モットーとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

モットーとは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

「モットー」は、仕事や活動、組織全体などで大切にしている考え方や心がけを端的に示す言葉として使われることが多いです。たとえば、ある企業が「お客様を最優先に考える」という方針を掲げているなら、それはその企業の行動や判断の土台となる大事な考え方になります。ビジネスの場では、方針や理念を一言で簡潔に示すことで、従業員や関係者が同じ方向へ歩みやすくなるという効果が期待されます。さらに、このような言葉がはっきり定められていると、新入社員や外部から参加する人々にも、その企業がいったい何を重視しているのかを早い段階で伝えられるメリットがあります。

また、「モットー」を決める際には、従業員たちが共有できる価値観が含まれていることが大切です。ビジネスにおいては、人や組織それぞれが異なる業務を担当していても、共通の土台を意識することで動きがスムーズになりやすいからです。そのため「品質を何よりも大切にする」「お客様の信頼を第一にする」など、具体的でわかりやすい言葉が選ばれます。こうしたわかりやすい指針があると、それに沿った判断や行動を積み重ね、結果として企業の評価や業績を向上させることにもつながります。

一方で、どんなに魅力的に聞こえる考え方でも、それが実際の行動と結びついていないと表面的な言葉だけに終わってしまいます。たとえば「常に誠実」という標語を定めているにもかかわらず、実際には顧客対応がぞんざいであったり、社内での連携が不十分であったりすると、外部の人からの信頼を得にくいどころかかえって疑問を招いてしまうことがあります。したがって、「モットー」を掲げるのであれば、それが従業員の行動や組織の仕組みに十分落とし込まれているかを振り返り、常に改善する意識が必要です。

さらに、ビジネスにおいて「モットー」を設定するときは、あまり抽象的すぎる言葉にしないことが望ましいとされています。抽象的で広い意味をもつ言葉だと、人によって解釈が異なり、何をすることがその言葉に合致するのかが分かりにくくなりがちだからです。逆に、ある程度具体性をもたせたうえで簡潔に表しておくと、行動指針として自然に取り入れやすくなるでしょう。

まとめると、「モットー」はビジネスの場で組織や人々が共有する基本の考え方として役立つものです。企業やチームの方向性をはっきり示し、行動基準をわかりやすく固める役割があります。ただし、その内容は具体性や実行可能性を重視し、実際の行動と結びついてこそ意味があるという点が重要です。

  • 一言で伝えられる分かりやすさがある
  • 組織やチームで共有する価値観として機能する
  • 新入社員や外部参加者にも自社の大切にしている考え方を示す
  • 実際の行動につなげることで信頼を得られる
  • あまりに抽象的すぎると活用しにくくなる

「モットー」を英語で言うと、一般的には “motto” という単語が使われます。

「モットー」の言い換えや言い回しは

  • 基本方針
  • 行動基準
  • 大切にしている考え方
  • 仕事の指針
  • 心がけている信念

「モットー」が使われるところ

  • 会社全体で大事にする方針を示すとき
  • プロジェクトの目標や価値観をまとめるとき
  • 長期的な戦略を定める場で、思いを伝えるとき
  • 新しいメンバーに組織の考え方を理解してもらうとき
  • 仕事上の判断や優先順位を決める基盤として話し合うとき

「モットー」を言い換えて失礼がない伝え方目上取引先に送る場合

  • 私どもは日頃から大切にしている考え方をもとに、あらゆるご要望に真剣に向き合っております。
    (We take every request seriously based on our core values.)
  • 私どもの会社では、常に基本となる方針を意識しながら、誠実なお付き合いを続けたいと願っております。
    (Our company strives to maintain a sincere relationship by keeping our foundational policy in mind at all times.)
  • 私どもは心がけている考えを大切にしながら、今後も末永くご支援させていただきたいと考えております。
    (We wish to continue supporting you in the long run while upholding our guiding principles.)
  • いつも変わらぬ姿勢を大事にしながら、品質とサービスの向上を追求する所存でございます。
    (We remain committed to improving quality and service while keeping our unwavering stance.)
  • 日頃の行動基準を守り抜くことで、貴社へのご要望により的確に応えられるよう努力いたします。
    (We will adhere to our daily standards of conduct to respond more precisely to your requests.)

「モットー」社内メールで言い換えて使用する

  • いつも心がけている考え方を共有したいと思いますので、追って資料をお送りします。
    (I will send the materials shortly, as I would like to share our usual guiding idea.)
  • 先日お話しした基本方針について、全員で再度確認したいと思っています。
    (I’d like everyone to revisit the fundamental policy we discussed previously.)
  • チームで共有している行動基準を参考にしながら、今後の作業を進めましょう。
    (Let’s move forward with our upcoming tasks while keeping our shared code of conduct in mind.)
  • 心がけている信念をもとに、新しい企画の方向性を検討することになりました。
    (We have decided to consider the direction of the new plan based on our guiding belief.)
  • 社内で共通認識を持てるように、みなさんが大切にしている考え方を教えてください。
    (Please share the ideas you value so that we can build a common understanding within the company.)

