「息をつく」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文
「息をつく」という言葉は、日常生活の中で頻繁に使われる慣用句のひとつです。この言葉の一般的な意味は、「しばらくの間、ほっとする」「緊張が解けて一瞬安堵する」という状態を指します。多くの場合、忙しかったり、緊張が続いたあとに、ようやく一息つける瞬間を表す時に用いられます。たとえば、仕事がひと段落したときや、大きな課題を終えたとき、あるいは困難な状況から少し解放されたときなどに、「ようやく息をつけた」といった具合に使用されます。
英語に訳す場合、「take a breather」「catch one’s breath」「have a moment to breathe」などが適しています。ニュアンスとしては、「少しの間休憩をとる」「ようやく落ち着ける」といった意味で、心身ともに緊張から解き放たれることを表現できます。なお、単に「rest」や「relax」と言うよりも、緊張や焦りのあとに訪れる一瞬の安心感を強調する場合には「catch one’s breath」などがより的確です。
特にこの慣用句は、日本語特有の「言外の雰囲気」や「空気感」を含んでいるため、直接的な翻訳だけでは十分に伝わりにくい部分もあります。状況や文脈に応じて、適切な英語表現を選ぶ必要があります。たとえば、ビジネスの文脈で「ようやく息をつくことができました」と言いたい場合には、「Finally, I had a moment to breathe after wrapping up the project.」といった形で使うと自然です。
「息をつく」の一般的な使い方と英語で言うと
- 長時間の会議がようやく終わり、ようやく息をつくことができた。あれほど張り詰めた空気の中にいたので、今は少しだけ肩の力を抜いている状態です。
(Finally, I could catch my breath after the long meeting. The atmosphere was so tense that now I feel a little more relaxed.) - 締切前の数日間はほとんど休みなく働いていたので、提出が終わった瞬間、思わず息をついた。心から安心できた瞬間でした。
(I had been working non-stop for days before the deadline, so I let out a breath of relief the moment I submitted it. It was a genuine moment of peace.) - 子どもが無事に帰ってきて、ようやく息をつくことができた。普段は気にしないが、連絡がつかないと不安でたまらないものだ。
(Now that my child is back home safely, I can finally breathe easy. I don’t usually worry, but when I couldn’t reach them, I was very anxious.) - 忙しさに追われる毎日だが、朝のコーヒータイムだけは唯一息をつける大切な時間です。ほんの10分でも、気持ちが落ち着きます。
(Though my days are constantly hectic, my morning coffee time is the only moment I can take a breather. Even just 10 minutes helps me regain composure.) - 試験が終わった直後、ようやく息をつく時間ができた。勉強漬けの日々だったので、しばらくは本を読むだけでも幸せに感じます。
(Right after the exam ended, I finally had time to breathe. After days of intense studying, even just reading a book feels like bliss.)
似ている表現
- 一息つく
- 肩の荷が下りる
- 安堵する
- 心に余裕ができる
- 緊張が解ける
「息をつく」のビジネスで使用する場面の例文と英語
ビジネスの現場においても、「息をつく」はよく使われます。主にプロジェクトが一段落したあとや、重要な会議や商談の終了後に使用されることが多く、緊張状態や忙しさから解放されたときの気持ちの変化を伝える表現です。対外的な場ではやや砕けた印象になることもあるため、文脈に合わせて慎重に使用する必要があります。
- 長期にわたるプロジェクトが無事に完了し、ようやく息をつくことができました。ご協力いただき、誠にありがとうございました。
(The long-term project has finally been completed, and I am now able to take a breather. I sincerely appreciate your cooperation.) - 昨日の会議が終わったことで、一時的にではありますが息をつくことができました。次の準備に向けてしっかりと体制を整えます。
(Now that yesterday’s meeting is over, I can momentarily catch my breath. I will now prepare thoroughly for the next steps.) - 納期直前のプレッシャーからようやく解放され、少しだけ息をついているところです。今後の改善にも努めてまいります。
(Having just completed the delivery under deadline pressure, I’m taking a brief moment to breathe. I’ll also work on improvements moving forward.) - イベントが無事終了し、関係者一同、ようやく息をつける状態となりました。ここまで多くのご支援に感謝申し上げます。
(With the event concluded successfully, everyone involved is finally able to breathe a little. We are grateful for all the support.) - 急な対応が続いておりましたが、ようやく落ち着き始めたため、今少し息をつく時間を取れております。
(After a period of unexpected tasks, things are starting to calm down, and I’m finally able to take a short breather.)
「息をつく」は目上の方にそのまま使ってよい?
