OEMとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

OEMとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

OEMとは「Original Equipment Manufacturer」の略で、日本語では「相手先ブランド製造」などと訳されることが多い言葉です。これは、ある企業が自社で製品を設計・製造するのではなく、別の企業に製造を委託し、その製品を自社のブランド名で販売するビジネスモデルを指します。たとえば、大手パソコンメーカーがノートパソコンを販売していても、実際には別の専門メーカーが製造しているという場合、この製造を行っている企業がOEMとなります。

この言葉は製造業を中心に幅広い分野で使用されています。電化製品、自動車部品、ソフトウェア、食品業界などでもこの考え方が応用されており、特定の製品を自社ブランドで販売したいけれども、生産設備や技術がない企業が、専門性の高いOEMメーカーに製造を依頼することで商品を展開できます。

OEMの利点は大きく分けて三つあります。一つ目は、製品開発や設備投資にかかるコストを削減できること。二つ目は、自社のブランド力を活かしつつ、他社の技術や製造能力を活用できること。三つ目は、市場投入までのスピードを早めることが可能になる点です。

一方で、製造品質の管理が難しい、製造元が明確にならないことによる責任の所在の曖昧さ、また他社との差別化がしにくいなどの課題もあります。

OEMは、企業間の信頼関係と明確な契約条件の上に成り立つビジネスモデルであり、単なる「外注」とは異なります。ブランド力のある企業と、高い製造技術を持つ企業が互いの強みを生かすことで、相乗効果をもたらします。

まとめ

  • 自社ブランドで販売するために他社が製造すること
  • 製造コスト削減や開発スピード向上に有効
  • 製造元との信頼関係が重要
  • 品質管理と責任の明確化が課題
  • 他社との差別化が難しい側面もある

「OEM」を英語で言うと? Original Equipment Manufacturer(オリジナル・エクイップメント・マニュファクチャラー)


OEMの言い換え・言い回しは?

  • 他社製造の自社ブランド品
  • ブランド名での委託製造
  • 委託生産商品
  • 製造委託によるブランド商品
  • 外部生産の自社製品

OEMが使われる場面

  • 家電メーカーが工場を持たずに製品を展開する場合
  • アパレルブランドが自社デザインを外部工場に作らせるとき
  • コンビニのプライベートブランド商品の製造元が異なる場合
  • 自動車の一部パーツを専門工場に任せる時
  • 化粧品会社が技術力のある研究所に製品製造を依頼するとき

OEMを言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

  • 御社の技術にて製造いただく自社ブランド製品につきまして、詳細のご確認をお願い申し上げます。
    (We kindly request your confirmation regarding our branded product manufactured by your esteemed company.)
  • 御社のご協力のもと、弊社ブランド商品として製造をお願いしている件についてお打合せさせていただければと存じます。
    (We would appreciate the opportunity to discuss the product we are requesting to be manufactured under our brand with your support.)
  • 弊社ブランド製品として御社にご製造をお願いしております商品の件、進捗状況をお知らせいただけますと幸いです。
    (We would be grateful if you could provide us with an update regarding the progress of the product being manufactured by your company under our brand.)
  • ご多用のところ恐縮ですが、弊社ブランド製品の製造委託について、再度ご確認をお願いできますでしょうか。
    (We apologize for the interruption, but could you kindly reconfirm the details regarding our brand product being manufactured under your care?)
  • 御社の優れた製造技術を活かし、弊社ブランドとして商品化する件について、改めてご連絡させていただきました。
    (We are contacting you once again regarding the commercialization of a product under our brand utilizing your advanced manufacturing capabilities.)

OEM・社内メールで言い換えて使用する例文

  • 今回の製品は、外部の協力工場に製造を依頼したブランド商品となります。
    (This product has been manufactured under our brand by a partner factory.)
  • ブランド名での委託製造のスケジュールについて、改めて確認が必要です。
    (We need to reconfirm the schedule for the outsourced manufacturing of our branded product.)
  • 技術部から、委託製造先に確認事項があるとの連絡がありました。
    (The technical team has informed us that there are items to confirm with the manufacturing partner.)
  • 自社ブランド商品の製造について、現在も先方と調整中です。
    (We are still in coordination with the partner company regarding the manufacturing of our branded product.)
  • 委託先の製造ラインの状況を確認した上で、納期を再設定いたします。
    (We will reschedule the delivery date after confirming the production status with the outsourced manufacturer.)

