PL(P&L)とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

PL(P&L)とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

PLは「Profit and Loss Statement」の略称で、日本語では「損益計算書」と呼ばれる会計の基本的な書類のひとつです。企業が一定期間にどれだけ収益を上げ、そのためにどれだけの費用がかかったのか、そして最終的にどれだけの利益(または損失)が出たのかをまとめたものです。

このPLは、会社の「お金の動き」や「儲けの状態」を確認するための非常に大切な資料です。売上高、売上原価、販売費や管理費、営業利益、経常利益、最終的な純利益など、さまざまな項目が時系列で並んでおり、それぞれがどのように企業の利益に結びついているかが一目で分かるようになっています。

PLは主に経営者、投資家、金融機関などが使用します。たとえば経営者は、どの事業が利益を出しているのか、コストがかかりすぎていないかなどを確認し、今後の経営判断に役立てます。投資家は、このPLを見て、その会社が将来も成長しそうかどうかを見極めようとします。

また、PLの特徴は「ある一定期間の業績を表している」という点です。たとえば「4月1日から3月31日まで」の1年間の結果、というように、期間がはっきり決まっています。この期間中に会社がどのようにお金を稼ぎ、どう使ったのかを数字で表現しているのです。

さらに、PLは他の財務諸表(たとえば貸借対照表やキャッシュフロー計算書など)と合わせて読むことで、より深く会社の経営状況を理解することができます。単純に利益が出ているかどうかだけでなく、その利益の「質」や「安定性」まで把握できることがPLの大きな魅力です。

経営の状態を把握するための「成績表」のような役割を果たすPLは、企業活動に関わる全ての人にとって、欠かすことのできない重要な資料といえるでしょう。

まとめ

  • PLは「損益計算書」のこと
  • 収益・費用・利益の関係を期間ごとにまとめたもの
  • 売上から最終的な利益までの流れを確認できる
  • 経営判断・投資判断に活用される重要な資料
  • 単独でも重要だが、他の財務諸表と合わせて読むことで理解が深まる

PL(P&L)を英語で言うと?
Profit and Loss Statement


PLの言い換え・言い回しは?

  • 損益の状況
  • 利益と損失の内訳
  • 収支の明細
  • 事業の収益構造
  • 会計期間中の収益結果

PLが使われる場面

  • 決算時に経営成績を報告するとき
  • 投資家向けに収益状況を説明するとき
  • 銀行に融資を申し込む際の資料として提出するとき
  • 社内で部門別の業績を比較するとき
  • コスト削減や利益率改善の検討をするとき

PLを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

  • 最新の損益に関する資料をまとめておりますので、別途お目通しいただけますと幸いです。
    (We have compiled the latest information regarding profit and loss, and would appreciate it if you could review it separately.)
  • 当該期間における収益および費用の状況を整理いたしましたので、ご確認いただければと存じます。
    (We have summarized the income and expenses during the relevant period, and kindly ask you to review the contents.)
  • 今期の業績につきましては、事業全体の収支を一覧にてご報告申し上げます。
    (Regarding the performance this period, we are pleased to share a summary of the overall income and expenses.)
  • 損益に関わる数値を集計した資料を添付いたしました。ご確認いただければ幸いです。
    (We have attached the compiled figures related to profit and loss. We would be grateful if you could take a look.)
  • 期間内の売上・費用・利益について、概要資料にてご案内申し上げます。
    (We are pleased to provide an overview of sales, expenses, and profits during the relevant period.)

PL・社内メールで言い換えて使用する例文

  • 今期の収益と費用の集計を終えましたので、資料をご確認ください。
    (We have completed the summary of income and expenses for this term. Please review the attached documents.)
  • 部門別の利益状況を一覧にまとめましたので、ご活用いただければと思います。
    (The profit status by department has been compiled into a summary. Please feel free to use it.)
  • 現時点での収支状況を共有いたします。ご確認のうえご意見いただければ幸いです。
    (I am sharing the current income and expense status. Kindly review and share any feedback.)
  • 今月の業績について、収益構造の確認資料を添付いたします。
    (Attached is the document reviewing the income structure for this month’s performance.)
  • 利益計画と実績の差異について、収支面から分析を行いました。
    (We have analyzed the variance between the profit plan and the actuals from an income-expense perspective.)

PLを使用した本文

部門業績報告に使う場合

今期の各部門の収益状況を比較したところ、前年と比べて改善傾向にある部門が複数確認できました。特にコストの見直しを進めたチームでは利益率が向上しており、今後の全社的な方針に活かせる可能性があります。
(When comparing each department’s income performance this term, we observed improvement in several areas compared to the previous year. Especially, the teams that reviewed their costs saw an increase in profitability, which may inform future company-wide strategies.)

