SharePoint|ファイルが読み取り専用として開く原因・改善方法を分かりやすく説明

SharePointのファイルが「読み取り専用」で開く原因と解決策:もう編集できないと焦らない!

 

「SharePoint(シェアポイント)にあるWord(ワード)やExcel(エクセル)のファイルを開いたら、なぜか『読み取り専用』って表示されて、内容を修正できないんだけど、これってどういうこと?」「編集したいのに、勝手に読み取り専用になっちゃって困るな…どうすれば直るんだろう?」

こんな風に感じたことはありませんか? SharePointは、チームでファイルを共有し、みんなで一緒に編集する「共同編集」がとても便利な場所です。しかし、いざファイルを開いてみたら「読み取り専用」と表示されて、せっかくの編集機能が使えない、という問題に遭遇することがあります。これは、業務の効率を低下させるだけでなく、作業の停滞につながるため、原因を特定して対処することが非常に重要です。

SharePointのファイルが「読み取り専用」で開く原因はいくつか考えられますが、その多くは特定でき、適切な対処法を知っていれば、比較的簡単に解決できます。これは、あなたのアクセス権限、ファイルの状況、あるいはパソコンの環境設定によるものかもしれません。


「読み取り専用」ってどんな意味?なぜ自動でそうなるの?

SharePointでファイルが「読み取り専用」として開く、ということは、そのファイルの内容を閲覧したり、印刷したり、コピーしたりすることはできるけれど、内容を変更して保存することができない状態を指します。つまり、書き換えが禁止されているわけです。

 

なぜ「読み取り専用」として開くのか?その背景

ファイルが自動的に「読み取り専用」になるのは、主に以下の二つの目的のためです。

情報の保護

最も重要な理由です。あなたがそのファイルを「編集」する許可(権限)を持っていない場合や、そのファイルが「最終版」として保護されている場合、誤った変更から情報を守るために読み取り専用で開かれます。

ファイルの破損や競合の防止:

特定の状況下で、ファイルが破損するのを防いだり、複数人が同時に同じファイルを編集しようとして内容が競合したりするのを防ぐために、読み取り専用として開かれることがあります。例えば、誰かがファイルを「チェックアウト」している場合や、同じファイルをデスクトップアプリで開いている人がいる場合などです。

このように、「読み取り専用」は、セキュリティとデータ保護のための大切な機能として働いています。


ファイルが「読み取り専用」で開く主な原因

SharePointのファイルが「読み取り専用」で開く場合、様々な理由が考えられます。エラーメッセージが出ないことも多いため、一つずつ確認していくことが大切です。

 

1. あなたの「アクセス権限」が足りない(最も多い原因)

これが「読み取り専用」で開く最も一般的で、かつ中心的な原因です。あなたがそのファイルを「編集」する許可(権限)を持っていないために、書き換えができない状態になっています。

  • あなたがそのファイルが保存されているSharePointの場所(サイト、ドキュメントライブラリ、フォルダー、またはファイル自体)に対して、「閲覧」権限しか持っていない。
  • ファイルが共有リンクで送られてきた際に、そのリンクが「閲覧可能」な権限に設定されていた。

対処法

  • 自身のアクセス権限を確認する:ファイルが保存されているSharePointの場所で、あなたがどんな権限を持っているかを確認します。ファイルを選択し、画面上部の「アクセス管理」ボタンをクリックするか、右クリックして「アクセス管理」を選択します。あなたのユーザー名が表示されている欄で、現在の権限(例: 「閲覧者」)を確認してください。
  • 「編集」権限の付与を依頼する:もし「閲覧者」権限しかない場合は、そのファイルやサイトの管理者(または所有者)に連絡し、あなたに「編集」権限(または「共同作成者」以上の権限)を付与してもらうよう依頼してください。権限が付与されたら、再度ファイルを開き直してみてください。

 

2. ファイルが「チェックアウト」されている、または「使用中」である

SharePointの特定の機能や、他のユーザーの操作によって、ファイルが一時的にロックされている状態です。

  • ファイルが「チェックアウト」されている:誰かがそのファイルを「チェックアウト」したままになっている場合、そのファイルはロックされており、チェックアウトした本人以外は編集できません。チェックアウトされているファイルには、ファイル名の横に小さな赤い矢印のアイコンが表示されます。
  • 他のユーザーがデスクトップアプリでファイルを開いている:OneDrive(ワンドライブ)で同期している場合や、SharePointから直接デスクトップアプリで開いている場合、他のユーザーが同じExcelやWordのファイルをパソコンのデスクトップアプリで開いていると、一時的にファイルがロックされ、「読み取り専用」で開かれることがあります。これは、Officeの共同編集機能がまだ有効になる前の状態だったり、ファイルが保存中だったりする場合に起こりえます。

対処法

  1. ファイルがチェックアウトされていないか確認する:ファイル名の横に赤い矢印アイコンがないか確認してください。もし表示されていたら、ファイルを選択し、「情報」パネル(右側の詳細ペイン)から誰がチェックアウトしているかを確認します。その人に連絡して「チェックイン」してもらうか、作業が不要なら「チェックアウトを破棄」してもらうように依頼してください。
  2. 他のユーザーにファイルの状況を確認する:ファイルがロックされている可能性がある場合、そのファイルを共有しているチームメンバーに、誰かがファイルを開いていないか確認してもらいましょう。ファイルが閉じられれば、編集可能になるはずです。
  3. 少し時間をおいてから開いてみる:一時的なロックの場合、数分待ってから再度ファイルを開き直すことで、問題が解決することがあります。

 

