「顔が立つ」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「顔が立つ」意味は?言い換えは?ビジネスでも使える?失礼ではない使い方例文

「顔が立つ」という言葉は、慣用句の一つで、人の名誉や信頼、または体面が保たれる、恥をかかずに済むという意味で用いられます。特に、人前での立場や面目を守れた、もしくは周囲からの評価を維持できたという状況で使われます。この言葉は「顔」という言葉を、社会的な評価や名誉と結びつける日本語独特の感覚を反映しています。

この慣用句は、たとえば自分の推薦した人物が活躍してくれたことで、自分の評価も落ちずに済んだ時などに「顔が立った」と言います。また、上司や恩師、取引先など、他人の前で恥をかかせないように配慮する際にもこの言葉が用いられます。これは、日本社会において体面や人間関係を重視する文化が強く影響している証とも言えるでしょう。

英語で近い意味を持つ言い回しとしては、「save face」や「not lose face」があります。「save face」はまさに「顔を保つ」という意味で使われ、何らかの形で体面や信頼を守る場面に適しています。「not lose face」はそれと逆で「顔を潰さない」、つまり評価を落とさずに済んだというニュアンスになります。

このように、「顔が立つ」という日本語の慣用句は、英語圏においてもある程度類似した感覚を持つ表現と対応させることができますが、やはり文化的な背景には微妙な違いもあるため、状況によっては補足説明が必要な場合もあります。

「顔が立つ」の一般的な使い方と英語で言うと

  1. 先輩に推薦してもらった新しい職場で成果を上げることができたので、その先輩の顔が立つような結果になって本当に良かったと思います。
    (Thanks to my performance at the new job my senior recommended me for, I was able to help them save face.)
  2. 社内プレゼンで失敗しかけたが、部長がうまくフォローしてくれたおかげで、自分の顔も立ったし、チームの評価も下がらずに済んだ。
    (I nearly failed the in-house presentation, but thanks to the manager’s quick response, I managed to save face and maintain the team’s reputation.)
  3. お客様の要望をしっかり叶えられたことで、営業としての私の顔が立ち、今後の信頼関係にも良い影響を与えたと思います。
    (By meeting the client’s expectations, I was able to save face as a salesperson, which positively impacted our future relationship.)
  4. 昔の恩師に自分の成果を報告できたことで、恩師の顔も立ち、自分自身も少しは恩返しできたような気がしました。
    (By reporting my achievements to my former mentor, I felt like I helped them save face and gave a little something back in return.)
  5. 契約トラブルを円満に解決することができたので、会社としての顔が立ち、取引先との関係も円滑に進みました。
    (Successfully resolving the contract dispute helped the company save face and maintain a smooth relationship with our client.)

似ている表現

  • 顔が潰れる
  • 体面を保つ
  • 面目を保つ
  • 評判を守る
  • 信頼を損なわない

「顔が立つ」のビジネスで使用する場面の例文と英語

ビジネスにおいて「顔が立つ」という言葉は、自分や他者の名誉、信用、または立場を守ることを指し、重要な役割を果たします。特に上司や取引先、または組織内での評価を意識する場面で使われることが多いです。例えば、クレームを未然に防いだり、大事な契約を成功に導いた際など、誰かの顔を立てる行動は信頼を築く基盤となります。

  • 提案内容が採用され、部門長の意見も尊重された形になったことで、部門長の顔が立つ結果となりました。
    (The proposal was accepted, which also respected the department head’s input, allowing them to save face.)
  • 新しいシステム導入がスムーズに進んだため、担当者として私の顔が立ちました。
    (The smooth rollout of the new system helped me save face as the responsible person.)
  • 他部署からの厳しい意見に対して、冷静に対応したことで、上司の顔を立てることができました。
    (By calmly addressing the harsh feedback from another department, I was able to help my superior save face.)
  • お客様からの厳しい指摘に迅速に対応できたことで、会社としての顔も立ち、信用を守ることができました。
    (Our swift response to the client’s criticism helped the company save face and maintain credibility.)
  • 前回の失敗を挽回できたことで、自分の顔が立ち、今後のプロジェクトにも良い影響が出そうです。
    (By redeeming myself from the previous mistake, I was able to save face, which will likely benefit future projects.)

「顔が立つ」は目上の方にそのまま使ってよい?