「モットー」を使用した本文

  • 私たちの活動では、日々の行動基準を何よりも重んじています。例えば、お客様への対応から社内の連携に至るまで、その基準が自然に根付くように意識しています。この結果、常に高い品質と丁寧な応対が求められる場でも、落ち着いて業務に取り組むことができると感じています。
    (In our work, we place the greatest importance on our daily standards. For instance, from customer interactions to internal coordination, we are mindful that these standards take root naturally. As a result, even when facing high demands for quality and courteous service, we feel able to handle tasks calmly.)
  • 私どもは、常に大切にしている考え方を軸に、組織全体の方向を統一するよう努めております。具体的には、業務の優先順位や責任分担を決める際に、まず共通の理念を基準に置いて判断します。このような方法を取ることで、迷いや混乱を最小限に抑えられると考えております。
    (We always strive to unify the direction of the organization around our cherished philosophy. Specifically, when deciding on task priorities and responsibilities, we base our judgments on our shared belief. By doing so, we believe we can minimize confusion and indecision.)
  • 日ごろから重視している基本方針を胸に、変化の激しい業界でも着実に成長できるように意識しています。とりわけ新商品を開発する際には、社内の全員が同じ思いを共有していることが力になると感じています。
    (We keep our fundamental policy in mind every day to ensure steady growth even in a rapidly changing industry. In particular, when developing new products, having everyone in the company share the same conviction is a significant strength.)
  • 私たちが常に意識している思いは、お客様にとって分かりやすいサービスを提供することです。そのために、どの部門も同じ価値観を意識しながら、細かなところまで配慮する姿勢を大事にしています。
    (Our constant focus is to provide services that are easy for customers to understand. To achieve this, each department keeps the same principles in mind and remains attentive to details.)
  • 社内では、全員が同じ指針を理解することで、連携の取りやすさが大きく向上します。案件ごとに発生する課題に対しても、まずは根本となる考え方を共有しながら解決策を探るため、余計な行き違いが少なくなると感じています。
    (Within the company, understanding the same guideline improves overall coordination. For each project’s challenges, we look for solutions by first reaffirming our fundamental ideas, which we believe helps reduce unnecessary confusion.)

「モットー」をメールで使用すると不適切な場面は?

ビジネスメールで相手に向けて「モットー」という言葉を直接使うと、場合によっては「自社の姿勢ばかりを押しつけている」と相手に受け取られるおそれがあります。とくに、すでに取引や契約がある場合ならまだしも、新規の相手にいきなり「私たちのモットーは…」と語りかけると、自社の考え方を強調しすぎてしまい、相手の立場や要望を十分考慮していないと誤解される可能性があります。

さらに、何度も同じ言い回しを繰り返すと、内容が具体性に欠ける印象を与えたり、実際の行動と合わないのではないかと疑問を抱かれたりするリスクもあります。「モットー」という言葉は、その組織や人が大切にしている考え方を端的に示すには便利ですが、受け取る側がそれを「一方的だ」と感じるかどうかは、状況や人間関係に左右される面もあるでしょう。したがって、相手によっては直接的に使わず、別の言い換え表現を選んだり、行動で示したりするほうが適切な場合があります。

また、相手が厳粛な場面でのやりとりを求めている場合など、「モットー」という言葉がやや軽い印象を与えることもあるかもしれません。そのため、慎重なやりとりをしたいときは、もう少し具体的かつ配慮のある言葉づかいを検討する必要があります。

細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方

  • 常日頃から大切にしている姿勢を踏まえつつも、まずはお相手のご要望を丁寧にうかがうように心がけています。
    (While we keep our usual stance in mind, we first make an effort to carefully listen to your requests.)
  • 私どもが大切にする考えはありますが、いつも相手の事情をしっかりと理解してから、できる限り柔軟に対応したいと思っています。
    (We do have a guiding belief, but we always aim to remain flexible after fully understanding the other party’s circumstances.)
  • 社内の指針を大事にしながらも、まずはお相手が望んでいる点を優先して考慮し、ご提案をまとめたい所存です。
    (Though we value our internal guidelines, we plan to prioritize what the other party is seeking and incorporate that into our proposal.)
  • 私どもの基本となる考えを押しつけるのではなく、ご依頼の背景をしっかり伺い、一緒に最善策を模索してまいります。
    (Instead of imposing our core belief, we will carefully listen to the background of your request and explore the best approach together.)
  • いつも心にある信念に沿って行動しつつも、お相手の視点を尊重し、柔軟に話し合いを進めるよう努力いたします。
    (While acting in line with our constant belief, we will respect your perspective and make every effort to communicate openly and adjust as needed.)

