認してください(SharePoint管理センターの設定)。
- 「チェックアウトを必須にする」設定: ドキュメントライブラリでこれが有効になっていると、移行ツールがファイルをアップロードする際に問題が生じることがあります。一時的に無効にすることも検討します。
対策4:ネットワークやセキュリティ設定を確認する
会社のネットワーク環境やセキュリティソフトが、移行プロセスを妨げている場合に試すべきです。
- インターネット接続の安定性を確認する:インターネット接続が非常に不安定だと、移行プロセスが中断されることがあります。安定したネットワーク環境で移行ツールを実行してください。
- ファイアウォールやプロキシサーバーの設定を確認する:会社のIT部門やネットワーク管理者に依頼し、Stream移行ツールがアクセスするマイクロソフトのURLやIPアドレスが、会社のファイアウォールやプロキシサーバーによってブロックされていないか確認してもらってください。必要であれば、これらのアドレスをホワイトリストに追加してもらいましょう。
- 一時的にセキュリティソフトを無効にする:パソコンにインストールされているウイルス対策ソフトやファイアウォールが、移行ツールの実行や通信を誤ってブロックしている可能性があります。一時的にそれらを無効にしてから移行を試してみてください。インストールが成功したら、すぐにセキュリティソフトを有効に戻しましょう。
対策5:移行ツール自体の確認と調整
利用しているツール自体に問題がある場合です。
- Stream移行ツールを最新バージョンに更新する:利用しているStream移行ツールが古いバージョンだと、最新のサービス要件に対応できていない場合があります。マイクロソフトの公式サイトから、常に最新バージョンの移行ツールをダウンロードして使用してください。
- 少量でテスト移行する:大規模な移行を行う前に、まずは1つの小さな動画ファイルでテスト移行を試みてください。これにより、問題が全体的なものではなく、特定のファイルや環境に起因するものかを切り分けられます。
- 移行計画を分割する:非常に大量の動画ファイルを一度に移行しようとすると、処理に時間がかかり、タイムアウトしたり、スロットリングに引っかかったりすることがあります。移行ジョブを複数の小さなバッチに分割し、時間帯をずらして実行することを検討してください。
Stream移行をスムーズに進めるための「大切なポイント」
StreamからSharePointへの移行は、会社の動画資産を適切に管理するための重要な作業です。エラーを未然に防ぎ、スムーズな移行を実現するために、以下のベストプラクティスを実践することが非常に重要です。
1. 移行担当者の「権限」を完璧にする
Stream移行ツールを実行する担当者は、Stream(クラシック)の管理者権限と、移行先のSharePointサイトコレクションの「サイトコレクションの管理者」権限、そしてターゲットドキュメントライブラリへの「フルコントロール」権限をすべて持っていることを確認してください。権限不足は最も一般的な失敗原因です。
2. 移行先のSharePointサイトを事前に準備・整理する
- 十分な容量を確保する: 移行先のSharePointサイトに、移行する動画ファイル(特に大きなファイル)を保存するための十分なストレージ容量があることを確認してください。
- 適切なフォルダー構造を作成する: 移行後の動画管理がしやすいように、SharePoint側に事前に分かりやすいフォルダー構造(例: 部署別、プロジェクト別、年度別など)を作成しておきます。
- 「ビデオ」コンテンツタイプを理解する: SharePointの「ビデオ」コンテンツタイプを活用することで、動画の管理がしやすくなります。
3. 移行ジョブの「監視」を徹底する
移行ツールは、ジョブの進行状況やエラーに関する詳細なレポートを提供してくれます。ジョブを開始したら、その進行状況を定期的に確認し、エラーが発生していないかを監視しましょう。エラーログには、問題解決のための具体的なヒントが含まれています。
4. Microsoft 365の「サービス正常性」を常にチェックする
大規模な移行作業を行う前や、エラーが発生した際には、必ずMicrosoft 365管理センターの「サービス正常性」を確認する習慣をつけましょう。これにより、マイクロソフト側の一時的な障害やメンテナンスが原因であるかを素早く判断できます。
5. ユーザーへのコミュニケーションを計画する
Stream(クラシック)の動画を利用していたユーザーに対して、移行のスケジュール、移行期間中のアクセス方法、移行後の新しい保存場所などを事前に明確に周知することで、移行期間中の混乱を最小限に抑えることができます。
SharePoint Stream移行ツールで「サービスは使用できません」というエラーが表示されるのは、Stream(クラシック)やSharePointのサービス状態、権限、ネットワーク、またはツール自体の問題が原因です。上記で解説した原因と対処法を一つずつ確認し、ベストプラクティスを実践することで、あなたはこれらの問題を解決し、大切な動画資産の移行をスムーズに、そして安全に行えるようになるでしょう。