「息をつく」という言葉は比較的穏やかな印象を持つため、日常会話では幅広く使われますが、目上の方や取引先に対して直接的に使う場合には注意が必要です。特にビジネスの文面やメールなどで「息をつく」と書いてしまうと、やや私的な感情表現になりかねず、相手に対して軽く聞こえる可能性があります。緊張感のあるビジネスの場では、敬意と冷静さを大切にする必要があります。
そのため、「ようやく息をつくことができました」といった表現を用いる場合には、「少し落ち着いた」「一定の目途が立った」といった言い換えを意識するのが無難です。感情を直接的に表すのではなく、業務が整ったこと、予定通り進行していることを伝える形にするのが丁寧です。
- ご報告が遅くなりましたが、無事に完了し、現在は業務も落ち着いてまいりました。
- ご支援のおかげで、業務も円滑に進行し、現在は対応に余裕が出てまいりました。
- 一部混乱もございましたが、現在は体制も整い、安定して運営できております。
- おかげさまで、ようやく業務の区切りを迎えることができました。
- 現在は一段落し、次の段階への準備に集中できる状況でございます。
「息をつく」の失礼がない言い換え
- 本件に関しましては、ようやく一定の目処が立ち、現在は安定した状況となっております。
- ご協力いただいたおかげで、現在は業務も順調に進行しており、体制も整ってまいりました。
- 先日の件につきましては、無事に完了し、現在は次に向けた対応に注力しているところでございます。
- 現在は一段落いたしましたので、次なる工程に備えて準備を進めております。
- 状況も落ち着いてまいりましたので、今後の展望についてもご相談できればと存じます。
適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?
書き出し
- いつも格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
- 平素よりご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
- 日頃より大変お世話になっております。改めて感謝申し上げます。
- この度は迅速なご対応を賜りまして、誠にありがとうございました。
- 貴重なお時間を頂戴し、誠にありがとうございました。
締めの挨拶
- 今後とも変わらぬご厚誼のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 引き続きご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 今後ともお力添え賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
- ご多忙の折、何卒ご自愛くださいますようお願い申し上げます。
- またお目にかかれる日を楽しみにしております。どうぞよろしくお願いいたします。
注意する状況・場面は?
「息をつく」という表現は、ごく自然に使われるように思われがちですが、相手や状況を見誤ると失礼になってしまうこともあります。特に、深刻な事態に直面している方、非常に忙しい中でやり取りをしている方に対して、「ようやく息をつけました」などと伝えるのは不適切に映る場合もあります。相手がまだ忙しい、または困難の最中にいる場合、自分が楽になったという印象を与えてしまい、不快感を抱かれる可能性もあります。
ビジネス上では、相手の立場や感情を最大限に尊重することが大切です。「息をつく」と感じていたとしても、文面では「落ち着いてまいりました」や「体制が整ってまいりました」など、相手への配慮を含んだ表現に置き換えることが望まれます。
- 相手が多忙な中にあるとき
- 相手の状況が未解決のとき
- 緊急対応が続いている時期
- 深刻なミスやトラブルが発生している中での報告
- 成果が未達成のまま一段落することへの報告
細心の注意払った言い方
- 現在は一定の目処が立ち、体制も整いつつございます。今後ともご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。
- 業務は落ち着いてまいりましたが、引き続き緊張感を持って取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。
- おかげさまで進行中の案件については一段落し、次に向けた準備ができる状況となっております。
- 対応に関しては改善が進み、現在は比較的落ち着いている状況でございます。引き続きご指導いただければ幸いです。
- ご支援いただいたおかげで、一定の成果を得ることができ、今後の展開に向けた準備に注力してまいります。
「息をつく」のまとめ・注意点
「息をつく」という表現は、日々の生活の中でもビジネスの現場でも、非常に親しみやすく、心の状態を的確に表す言葉です。緊張の続いた場面や、忙しさから一息つける瞬間に使われますが、相手に配慮のない使い方をしてしまうと、自分本位な印象を与えかねません。特にビジネスメールや公式なやり取りの中では、単純な安心感や安堵を伝えるだけでなく、相手への敬意や、これからの対応に対する責任感を合わせて伝えることが大切です。
また、目上の方や取引先に対して使う際には、少し改まった言い換えを用いたほうが安全です。「落ち着いた」「一段落した」「体制が整った」といった表現の方が、より丁寧な印象を与えます。たとえ本心では「やっと息をつけた」と思っていたとしても、そのまま伝えるのではなく、相手に対する思いやりや配慮を込めて、言葉を選びましょう。言葉の温度を意識して使うことで、信頼関係をより深めることができます。