「モットー」メール例文集

目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文

共に目指す方向を確認するお知らせ

拝読いただきありがとうございます。いつも温かいご協力にあずかり、心からお礼を申し上げます。私どもといたしましては、長く安定した関係を築きたいと願っております。そのためには、まず皆さまの考えや今後のご期待をしっかりと理解することが肝要であると考えております。私どもが普段心に留めている大切な姿勢を決して独善的に扱うのではなく、まずはお相手の求めるものを真摯にうかがうところから始めたいという気持ちでおります。
そこで、お手数ではございますが、改めてご要望やご提案があれば何でもお聞かせいただけますと幸いです。皆さまと同じ方向を見据えながら歩んでいくためにも、お互いの考えを共有し合い、より良い関係を築き上げられればと存じます。
重ね重ね恐縮ですが、何かご遠慮やご不明点などございましたら、遠慮なくお知らせください。今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

誠意を伝える打ち合わせのお願い

いつも大変お世話になっております。このたびは、私どもが日頃より大事にしている考えについて一度直接ご説明できればと考えております。ただ、それは私どもの想いをただ押し付けるものではなく、先方のご要望や目的をきめ細かく理解するための機会でもあります。私どもの内部で大切にされている方針と、実際に必要とされていることがかみ合うことで、より効果的なお手伝いができるのではないかと期待しております。
そのため、勝手を申し上げますが、一度お時間を頂戴して、直接お話を伺う場を設けられれば幸いに存じます。もしご都合が厳しい場合は、別の方法でお伺いする手段も検討いたしますので、お気兼ねなくお知らせください。今後も末永く、ご厚情にお応えできるよう尽力してまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。

顧客・お客様へ言い換え適したメール例文

安心を提供したいという思いを伝えるお知らせ

いつもご利用くださり、誠にありがとうございます。私どもは、日頃からお客様に安心して商品やサービスをご利用いただけるよう、心がけを大切にしております。これは単に企業の考えを訴えるのではなく、実際にお客様がどのように感じていらっしゃるかを最優先に考え、より良い結果につなげたいという想いで実践しております。
もしご購入いただいた商品について疑問点やご不安な点がございましたら、どうぞ遠慮なくご連絡ください。また、ご感想やご意見をいただけると大変励みになります。いつでもお客様の声を真摯に受け止め、今後も品質や対応の向上に取り組んでまいります。何とぞ引き続き、ご愛顧のほどよろしくお願いいたします。

心を込めた案内を届けるためのご挨拶

このたびは弊社サービスにご興味をお持ちいただき、ありがとうございます。私どもは、お客様それぞれのニーズやご希望を細かくうかがうことを第一に考えております。そのために、日頃から大事にしている姿勢は「お客様の声に寄り添う」ことです。これはただ言葉だけの約束ではなく、具体的に行動に移してこそ意味があると考えております。
つきましては、ご要望や疑問などがおありでしたら、お手数をおかけいたしますが遠慮なくお知らせいただけますと助かります。私どもとしても、よりご満足いただける形で商品やサービスをお届けできるよう、常に改善を重ねております。どうか今後とも、何卒よろしくお願いいたします。

社内メールで使う際に言い換え適したメール例文

団結力を高めるための連絡

皆さん、日々の業務にお力添えいただき感謝しております。私たちが普段から大切にしている考えのもとに、部門を越えて協力し合うことで、今の困難も乗り越えられるのではないかと信じています。ただし、その考え自体を一方的に押し通すのではなく、各メンバーの事情や意見をしっかり聞きながら、新しいアプローチを試していくことが重要だと思います。
そこで、今後のプロジェクトについて皆さんのお知恵をお借りしたいと思います。もしご意見や改善点などがございましたら、遠慮なく共有していただけると助かります。お互いに納得したうえで進めることで、より良い成果が得られると期待しております。

内部の指針を活かして行動する呼びかけ

お疲れさまです。常々意識している方針を活かすためには、私たち自身が日ごろからどのように動いているかを振り返ることが必要だと感じております。例えば、資料作成ややり取りにおいても、ただルールに沿うだけでなく、社内全体が気持ちよく仕事できるかどうかも考慮することが求められます。
そのため、今後の業務連携をよりスムーズに行うために、皆さんのほうで何か工夫している点や、改善したいと考えている点がありましたら、ぜひ教えていただけますとありがたいです。私どもも積極的に情報を共有し、建設的な意見を取り入れながら改善を重ねたいと思っておりますので、どうぞご協力よろしくお願いいたします。

「モットー」相手に送る際の注意点・まとめ

「モットー」という言葉は、自社や自分たちが大事にしている考え方を短い言い回しで示すには便利ですが、そのままメールで使おうとすると、受け手によっては違和感を持たれることがあります。とくに、初めてのやりとりで強調しすぎると、一方的な考え方を押しつけられているように感じられる可能性も否定できません。また、具体的な行動や成果を伴わずに抽象的な言葉だけを並べてしまうと、「本当に実践しているのか」という疑いを持たれがちです。
さらに、信頼関係がまだ十分に築かれていない相手や、より細やかな配慮を望む相手に対しては、とくに注意が必要です。無理に「モットー」を前面に出さなくても、まずは相手の意向を丁寧にうかがいながら、やり取りを進めるほうが円滑になる場合が多いでしょう。まとめとして、もし「モットー」という言葉を使うときは、実践をともなう具体例や行動内容を示したり、相手との価値観をすり合わせるプロセスを丁寧に行うなど、慎重に配慮する姿勢が大切です。