マンダトリーとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

マンダトリーとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

ビジネス用語としての「マンダトリー(mandatory)」は、「必須の」「義務の」「絶対に守らなければならない」といった意味で使われます。日本語では「義務的」「強制的」といった訳語があてられます。日常会話ではあまり耳にしない言葉かもしれませんが、企業内の規定や手続き、業務指示などの場面では頻繁に用いられる用語です。

例えば、企業の研修で「マンダトリー研修」といえば、「全員が必ず受けなければならない研修」という意味になります。参加は任意ではなく、業務命令として参加が求められるものです。また、コンプライアンスやセキュリティ対策のように、「全社員に義務づけられている手続きや行動」も、マンダトリーに分類されます。

マンダトリーという言葉の特徴は、「やってもやらなくてもいい」という選択の余地が一切ない点にあります。そのため、ビジネス文書や会議などでこの言葉が使われた場合は、「従わなければならない」という強い意味が含まれていることを理解しておく必要があります。

また、社内の制度として「マンダトリー項目」と記載されていれば、それは報告や申請の際に必ず記入すべき項目ということです。提出を怠ると、書類が受理されない、業務が滞る、ルール違反とみなされる、といった問題にもつながるため注意が必要です。

マンダトリーは、外資系企業や英語を日常的に使う職場では特に一般的に用いられる表現ですが、日本語で業務を行っている場合でも、ビジネス文脈では定着しつつあるカタカナ

のひとつです。ただし、相手によっては伝わりづらいこともあるため、言い換えや説明を添えるなどの配慮も求められます。

マンダトリーの意味まとめ

  • 意味は「義務」「必須」「絶対に守るべきこと」
  • 研修、ルール、報告、提出物などで強制力のあるものに使われる
  • 業務上の選択肢がなく、従わなければならない内容
  • 外資系企業を中心に日常的に使われている
  • 場合によっては日本語での丁寧な言い換えが必要

マンダトリーを英語で言うと?
mandatory(マンダトリー)


マンダトリーの言い換え・言い回しは?

  • 義務として定められている
  • 参加が必須である
  • 全員に求められる
  • 必ず実施が必要である
  • 決まりとして従うべき

マンダトリーが使われる場面

  • 社内で義務づけられている研修の案内を送るとき
  • 業務マニュアルに「必ず実行すること」と記載されているとき
  • 提出物で空欄不可の項目に対しての注意喚起
  • コンプライアンス違反を防ぐための義務的な行動指針の共有
  • システム上、未完了だと進められないタスクについて説明するとき

マンダトリーを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

  • 本件につきましては、全員対象となる必須事項でございます
    (This matter is a mandatory requirement for all personnel involved.)
  • ご参加が必須となっておりますので、何卒ご理解をお願いいたします
    (Your participation is required, and we kindly ask for your understanding.)
  • 当該項目は提出時に必ずご記入いただく必要がございます
    (The item must be completed when submitting the document.)
  • 会社規定により、全社員に実施をお願いしている内容です
    (As per company policy, this matter applies to all employees.)
  • ご対応が必要となりますので、よろしくお願いいたします
    (Your response is required; thank you for your cooperation.)

マンダトリー・社内メールで言い換えて使用する例文

  • 全社員対象の研修となりますので、必ずご参加をお願いいたします
    (This training is for all employees, and your attendance is required.)
  • 本業務は規定により必須となっておりますので、対応をお願いいたします
    (This task is mandatory according to our regulations. Please proceed accordingly.)
  • システム上、未対応の場合は次に進めませんので、必ず実施をお願いいたします
    (You will not be able to proceed in the system until this is completed. Please ensure it is done.)
  • 提出期限内に対応いただけますようお願い申し上げます
    (Please complete this within the submission deadline.)
  • 社内規則に基づき、全員に実施をお願いしております
    (According to our internal rules, this is required for all employees.)

マンダトリーを使用した本文

全員が対象の研修案内にて

今回の研修は、会社の規定により全社員が対象となる必須研修です。日程をご確認のうえ、必ずご参加くださいますようお願いいたします。
(This training is mandatory for all employees according to company regulations. Please confirm the schedule and make sure to attend.)

提出物に関する注意喚起として

報告書の中で一部項目が未記入のまま提出されておりますが、当該項目は必須となっておりますので、再度ご記入のうえご提出ください。
(Some required fields in the report were left blank. Please fill them in and resubmit.)