経営状況の説明として

今回の業績資料では、売上の増減に加え、費用の見直し状況も反映されております。損益の推移から見える傾向を踏まえ、来期の予算計画に反映させる予定です。
(The current performance report reflects both sales changes and cost review efforts. Based on the trends observed in the profit and loss data, we plan to incorporate the findings into next term’s budget.)


PLをメールで使用すると不適切な場面は?

PLという言葉は、会計や経営管理に関わる方には馴染み深い用語ですが、すべての相手が理解しているとは限りません。特に略語だけで伝えてしまうと、「意味が分からない」「説明不足」と感じる方もいらっしゃいます。たとえば、営業担当者やお客様対応をしている方に突然「PLを見てください」と伝えても、何の資料か分からないことがあります。

また、PLには専門的な数値や構成要素が含まれるため、そのまま送るだけでは「何を見ればよいのか」「どこが重要なのか」が不明瞭になりがちです。とくに初めてやり取りをする取引先や、社外の関係者に対しては、きちんと「損益の状況をまとめた資料」「収支の推移を確認するための一覧」などといった丁寧な言い回しに言い換えることが、信頼や安心感につながります。


PL 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方

  • 収益や費用の流れを整理した資料をご用意しております。
    (We have prepared a document outlining the flow of income and expenses.)
  • 損益の変動要因を分かりやすくまとめた資料がございます。
    (There is a document summarizing the factors contributing to profit and loss variations.)
  • 当該期間の業績について、数値の整理を行いました。
    (We have organized the performance figures for the relevant period.)
  • 利益と支出の関係を確認できる内容を共有いたします。
    (We are sharing content that allows you to understand the relationship between profit and expenditure.)
  • 全体の収支状況をご確認いただける概要資料をお送りします。
    (We will send an overview document that allows you to review the overall income and expenditure status.)

PL メール例文集

目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文

損益の報告と改善提案を含めた報告

いつも格別のお引き立てを賜り、誠にありがとうございます。先般の業務に関しまして、当該期間における収益および費用の状況を集計いたしましたので、添付資料にてご確認いただければ幸いです。また、費用の一部において効率化の余地が見込まれる箇所があり、次期計画に反映させてまいります。ご確認のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。

収支概要と今後のご提案に繋げる報告

平素よりお世話になっております。現在の業務に関する収支の流れを整理し、売上構成および費用配分の観点から全体像をまとめた資料をお送りいたします。今後のご提案に向けた判断材料のひとつとしてご活用いただければと存じます。ご不明な点がございましたら、いつでもご連絡ください。


顧客・お客様へ言い換え適したメール例文

経営状況のご説明を丁寧に伝える文面

このたびはいつもご支援をいただきありがとうございます。現在のサービス運営にかかる収支の状況について、わかりやすくまとめた資料をお届けいたします。今後さらにサービス向上に努めるため、費用対効果の観点からも改善を続けてまいりますので、ご確認のほどよろしくお願いいたします。

今後の見直しへの取り組みを伝える内容

いつもご利用いただきありがとうございます。サービス全体の運営に関する支出と収益を一覧にまとめ、内部での検討を重ねております。今後はより良い内容でご提供できるよう、継続的な見直しと工夫を行ってまいります。ご不明点やご希望などございましたら、いつでもご相談くださいませ。


社内メールで使う際に言い換え適したメール例文

収支の報告と次の方針共有

お疲れ様です。今期の収益と費用について資料を更新いたしましたので、共有いたします。特に販管費の動向に変化が見られましたので、来期の方針策定にご活用いただければと思います。ご意見ございましたらお知らせください。

業績数値の振り返りに活用する案内

お疲れ様です。先週の業績データをもとに収支の流れを振り返ったところ、利益率に変化が見られました。会議資料として使用できるよう整理しましたので、添付ファイルをご確認いただければと思います。今後の改善に役立ててまいります。


PL 相手に送る際の注意点・まとめ

PLという言葉は会計や経営に関する現場では非常に基本的な用語ではありますが、それをそのまま略語で伝えてしまうと、相手によっては分かりづらい・伝わりにくいという印象を持たれることがあります。特にお客様や外部の関係者に対して使う場合には、略語に頼らず「損益の状況をまとめた資料」「収益と支出を記載した一覧」など、誰にでも理解しやすい表現に言い換えることが大切です。

また、PLの中身を提示する際には、数字だけを並べるのではなく、どの数値がポイントなのか、どのような変化があったのかといった「読み解く視点」も一緒に添えることで、相手にとって親切な資料になります。略語に甘えず、丁寧に分かりやすく伝える心配りが、結果として信頼につながっていきます。どんなに慣れている言葉であっても、相手の立場を思いやった言い回しを心がけることが大切です。