3. コンテンツの「公開状態」に問題がある

ドキュメントライブラリで「コンテンツの承認」機能が有効になっている場合に発生することがあります。

  • ファイルが「下書き」または「保留中」の状態:ファイルが新しく作成されたり、内容が変更されたりした後、まだ「承認済み」になっていない「下書き」や「保留中」の状態にある場合、アクセス許可レベルによっては、閲覧者には読み取り専用でしか表示されません。または、そもそも見えない場合もあります。
  • 「メジャーバージョン」として発行されていない:ドキュメントライブラリで「メジャーバージョンとマイナーバージョン」が有効な場合、ファイルが「承認済み」になっても、明示的に「メジャーバージョンとして発行」されていないと、他のユーザーには読み取り専用で表示されることがあります。

対処法

  1. ファイルの公開状態を確認する:ファイルが「下書き」や「保留中」のステータスになっていないか、SharePointのドキュメントライブラリで確認します。
  2. ファイルの「承認」と「発行」を依頼する:ファイルの作成者やサイトの管理者、または承認者に連絡し、そのファイルを承認してもらうか、「発行」操作(メジャーバージョンとして発行)を行ってもらうよう依頼してください。これにより、ファイルが正式な公開状態となり、編集可能になる場合があります。

 

4. Officeアプリやブラウザの設定に問題がある

パソコン側のソフトウェアの設定が、ファイルの開き方に影響を与える場合があります。

  • Officeアプリの「保護ビュー」が有効になっている:インターネットからダウンロードしたファイルや、信頼できない場所から開いたファイルを、WordやExcelの「保護ビュー」機能が読み取り専用で開くことがあります。SharePointから開いた場合でも、セキュリティ設定によっては有効になることがあります。
  • ファイル自体が「最終版」としてマークされている:ExcelやWordのファイルが、作成者によって「最終版」としてマークされている場合、意図的に編集できないようになっています。
  • ブラウザのキャッシュの問題:Webブラウザに古い情報や破損したデータがキャッシュされており、それがSharePointのファイルの開き方に影響を与えている。
  • OneDrive同期クライアントのエラー:OneDrive同期クライアントが正常に動作していない場合、同期されたSharePointのファイルが読み取り専用で開かれることがあります。

対処法

  1. Officeアプリの「保護ビュー」を解除する:ファイルを開いたときに、画面上部に黄色のバーで「保護ビュー」のメッセージが表示されていれば、そのバーにある「編集を有効にする」ボタンをクリックしてください。
  2. ファイルが「最終版」でないか確認する:WordやExcelのファイルを開き、「ファイル」タブの「情報」で「ブックの保護」や「ドキュメントの保護」の項目を確認し、「最終版としてマーク」が有効になっていないか確認します。有効な場合は解除できます。
  3. ブラウザのキャッシュをクリアする:WebブラウザのキャッシュとCookieをすべてクリアし、ブラウザを完全に再起動してから、再度SharePointのファイルを開いてみてください。
  4. OneDrive同期クライアントの状態を確認する:OneDriveアイコン(タスクバーにある雲のマーク)にエラーが表示されていないか確認してください。エラーがあれば、先にその同期エラーを解決する必要があります。OneDriveアプリを再起動したり、リセットしたりすることも有効です。

 

「読み取り専用」問題を根本的に解決するための「大切なポイント」

SharePointのファイルが「読み取り専用」で開く問題を解決し、スムーズな編集を可能にするためには、原因の特定と、以下のベストプラクティスを実践することが非常に重要です。

1. ユーザーの「アクセス権限」を常に確認する

最も基本的なことですが、ファイルを編集したいユーザーが、そのファイルが保存されているSharePointの場所に対して「編集」権限以上を持っていることが必須です。もし権限が不足している場合は、サイトの管理者や所有者に依頼して、適切な権限を付与してもらいましょう。

 

2. 「チェックアウト」の運用ルールを明確にする

ドキュメントライブラリで「チェックアウトを必須にする」設定が有効な場合、ユーザーがファイルを編集する際には、必ずチェックアウト・チェックインの操作を行うように徹底しましょう。チェックイン忘れが頻発する場合は、Power Automateでチェックインを促す通知を送ったり、特定の時間が経過したら強制的にチェックインしたりする自動化を検討することもできます。

 

3. バージョン管理とコンテンツ承認の設定を理解する

ドキュメントライブラリの「バージョン設定」や「コンテンツ承認」の設定が、ファイルの公開状態や編集可否にどう影響するかを理解しておくことが重要です。特に、承認後に「発行」操作を忘れずに行うことが、ファイルを正式に公開し、編集可能にするために不可欠です。

 

4. Officeアプリやブラウザを常に最新の状態に保つ

パソコンにインストールされているOfficeアプリやWebブラウザは、常に最新バージョンに更新しておきましょう。最新バージョンでは、セキュリティが強化されるだけでなく、SharePointとの連携機能や、ファイルの開閉に関する互換性やパフォーマンスが向上する可能性があります。

 

5. エラーハンドリングと通知を設定する

もしPower Automateのフローがファイルを操作しようとして「読み取り専用」エラーに遭遇した場合に備えて、必ず「エラーハンドリング」を設定し、問題が発生したことを管理者へ通知する仕組みを構築しておきましょう。これにより、問題発生時にすぐに気づき、対応することができます。


SharePointのファイルが「読み取り専用」で開く問題は、その原因が多岐にわたるため、一つずつ原因を潰していく必要があります。上記で解説した原因と対処法を理解し、ベストプラクティスを実践することで、あなたはこれらの問題を解決し、SharePointでの共同編集作業をよりスムーズに進められるようになるでしょう。