コンプライアンス対策としての説明

本対策は法令遵守の観点から全社員に実施をお願いしているものであり、対応が必須となっております。
(This measure is required for all employees from a compliance perspective. Your cooperation is mandatory.)

システム上の制約について説明する場面

本処理を完了しないと次の工程に進めないため、必ず実施をお願いいたします。
(You cannot proceed to the next step unless this task is completed. Please make sure it is done.)

社内規定に基づく説明として

会社のルールにより、当作業は義務として定められており、未対応の場合は注意対象となります。
(According to company rules, this task is mandatory, and failure to comply may result in a warning.)


マンダトリーをメールで使用すると不適切な場面は?

マンダトリーという言葉は、業務上の重要性を伝えるには便利な一方で、表現として強すぎたり、受け取り手によっては冷たく感じられることがあります。特に、社外の方や目上の方に対してカタカナで「マンダトリーです」と伝えてしまうと、「強制されている」「選択肢がない」といった圧迫感や違和感を与える恐れがあります。

また、相手がこの言葉の意味を十分に理解していない場合には、「分かりづらい」「説明が足りない」と感じさせてしまうこともあります。そのため、メールで使う場合には、丁寧な日本語での言い換えや、補足説明を添える工夫が必要です。


マンダトリー 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方

  • 本件は全社員対象のため、ぜひご対応をお願いいたします
    (This matter applies to all employees, and your cooperation would be appreciated.)
  • ご対応が必要な内容となっておりますので、よろしくお願いいたします
    (Your response is required; thank you for your support.)
  • 規定に基づいた実施が求められております
    (Implementation is required in accordance with regulations.)
  • 今回の内容は、全員に実施いただく必要がございます
    (This task requires action from all members.)
  • ご確認のうえ、必ずご対応いただきますようお願いいたします
    (Please confirm and make sure to complete this task.)

マンダトリー メール例文集

目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文

義務対応となる手続きを丁寧にご案内する文面

いつも大変お世話になっております。今回ご案内差し上げる件につきましては、関係各位に共通して実施をお願いしている内容でございます。ご多忙の折とは存じますが、社内方針によりご対応をお願いする次第でございます。何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

全員参加が求められる案件を案内する文面

平素より格別のご高配を賜り誠にありがとうございます。ご案内の件につきましては、当社内において全社員が対象となっております取り組みでございます。誠に恐縮ではございますが、御社ご担当者様にもご参加をお願いできましたら幸いに存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。


顧客・お客様へ言い換え適したメール例文

規定に基づくお願いを丁寧に伝える文面

このたびはご契約いただき、誠にありがとうございます。お手続きに関しまして、必要書類のご提出をお願いしております。規定により、すべてのお客様にお願いしている事項となりますため、大変恐れ入りますがご対応のほどよろしくお願い申し上げます。

必要な手続きの実施をやわらかく伝える文面

日頃よりご利用いただき、誠にありがとうございます。ご契約内容の変更に伴い、一定のお手続きが必要となっております。お手数をおかけいたしますが、必要事項をご確認いただき、期日までの対応をお願いできましたら幸いです。


社内メールで使う際に言い換え適したメール例文

全社対象の対応依頼を丁寧に伝える文面

お疲れ様です。今回ご案内する件は、全社員対象の確認事項となっております。対応が完了していない場合、後続業務に影響が出る恐れがございますので、期限内でのご対応をお願いいたします。

義務となっている業務内容の確認依頼

お疲れ様です。定期実施項目についてご案内いたします。本作業は社内規定に基づき、各自の実施が必要となっております。まだ対応が完了していない方は、速やかに完了いただけますようお願いいたします。


マンダトリー 相手に送る際の注意点・まとめ

マンダトリーという言葉は便利な反面、相手によっては受け止め方が大きく異なるため、使い方には十分な注意が必要です。特にメールや文書で「マンダトリーです」とだけ書いてしまうと、無機質で冷たい印象を与えてしまうことがあります。また、カタカナであるため、意味が伝わりにくい場合もあり、誤解や反発を招く原因にもなりかねません。

そのため、相手の立場や状況を想像しながら、やさしく丁寧に伝える工夫が求められます。「義務」「必須」といった言葉に言い換えたり、「お願い」「ご協力」といったクッション言葉を使うことで、圧迫感を和らげながら、内容の重要性を伝えることができます。

言葉の意味だけでなく、「どう伝えるか」が信頼関係を築くうえでとても大切です。命令的にならず、相手を尊重した丁寧なやりとりを心がけることが、マンダトリーのような強い意味を持つ言葉を伝える際には欠かせません。