CI戦略とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

CI戦略とは?ビジネスでの意味・日本語での言い換え・言い回しての使い方と注意点

CI戦略とは、「コーポレート・アイデンティティ戦略(Corporate Identity Strategy)」の略称で、企業が自社の価値や理念、存在意義を社内外に一貫して伝えるための取り組み全体を指します。この戦略は、企業の外見的な要素だけでなく、考え方や行動方針、言動の統一など、企業文化そのものに深く関わる重要な経営手法です。

CI戦略の目的は、自社の「らしさ」や独自性を明確に示すことで、社内の意識統一と社外へのイメージ向上を同時に実現することにあります。企業が持つ「ミッション(使命)」「ビジョン(将来像)」「バリュー(価値観)」などを基軸にし、それらを企業活動のあらゆる場面に浸透させ、経営戦略と一体化させることで、競争力を高める効果が期待されます。

例えば、ロゴデザインの統一、社内用語やビジネス文書の整備、従業員への意識浸透のための教育、制服や名刺などのデザイン統一など、視覚的な側面(ヴィジュアル・アイデンティティ:VI)と、企業の理念や行動規範の統一(マインド・アイデンティティ:MI)、さらには企業行動全体の一貫性(ビヘイビア・アイデンティティ:BI)という三要素が基本となります。

特に近年は、企業の社会的責任(CSR)やサステナビリティ、ダイバーシティ推進などとの結びつきも強まり、単なるブランディング手法ではなく、社会との調和や従業員の働きがいにも関わる経営哲学のような側面を持っています。

CI戦略のメリットは以下の通りです:

  • 組織の方向性が明確になる
  • 社員の意識や行動に一貫性が生まれる
  • 社外へのメッセージが統一され、信頼感が高まる
  • ブランドイメージの向上と差別化が図れる
  • 採用や顧客獲得にもプラスの影響を与える

CI戦略を英語で言うと?
Corporate Identity Strategy


言い換え・言い回しは?

  • 企業理念を打ち出す戦略
  • 経営理念の統一化方針
  • 企業の一体感を醸成する取り組み
  • ブランドの一貫性を高める施策
  • 社内外イメージ戦略

が使われる場面

  • 経営戦略会議で企業方針を共有するとき
  • ロゴやスローガンを刷新するプロジェクト立ち上げ時
  • 合併・買収に伴い、企業文化を再構築する時
  • ブランドリニューアルを検討する際
  • 新入社員研修などで企業理念を教育する際

言い換えて失礼がない伝え方・目上・取引先に送る場合

  • 今回の方針は、御社の理念をより多くの方に認知いただくための統一施策として進めております。
    (This initiative is intended to further align and communicate your company’s core philosophy to a wider audience.)
  • 貴社の理念を軸にした全社的な方針統一の一環と承知しております。
    (We understand this as part of a company-wide alignment based on your core values.)
  • 御社の社会的信頼を高める重要な取り組みと認識しております。
    (We recognize this as a vital effort to enhance your company’s societal credibility.)
  • 企業理念の再確認と共に、社内外へのメッセージを明確に発信されるお考えと拝察いたします。
    (We infer this reflects your intent to reinforce your company’s vision and deliver consistent messaging internally and externally.)
  • 企業の方向性を統一するための重要施策として理解しております。
    (We understand this as a key initiative aimed at aligning the company’s strategic direction.)

社内メールで言い換えて使用する例文

  • 本施策は、企業としての価値観を統一するための社内施策の一環です。
    (This initiative is part of our internal efforts to align company values.)
  • 今回の対応は、社内外に一貫したメッセージを届けるための取り組みです。
    (This approach is aimed at delivering a consistent message inside and outside the company.)
  • 今後の広報活動において、企業の方針に沿った一貫性ある対応を行います。
    (We will maintain consistency with our corporate direction in upcoming public relations efforts.)
  • 組織全体でのイメージ統一を図るための計画が進行中です。
    (A plan is underway to unify the organization’s image.)
  • 今回の方針は、全社員での共通認識を持つことを目的としております。
    (The current policy aims to build a shared understanding among all employees.)

を使用した本文

  • 弊社では現在、企業の長期的な成長を見据え、企業理念を軸に全社の方針統一を図るための取り組みを進めております。これにより、社内の意識を揃えるとともに、社外からも一貫性のある企業イメージを持っていただけるよう努めてまいります。
    (We are currently working to align company-wide policies based on our corporate philosophy, aiming for long-term growth. This helps unify internal understanding and present a consistent corporate image externally.)
  • 今後、社内のブランド意識を高めるための教育やツール整備を行い、社員一人ひとりが企業理念を体現できる環境づくりに力を入れてまいります。
    (We will provide training and tools to raise brand awareness internally, so each employee can embody our corporate values.)
  • 企業の社会的責任を果たすためにも、自社の存在意義を見直し、持続可能な成長を実現する戦略の一環として取り組んでいます。
    (As part of our sustainable growth strategy, we are reviewing our corporate purpose to fulfill our social responsibilities.)
  • ロゴやコーポレートカラーの刷新に合わせ、ブランドガイドラインを整備し、社内外での活用方法を統一いたします。
    (Along with updating our logo and corporate colors, we are preparing brand guidelines to standardize their usage inside and outside the company.)
  • 今後も一貫した行動指針のもと、社員の意識と行動に統一感をもたせる取り組みを継続してまいります。
    (We will continue efforts to promote consistency in employee awareness and behavior based on unified behavioral guidelines.)