「顔が立つ」という言葉は、日常会話ではよく耳にする表現ですが、目上の方や取引先に対して使用する場合には注意が必要です。というのも、この言葉自体は敬意を込めて使うことも可能ですが、場合によっては馴れ馴れしい印象を与えることがあります。特に書き言葉やビジネス文書、正式な会話の中では、もう少し丁寧な言い回しに言い換えることで、より安心して使用することができます。

「顔が立つ」という言葉は、やや口語的なニュアンスがあるため、目上の相手に使う場合は相手の名誉や評価が守られたことを尊重する表現に置き換えるのが適切です。ビジネスメールや重要な会話の中では、できるだけ敬意のこもった表現を選ぶことが望まれます。

  • 名誉を保たれる結果となりました
  • 評価がさらに高まる成果を得られました
  • 面目を保つことができました
  • お顔を立てることができ安堵いたしました
  • 失礼のないよう配慮できたと存じます

「顔が立つ」の失礼がない言い換え

  • おかげさまで、皆様の信頼を損なうことなく結果を出すことができ、誠にありがたく存じます。
  • ご尽力のおかげで、貴社のご期待に応えることができ、私どもとしても大変光栄でございます。
  • ご推薦いただいた立場に恥じぬ結果を出せましたこと、心より御礼申し上げます。
  • 本件にて貴重なご面目を保つ形となり、当方としても大変安堵しております。
  • お名前に泥を塗ることなく、無事対応が叶いましたこと、深く感謝申し上げます。

適した書き出しの挨拶と締めの挨拶は?

書き出し

  • 日頃より格別のご高配を賜り、誠にありがとうございます。おかげさまで、本件に関しては滞りなく対応できました。
  • 平素より多大なるご尽力をいただき、誠にありがとうございます。貴重なご支援のおかげで、結果を出すことができました。
  • いつも格別のご指導を賜り、心より感謝申し上げます。お顔を立てる結果となりましたことを、ご報告申し上げます。
  • 常日頃から温かいご厚情を頂戴し、心より御礼申し上げます。このたびはご信頼に応えられたことを嬉しく思っております。
  • 毎々のご指導、誠にありがとうございます。今回の結果により、ご厚意に報いる形となりましたことをお伝えいたします。

締めの挨拶

  • 引き続きお力添えを賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。まずは結果のご報告まで申し上げます。
  • 今後とも変わらぬご指導をお願い申し上げます。どうか今後とも末永くお付き合いのほどお願い申し上げます。
  • 微力ながら、貴社のご期待に応え続けられるよう一層努力いたしますので、引き続きよろしくお願い申し上げます。
  • 今後ともより良い成果をご報告できるよう精進いたしますので、末永くご厚誼のほどお願い申し上げます。
  • 最後になりますが、皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。

注意する状況・場面は?

「顔が立つ」という言葉は便利ではありますが、使い方を誤ると相手に不快感を与える可能性があるため、特に注意が必要です。この言葉は、誰かの面目が保たれたことに対して感謝や喜びを伝える際に用いられるべきであり、あくまで自分や周囲の評価を守るという目的がある場合に適切です。もし相手の失敗や立場を損なうような状況で安易に使ってしまうと、逆効果になることもあります。

また、「顔を立てる」という言い回しには、「誰かのためにわざわざ何かをしてあげた」というニュアンスが含まれる場合もあるため、使う相手によっては上から目線と受け取られる可能性もあります。目上の方や取引先などに対しては、特に慎重に言葉を選び、相手の立場を尊重する姿勢が求められます。

  • 相手の立場や失敗を強調してしまう場面
  • 自分だけの功績として誇示するような言い方
  • 取引先の前で社内の誰かの面目を話題にする場合
  • 丁寧さを欠いたメールや口頭での雑な使用
  • 目上の方の評価を軽く扱うようなニュアンスになる言い回し

細心の注意払った言い方

  • 今回の対応におきましては、ご指導いただいた通りに進めることができたため、皆様のご期待に沿う結果をお届けできました。
  • ご助力のもと、想定以上の成果を得ることができ、関係各位の信頼にもつながる結果となり、心より感謝申し上げます。
  • ご紹介いただいた案件につきまして、無事に完遂できましたこと、改めて厚く御礼申し上げます。今後も誠心誠意努めてまいります。
  • 関係者一同のご配慮のおかげで、恥をかかずに対応が整いましたこと、重ねて感謝申し上げます。
  • 本件にて一切の混乱なく終えることができ、ご紹介いただいた立場を守ることができましたこと、深く安堵しております。

「顔が立つ」のまとめ・注意点

「顔が立つ」という慣用句は、人の名誉や体面が保たれるという意味合いで使われる便利な日本語表現です。誰かを推薦した際、その人物が良い結果を出すことで自分の立場が守られたり、他人の評価を下げずに済んだ場合など、あらゆる場面で活用されます。ただし、この言葉には微妙なニュアンスがあるため、使い方には注意が必要です。

特に目上の方や取引先とのやり取りでは、カジュアルすぎる印象や馴れ馴れしさを感じさせてしまう可能性があるため、表現を工夫することが重要です。信頼関係や感謝の気持ちをより丁寧に伝えるためには、敬語や丁寧な言い回しを使うことが大切です。

また、「顔を立てる」という表現が、無意識のうちに相手の面目を気遣っているようで、かえってプレッシャーを与えてしまうこともあります。状況をよく見極め、相手の心情に配慮した使い方を心がけることが何より大切です。誠実さを持って接することで、「顔が立つ」という結果にもつながるのです。