OEMを使用した本文

  • 今回ご依頼させていただいたブランド商品につきましては、御社の製造ラインを活用し、弊社ブランドとして展開を予定しております。品質面での最終確認をお願い申し上げます。
    (Regarding the product we requested, we plan to utilize your production line to distribute it under our brand. We kindly ask for a final quality check.)
  • 弊社の要望に基づき、ブランド商品として製造していただいておりますが、細部の仕様変更について再度ご相談させてください。
    (The product is being manufactured based on our requirements under our brand. We would like to discuss some specification changes.)
  • 委託製造いただいている商品につきまして、ブランドとしての一貫性を保つため、パッケージデザインの調整が必要です。
    (To maintain brand consistency, we need to adjust the package design of the product you are manufacturing.)
  • ご担当いただいている製品ですが、ブランド管理の都合上、納品時のラベル記載内容についての確認をお願い申し上げます。
    (Regarding the product under your care, we request confirmation of the labeling details upon delivery for branding purposes.)
  • 御社製造のブランド製品に関して、試作品が届き次第、社内にて確認を進める予定です。
    (Once we receive the prototype of the product you are manufacturing under our brand, we will proceed with internal confirmation.)

OEMをメールで使用すると不適切な場面は?

OEMという言葉は専門用語であり、業界に詳しい人でなければ意味が伝わらないことがあります。そのため、メールの相手が必ずしも業界知識を持っているとは限らない場合、特に初めて連絡を取る相手や立場が異なる方に対しては、この言葉をそのまま使うと理解しづらく、不親切な印象を与えてしまう可能性があります。

また、「OEM」という言葉だけでは、誰が製造し、誰のブランドで販売されるのかという具体的な関係が伝わりにくく、誤解を招くこともあります。やや事務的で冷たい印象を持たれる可能性もあるため、丁寧に言い換えることが大切です。


OEM 細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方

  • 御社にご製造いただく弊社ブランド製品について、改めて仕様をご確認いただけますと幸いです。
    (We would appreciate it if you could kindly reconfirm the specifications for our branded product being manufactured by your company.)
  • 製造をお願いしております商品につきまして、品質確認の結果をご共有いただければと存じます。
    (We would be grateful if you could share the results of the quality check for the product we requested you to manufacture.)
  • 御社のご協力のもと製造いただく商品について、納品スケジュールの再確認をお願い申し上げます。
    (We kindly request a reconfirmation of the delivery schedule for the product being manufactured with your support.)
  • 弊社ブランド品として製造をお願いしている件について、現状のご報告をいただけますようお願い申し上げます。
    (We respectfully request an update regarding the product currently being manufactured under our brand.)
  • お忙しいところ恐縮ですが、弊社ブランド製品の製造について、お時間のある際にご確認をお願いいたします。
    (We apologize for the inconvenience, but when convenient, please review the details regarding the manufacturing of our branded product.)

OEM メール例文集

目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文

技術に基づく製品製造のお願い

いつも大変お世話になっております。御社の確かな技術力と実績に信頼を寄せ、弊社ブランド製品の製造をご依頼させていただきたく、ご連絡申し上げました。つきましては、製造条件や納期等について一度お打ち合わせの機会を頂戴できれば幸いです。どうぞよろしくお願い申し上げます。

製品製造の確認と今後の予定について

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。現在、御社にて製造をお願いしております弊社ブランド商品について、進捗状況や今後の予定についてご教示いただけますと幸いです。品質の最終チェックや納品に関するご相談も含め、引き続き何卒よろしくお願いいたします。

顧客・お客様へ言い換え適したメール例文

安心してお使いいただける商品のご案内

いつも弊社製品をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。現在ご提供している商品につきましては、専門の製造企業と協力し、品質管理を徹底した上でご提供しております。今後ともお客様にご満足いただける商品をお届けできるよう努めてまいります。

製造背景に関するご案内

このたびは弊社製品をご購入いただき、心より感謝申し上げます。お届けした商品は、弊社の品質基準に基づき、専門の製造パートナーと連携して開発・製造されたものです。ご不明な点がございましたら、いつでもお気軽にお問い合わせください。

社内メールで使う際に言い換え適したメール例文

製品開発チームへの製造連携報告

お疲れ様です。先日より進行している新商品の製造について、外部協力先との連携が完了しました。現段階では初回試作品の納品を待っている状況です。確認後、品質部と連携して次工程へ進めていく予定です。

製造状況の社内共有

お疲れ様です。現在進行中の製品に関して、委託先での製造が順調に進んでいるとの連絡がありました。スケジュール通り納品される見込みですが、念のため品質管理部に事前チェックをお願いしております。


OEM 相手に送る際の注意点・まとめ

OEMという言葉は便利ではありますが、その内容を正しく伝えないと、誤解を招いたり、相手に不親切な印象を与えてしまうことがあります。特に初対面の相手や異業種の方には、その意味が明確に伝わらない可能性が高く、製品の製造背景について混乱を生むかもしれません。

また、単に「OEMです」と伝えるだけでは、相手が製造元をどこまで信用して良いのか判断しづらくなります。ビジネスメールでは丁寧な言い換えや背景説明を添えることで、信頼関係を築きやすくなります。専門用語は適切な場面を選んで使用することが大切です。

OEMに関してやり取りをする際には、相手が理解しやすい言い回しを選び、丁寧に背景や目的を伝えることが、ビジネスマナーとしてとても重要です。