をメールで使用すると不適切な場面は?

CI戦略という言葉は、専門的で抽象的な印象を与えることがあるため、相手によっては意味が伝わりにくくなってしまう可能性があります。特に、初対面の取引先や一般的な用語に詳しくない相手に使うと、「企業が何をしたいのか具体的に分からない」「結局何を伝えたいのかが曖昧」と感じさせてしまうおそれがあります。

また、社内でも部署によってはCI戦略という言葉が馴染みない場合があり、言葉だけが独り歩きして理解を得られず、かえって混乱を招いてしまうこともあります。言葉が持つ抽象性が高いため、メールなどで用いる場合には、できる限り具体的な目的や内容を添えて説明することが大切です。


細心の注意を払い誰にでも不快感を与えない伝え方

  • 弊社としての統一方針について、全社員が理解しやすい形で順次ご案内いたします。
    (We will gradually provide clear explanations of our unified company policy to ensure all employees can understand.)
  • 組織全体で一貫性ある価値観を育むことを目指し、共通認識の醸成に努めてまいります。
    (We aim to cultivate consistent values across the organization and foster shared understanding.)
  • 今回の施策は、企業理念を明確に伝えることを目的とし、丁寧に進行しております。
    (This initiative is progressing carefully with the goal of clearly communicating our corporate philosophy.)
  • 会社全体としての意思統一を図ることが、今後の事業活動においても重要と考えております。
    (We believe aligning our corporate direction is essential for future business activities.)
  • 社員一人ひとりが会社の方向性を理解しやすいよう、分かりやすく共有を進めてまいります。
    (We will continue to share our company’s direction in a way that is easy for every employee to understand.)

メール例文集

目上の方・取引先の企業へ言い換え適したメール例文

企業方針に基づく取り組みへのご説明

いつも大変お世話になっております。貴社におかれましては、ますますご清栄のこととお喜び申し上げます。
このたび弊社では、経営方針の見直しに伴い、社内外の活動において一貫性をもたせるための取り組みを進めております。これにより、より明確な価値観を持ち、社内の意識統一を図るとともに、対外的にも信頼される企業像の構築を目指しております。
今後とも変わらぬご支援、ご指導を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

御社の活動に敬意を表しながらの共通認識の確認

いつも格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
御社の理念を尊重しつつ、弊社としても全社的な方向性の整備を進めております。価値観の共有を深め、互いに協調性をもった連携が図れるよう、今後も丁寧な情報共有を継続してまいりたいと考えております。どうか引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。


顧客・お客様へ言い換え適したメール例文

サービスのご案内に企業の姿勢を反映させて

いつも弊社サービスをご利用いただき、誠にありがとうございます。
このたび弊社では、より分かりやすく、安心してご利用いただける企業を目指し、社内の考え方や業務対応を見直しております。お客様に一貫した姿勢でご対応できるよう、担当者間でも共通理解を深め、今後も丁寧なサポートを心がけてまいります。今後とも変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。

安心感を与えるための対応方針の周知

平素より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。
弊社では、すべてのお客様に安心してお付き合いいただけるよう、会社としての基本方針を改めて見直しております。社員全員が同じ気持ちでサービスに取り組むよう努めており、どなたにも公平で丁寧な対応を提供できるよう今後も改善を続けてまいります。


社内メールで使う際に言い換え適したメール例文

社員への方向性周知

お疲れさまです。
今回の業務方針については、企業としての価値観を明確にし、社内での共通認識を高める目的があります。各部署におかれましても、この方針を踏まえて行動していただけますようお願いいたします。ご不明な点があれば、総務までご連絡ください。

チーム内の意識統一を図る案内

皆さん、いつもありがとうございます。
社内での対応に一貫性をもたせるため、今後の対応方針を改めて共有いたします。それぞれの立場から見て納得感を持てるよう、わかりやすくまとめてありますので、ぜひ一度ご確認ください。


相手に送る際の注意点・まとめ

CI戦略という言葉は、分かる人には深い意味を持ちますが、使い方を間違えると相手に距離を感じさせたり、内容が伝わりにくくなったりすることがあります。とくに、取引先やお客様に対して使う際は、専門用語を避けて、何をどのようにしたいのかを丁寧に具体的に説明することが大切です。